吉村知事 自衛隊に看護師を派遣要請 コロナ重症センター稼働へ全力

大阪府の吉村知事は12月7日、新型コロナウイルス感染者の治療にあたる医療従事者を確保するため、岸信夫防衛相に自衛隊看護師の派遣を要請したと語った。数人であれば派遣できるとの回答を得たという。
大阪府は12月15日に運用開始を目指す「大阪コロナ重症センター」(所在地:大阪市住吉区)の第1期分の30床が11月末に完成。必要な看護師約130人のうち50人しか確保できていない。残りの80人のうち40人を全国知事会や関西広域連合に派遣要請している。ただ、これまでのところ、各県とも感染者が増加している中、目先は病床に少しは余裕があっても、今後のコロナの感染動向を予測できないことから、派遣にはいずれも慎重で、まだ必要な人数には至っていない。
同知事は、30床すべてを運用できなくても、同センターを稼働させ、ありとあらゆる手段を使って、1床でも多く動かせるようにやりたいとしている。