月別アーカイブ: 2016年8月

大阪府市衛生研施設を1カ所に集約 副首都推進本部会議

大阪府市衛生研施設を1カ所に集約 副首都推進本部会議

大阪府と大阪市が二重行政解消などに取り組む「副首都推進本部会議」が8月22日、大阪市内で開かれ、2017年4月の組織統合が決まっている府立公衆衛生研究所(公衛研、東成区)と市立環境科学研究所(環科研、天王寺区)について、施設を1カ所に集約する方針を決めた。会議終了後、松井一郎知事、吉村洋文市長が会見し発表した。
施設を整備する場所については、今後86億~113億円を投じて公衛研に隣接する「旧府立健康科学センタービル」を改修、増築する案のほか。107億~134億円かけて大阪湾の人工島、咲洲(さきしま)などの市有地や府有地に新設する案を軸に検討を進める方針だ。
新施設は東京都の地方衛生研究所「健康安全研究センター」並みの1万6,000~2万平方㍍の規模を想定している。

剣術修行時代の龍馬の婚約者「千葉さな」改葬

剣術修行時代の龍馬の婚約者「千葉さな」改葬

幕末、江戸に出た坂本龍馬が剣術修行に通った千葉道場(道場主・千葉定吉)の娘で、当時彼の婚約者とされながら、結ばれることのなかった千葉さな(佐那)の墓が、今年で没後120年を迎えるのを機に、千葉家ゆかりの東京都練馬区の仁寿院へ改葬されることになった。
さなは戦後に千葉県松戸市にある東京都立八柱霊園の無縁塚へ合葬されていた。今回さなの妹、はまの子孫が無縁塚の土を譲り受け、命日の10月15日に法要を営む。
龍馬と結ばれなかったさなは明治維新後、横浜で元鳥取藩士と結婚したが、まもなく離縁。東京・千住へ移り住んで、1896年に58歳で亡くなったとされている。
北辰一刀流を創始した剣豪、千葉周作は父・定吉の兄で、さなにとっては伯父にあたる。

囲碁「七冠」の井山裕太さんに名誉市民の称号

囲碁「七冠」の井山裕太さんに名誉市民の称号

囲碁で史上初の「七冠」の偉業を成し遂げた井山裕太さん(27)に8月19日、出身地の東大阪市から名誉市民の称号が贈られた。
東大阪市の名誉市民は、作家の司馬遼太郎氏やiPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥京大教授らに続き5人目。

道頓堀で浴衣姿の1,000人が盆踊り披露 ミナミの魅力発信

道頓堀で浴衣姿の1,000人が盆踊り披露 ミナミの魅力発信

大阪市中央区の道頓堀川両岸(とんぼりウォーク)で8月13日夜、府内の民謡団体メンバーら約1,000人が浴衣姿で盆踊りを披露した。
中国、韓国、欧米からの訪日客向けに踊り方を伝える通訳もあり、これらの訪日客が踊りに加わり輪を広げ、大阪・ミナミの魅力を海外に発信した。盆踊りに先立って歌手の嘉門達夫さんもステージに登場、イベントを盛り上げた。
道頓堀開削400年に合わせて「世界最大の盆踊り」としてギネス世界記録を達成した昨年に続き、道頓堀商店会世界盆おどり連盟が企画・開催した。

「電解水素水」農業に活用 自治体などと連携 収量向上

「電解水素水」農業に活用 自治体などと連携 収量向上

大阪市の整水器メーカーが、水素を多く含むアルカリ性の水「電解水素水」の農業分野での活用検証を進めている。日本トリムだ。
中性から弱酸性の水道水に含まれる塩素や鉛などの不純物をフィルターで除去した後、さらに電気分解。抗酸化性のある水素を豊富に含んだアルカリ性の「電解水素水」で育てた農作物は、一般的な水で栽培するよりも収穫量や品質が向上するという。
この電解水素水を採用した草津メロンは2年連続収穫量とサイズが約130%向上。また、高知県南国市の青ネギは地下水に比べ収穫重量26%増、ホウレンソウも同26%増の実績をあげている。
同社は高知県、高知大、南国市など5者で電解水素水を活用した野菜づくりで連携協定を締結、共同研究を進めている。

豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」初公開

豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」初公開

2017年春に運行が始まる西日本旅客鉄道(JR西日本)の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の先頭車両が8月15日、大阪市淀川区の車両基地に搬入され、初めて公開された。
この新車両は17年春から運行される、京都と下関を結び、1泊2日または2泊3日かけて山陽・山陰地方を巡る豪華寝台列車。1両を丸ごと使ったスイートルームや有名料理人が監修する食堂車もある。

唐招提寺と凸版印刷が鑑真和上「東征伝絵巻」複製制作

唐招提寺と凸版印刷が鑑真和上「東征伝絵巻」複製制作

奈良市の唐招提寺と凸版印刷、トッパン・フォームズは、奈良時代に中国・唐から来日し、当時の世界先進の様々な文化を伝えるとともに、同寺を開いた名僧、鑑真和上の半生を描いた「東征伝絵巻」(重要文化財)の複製を制作した。
東征伝絵巻は全5巻で、鎌倉時代に鎌倉・極楽寺の僧、忍性が描かせ、唐招提寺に奉納した。唐から5度にわたる渡海失敗を乗り越えて来日し、戒律を伝えた和上の功績を伝える貴重な絵巻として知られている。
凸版印刷が開発した文化財専用の大型オルソスキャナーを使って高精細アーカイブデータを活用し、絵巻を正確に再現。またトッパン・フォームズが福井県越前市の越前和紙メーカーと共同開発した、絵巻に適した和紙を使って最長20㍍の絵巻を、継ぎ目なく再現している。

昭和の下町文化の面影伝える 阪神梅田本店が昭和下町展

昭和の下町文化の面影伝える 阪神梅田本店が昭和下町展

阪神梅田本店(大阪市北区)は旧盆に合わせ8月10~15日まで、昭和改元90年にちなんだイベント「あの頃の下町展・今も残る昭和の面影」を開催した。
大阪・新世界や東京・新宿ゴールデン街をはじめ路地裏の井戸広場の風景もジオラマで表現した。2020年の2度目の東京五輪を前に改めて、人情味あふれた昭和の古き良き下町文化を伝えたいとの思いから企画された。人と人とのつながり方や生活との向き合い方など、今日では極めて希薄になってしまった人間関係や生き方の様々なヒントに満ちた時代だったことを感じさせてくれた。

先祖供養に多くの参詣者 四天王寺で「盂蘭盆会」

先祖供養に多くの参詣者 四天王寺で「盂蘭盆会」

大阪・四天王寺(大阪市天王寺区)で8月9日、お盆行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が始まった。連日多くの参詣者が墓参りなど先祖供養に訪れている。16日まで。
この日の夜から境内に約1万本のろうそくに火をともす「万灯供養法要」が始まり、日中は先祖の霊名を記す万灯ろうそくの申し込みに列ができていた。
また、境内・六時堂では観音功徳日にちなんだ「千日まいり」(9、10日)も始まった。この両日に参詣すると千日間続けてお参りしたのと同じ功徳を授かるとされることから、多くの人が祈願や厄病除け札に長い列をつくっていた。

大阪・梅田に10月、7,500平方㍍の「うめきたガーデン」

大阪・梅田に10月、7,500平方㍍の「うめきたガーデン」

JR大阪駅北側のエリア「うめきた」の2期区域に10月、花と緑のテーマパーク「うめきたガーデン」が誕生する。
約7,500平方㍍の敷地には、2本の滝が流れる幅30㍍のメインガーデン、華道の精神を庭園づくりにアレンジして、苔や自然石を多用したガレージガーデンといった、日本の植物や伝統を取り入れた庭園が誕生する。
この広大な庭園デザインを手掛けるのは、世界で最も権威のあるガーデンショーとして名高い『英国チェルシーフラワーショー』で、5年連続ゴールドメダルを受賞している庭園デザイナー、石原和幸氏。