月別アーカイブ: 2018年3月

刺身で食べられる「お嬢サバ」本格出荷始まる

刺身で食べられる「お嬢サバ」本格出荷始まる

鳥取県とJR西日本が共同開発した、刺身で食べられる養殖サバ「お嬢サバ」の本格的な出荷が3月5日から鳥取県岩美町で始まった。お嬢サバは、アニサキスという寄生虫がつかないよう、ろ過された海水をくみ上げて陸上の養殖施設で育てたマサバ。
鳥取県栽培漁業センターとJR西日本が共同開発し、虫がつかないよう大切に育てた”箱入り娘”という意味を込めた「お嬢サバ」のブランド名で大阪や東京などで試験販売してきた。その結果、事業採算のめどが立ったとして、JR西日本が2017年6月に岩美町に養殖施設を設け、このマサバを育成してきた。
今月から5月にかけて2万5000匹のマサバが1匹1000円程度で販売される予定。語呂合わせで「サバの日」の3月8日に関西や東京の飲食店で一斉に解禁される。

三菱ケミカル タイで共押出多層フィルムの製造設備新設

三菱ケミカル タイで共押出多層フィルムの製造設備新設

三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)は、タイで食品包装・医療分野などで使用されている共押出多層フィルム「ダイアミロン」の製造設備を新設する。2020年4月の商業生産開始を予定。
ハムやソーセージ等の食品包装用途でトップレベルの販売実績があるほか、新たな用途として輸液バッグや医療用器具などの医療用包装材として需要が着実に拡大しているダイアミロンの製造拠点をタイに新設することで、タイはじめASEAN諸国の旺盛な需要に応えていく。

GSユアサ 中国でZPMCに納入の港湾AGVが稼働開始

GSユアサ 中国でZPMCに納入の港湾AGVが稼働開始

GSユアサ(本社:京都市南区)はこのほど、中国の上海振華重工(本社:中国・上海市、以下、ZPMC)に納入した港湾AGV(無人搬送車)駆動用リチウムイオン電池システムが、上海市の洋山深水港で、ZPMC製港湾AGV50台に搭載され、2017年12月から稼働開始していると発表した。
この港湾AGVはコンテナを無人で搬送することができるため、港湾物流拠点の効率化に貢献する。またGSユアサのリチウムイオン電池を動力源とする電動車両であり、走行中は排気ガスが発生しないため、CO2排出抑制効果も期待できる。
同港は引き続き港湾物流システムの自動化を推進する計画で、今後さらにAGV30台分のリチウムイオン電池システムを導入する予定。

常陽銀行 ベトナム・ドンバンⅢ工業団地と業務協力協定

常陽銀行 ベトナム・ドンバンⅢ工業団地と業務協力協定

常陽銀行(本店:茨城県水戸市)はこのほど、ベトナムハナム省が中心となり運営管理を行うドンバンⅢ工業団地インフラ開発との間で、「常陽銀行取引先のドンバンⅢ工業団地への進出時の優遇措置に関する協定」を締結した。同行取引先企業の海外事業展開における多様なニーズに応えていく。
ドンバンⅢ工業団地は、ハナム省(首都ハノイの南50㌔㍍)に位置する日系企業専用の工業団地。面積は300㌶で、将来的には800㌶まで拡張される予定。

オリックス 中国のフィンテックWecashに64億円投資

オリックス 中国のフィンテックWecashに64億円投資

オリックス(本社・東京都港区)は、中国で個人の信用情報を分析・提供する「北京閃銀奇異科技有限公司(以下、Wecash)」(本社:中国・北京市)に投資した。
香港現地法人、ORIX Asia Capital Limitedを通じて、Wecashの持ち株会社が新たに発行する議決権付優先株式および転換社債を合計6000万米㌦(約64億円)で引き受けた。
Wecashは中国で利用可能な個人に関するビッグデータを収集・分析し、個人信用情報として金融機関や事業会社などに提供するサービスを行うフィンテック企業。

BIE調査団が訪日 7・8日は大阪を視察・会談

BIE調査団が訪日 7・8日は大阪を視察・会談

BIE(博覧会国際事務局)の調査団による日本での現地調査が3月6日から3日間の日程で行われる。日本での現地調査を行うのは万博の開催地の決定機関、BIEの執行委員会のチェ・ジェチョル委員長を団長とする調査団。
同調査団は初日の6日は首相官邸で安倍首相と会談するほか、超党派の国会議員らと意見を交わす。7日と8日は大阪を訪れ、会場予定地の大阪市此花区の夢洲などを視察するほか、大阪府の松井知事、大阪市の吉村市長と意見を交わす予定。

東洋紡 コストパフォーマンス追求した植物工場を設計・施工

東洋紡 コストパフォーマンス追求した植物工場を設計・施工

東洋紡グループの東洋紡エンジニアリング(本社:大阪市北区、以下、TBEC)は省スペースで生産効率を高め、初期投資コストは従来の2分の1、生産性は2倍と徹底的にコストパフォーマンスを追求した完全閉鎖型植物工場を設計・施工する。
この工場を運営するのは、植物工場運営では業界大手の木田屋商店(本社:千葉県浦安市)での「木田屋商店第2プラント」(所在地:福井県小浜市)として、2018年10月から稼働する。同プラントの延床面積は800平方㍍、レタス等葉物類を栽培し、生産規模は600㌔㌘/日。

フマキラー ミャンマーで新会社設立・工場建設

フマキラー ミャンマーで新会社設立・工場建設

フマキラー(本社:東京都千代田区)は、ミャンマーにおけるグループの事業拡大を図るため、同国内で新会社(子会社)を設立し、殺虫剤エアゾールを現地生産する工場を建設すると発表した。
新会社「Fumakilla Myanmar Limited(フマキラーミャンマー)」および工場の所在地はヤンゴン・ティラワ経済特区内。3月下旬から4月上旬に設立予定の、新会社の資本金は約630万米㌦(約7億円)。株主構成はフマキラー85.7%、FMB(フマキラーマレーシア)社14.3%。殺虫剤の製造販売事業を手掛ける。
新工場の敷地面積は約3万平方㍍、投資金額は6億円。2015年5月稼働開始の予定。

日揮 ベトナム最大級のメガソーラー発電所建設受注

日揮 ベトナム最大級のメガソーラー発電所建設受注

日揮(本社:横浜市西区、JGC CORPORATION)およびベトナム法人、JGCベトナム社は、ベトナムTTCグループ傘下のザライ電力合弁会社が、同国内で計画するメガソーラー発電所プロジェクトを受注したと発表した。
このプロジェクトはベトナム中南部に位置するザライ省クロンパ地区に、同国の一般家庭約4万7000世帯分の年間使用電力量に相当する、同国最大級の出力約49MW(交流)のメガソーラー発電所を建設するもの。
ベトナム政府は2011年に第7次電力開発計画(PDP7)を策定し、国を挙げて再生可能エネルギーの利用拡大を推進しており、2030年までに太陽光発電の施設容量を1万2000MWに引き上げる計画だ。

金沢大とトヨタ紡織が産学連携の包括的推進で協定締結

金沢大とトヨタ紡織が産学連携の包括的推進で協定締結

国立大学法人金沢大学とトヨタ紡織(本社:愛知県刈谷市)は3月1日、「産学連携の包括的推進に関する協定」を締結した。両者はこれまで、自動車用エアフィルターや繊維素材評価の分野で研究協力を重ねてきた。
今回の協定は、トヨタ紡織の目指す近未来の自動車に求められる快適性・安全性・環境性を向上する研究開発を通して、金沢大学の研究成果の社会活用を推進、および有為の技術者を育成するため、より一層の連携強化を目指し、包括的な連携を進めるもの。