高島屋(本社:大阪市中央区)は6月2日、再生ポリエステルを原料に使った衣料品の販売を全国の12店で始めた。紳士服、婦人服、子ども服など約60種類を販売している。
同社は「デパート デ ループ」と名付けたこの仕組みで、使用後の衣料品を回収し、日本環境設計(所在地:神奈川県川崎市)の北九州市若松区にある工場に持ち込み、ポリエステルを化学的に分解して脱色。真っ白な糸に生まれ変わらせ、織布・編み立て、染色加工、縫製して再び新しい衣服にし販売する。
手間とコストがかかるが、地球環境への負荷を減らすのが狙い。これだけ大規模な循環型商品の仕組み構築は、百貨店業界では先駆的な取り組みとなる。