養殖ブリの対中輸出本格化 鹿児島県・東町漁協
養殖ブリ出荷量で全国1位を誇る鹿児島県の東町漁業協同組合(鹿児島県長島町)は輸出を拡大する。中国への輸出を本格化する計画で、国内で使う「鰤(ぶり)王」のブランドを中国で登録申請した。すしなど日本食ブームを背景に、中国のほかロシア、ベトナムへの輸出も増やす。将来は輸出量を現在の2.5倍の2500㌧まで増やしたい考えだ。
東町漁協は総合商社や九州経済連合会のバックアップを受け、2014年11月から鹿児島~上海間の航空便で養殖ブリ(真空パックした生鮮品)を中国に空輸し始めた。今後は大連や上海向けのコンテナ船を使い、生鮮品に比べて価格が安い冷凍の養殖ブリを毎週400匹程度、すしネタなどとして輸出する。このほか、輸出の拡大に向けて鰤王のブランドを中国本土のほかに、香港、台湾でも商標登録を申請している。