20年の旅行収支 訪日外客激減で79.2%減に 新型コロナの影響浮き彫り

財務省が2月8日発表した2020年の国際収支速報によると、旅行収支の黒字は5,621億円で前年比79.2%減となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年の大半が出国・入国制限下にあったことで、中国・韓国など全主要市場からの訪日外客が激減したことがその要因。新型コロナウイルスの影響の大きさが改めて浮き彫りになった。
旅行に貨物輸送を加えたサービス収支は3兆5,362億円の赤字だった。赤字は2年ぶり。海外との取引状況の全体を位示す経常収支の黒字は13.8%減の17兆6,976億円で、2年ぶりに減少した。
経常収支のうち、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の黒字額は3兆457億円。輸出は11.4%減の67兆3,277億円、輸入は15.0%減の64兆2,820億円だった。