コメ先物、試験上場再延長申請へ 有識者委員会
大阪堂島商品取引所は6月29日、コメ先物取引を検証する有識者委員会を東京都内で開いた。会議は非公開で行われたが、8月に期限を迎えるコメ先物の試験上場の延長を農林水産省に申請する方向性などを議論したとみられる。機関は2年間を軸に検討、7月上旬に臨時の理事会と総会を開き正式に決定する見通し。目標とする本上場の申請は、取引高が十分でないため見送る。2014年度の出来高は約26万枚で、本上場の採算ラインとされる1日平均3000~4000枚に届いていない。
白亜紀前期の恐竜 新種の卵殻化石 兵庫県丹波市
兵庫県立人と自然の博物館(同県三田市)は6月29日、同県丹波市の白亜紀前期の約1億1000万年前の地層から発掘した恐竜の卵殻の化石が新種と判明し、「ニッポノウーリサス・ラモーサス」と命名したと発表した。恐竜の卵としては世界最小級という。6月29日付の国際学術雑誌「クリティシャス・リサーチ」(電子版)に論文が掲載された。
博物館は、2007年から丹波市山南町の「篠山層群」と呼ばれる地層で恐竜化石の発掘調査を進め、1㌢から数㍉の大きさの卵の殻の化石約90点を発見。このうち約70点は5種類の恐竜の卵で、うち1種は新種認められた。新種とされる卵殻は8片あり、大きさは最大約7㍉、厚みは約0.4㍉。
高山右近の領地、茨木で隠れキリシタンの墓発見
キリシタン大名、高山右近の領地だった大阪府茨木市千提寺(せんだいじ)地区の山中で、江戸時代中頃の「隠れキリシタン」を埋葬した墓とみられる遺構が見つかった。近世以前のキリシタンの墓で、現存するものはほとんどなく全国でも珍しいという。
茨木市によると、現場は付近の民家で伝えられてきたキリスト像などを展示する現史料館から約500㍍南の山中。移転に向けて2014年秋に試掘したところ、遺構が15基ほど見つかった。このうち1基を4月から詳しく調べたところ、縦1.7㍍、横0.95㍍、深さ0.7㍍と判明。その形状から、近世まで一般的だった体を折り曲げる「屈葬」ではなく、足を伸ばして埋葬するキリスト教式の「伸展葬」とみられることが分かった。骨の一部も確認された。
一帯は江戸時代の「隠れキリシタン」たちが信仰を守り続けた地として知られ、日本人絵師が描いたとみられる「聖フランシスコ・ザビエル像」(国重要文化財、神戸市立博物館所蔵)も民家で発見された。
大名の身分を、そして領主であることを捨て、ひたすら信仰に生きた一人の人間、高山右近の領地だっただけに、領民の中にもキリスト教への篤い、そして根強い信仰心も生まれやすかったのだろう。
ファミリーマートがイートイン3年で2倍の6000店舗に
ファミリーマートは店で買った弁当や飲料を店内で飲食する「イートイン」スペースを3年で2倍の6000店舗に増やす。昼はシニア層や家族客、夜は飲食店代わりに使う会社員の需要を見込む。
コンビニエンスストアはこれまで、限られた売り場で売れ筋商品をどう効率よく扱うかを競ってきたが、ファミリーマートは一定の場所を取っても集客機能を重視した店舗づくりにビジネスモデルの軸足を移す。
コンビニ首位のセブン-イレブン・ジャパンや2位のローソンは約2000店舗で「イートイン」を導入している。この点、ファミリーマートは5月末時点で約3000店舗で取り組んでおり先行してきたが、一気に2倍に広げて競合他社を引き離す戦略だ。