キャビア輸出解禁 養殖・加工業者登録などルール整備
経済産業省と水産庁は9月18日、国産キャビアの海外輸出を解禁したと発表した。キャビアはチョウザメの卵を塩漬けにしたもので、世界三大珍味として知られるが、ワシントン条約で特栽取引が規制されている。国内では近年、チョウザメ養殖が本格化しており、とくに力を入れてきた宮崎県の要望をきっかけに、水産庁などがルールを整備。輸出解禁により、生産現場では新たな市場開拓への期待が高まりそうだ。
国際取引が規制されているキャビア輸出のためには養殖・加工業者の登録、容器の国際統一ラベルの貼り付けなどが必要。今回、水産庁では管理体制や生産計画、取引先などを審査して養殖場や加工工場などに施設登録書を発行する制度を新設。ラベルについても原産国やロット番号などの表示ルールを整備して、日本から海外への輸出が可能になった。