日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、カンボジア労働職業訓練省は9月10日、2021年の最低賃金を月額192ドルに設定する省令を発表した。2020年と比べ2ドル(1.1%)増となり、賃金上昇率は2013年以降で最低となる。試用期間中(2カ月間)は月額187ドル。新しい最低賃金は2021年1月1日から適用される。適用業種は従来通り縫製業、製靴業だが、他分野の製造業もこれに倣っての適用が通例となっている。
ここ数年、最低賃金の上昇率は2018年11.1%、2019年7.1%、2020年4.4%と低下傾向にあり、新型コロナウイルスによる経済停滞の影響を受け2021年も低い伸び率にとどまった。