国産干しシイタケ品薄 平均8割高 天候不順影響
国産干しシイタケが品薄になっている。価格にも影響が出始めており、全農椎茸事務所(埼玉県久喜市)が同市で5月27日に実施した入札会では平均価格が前年同時期より8割高い1㌔4554円となった。東日本大震災の影響で産地の生産が縮小しているところに、春先の天候不順が重なり、品薄感が目立った。
JA全農の発表によると、2015年の春に発生するシイタケは14年春に比べて生産量が3割以上減った。西日本を中心に3~4月に雨が多かったことが響いた。雨が多いとシイタケが色落ちしやすくなり、品質も落ちる。乾燥に時間がかかるため、燃料などもかさむ。天候不順の悪影響が出ている。