琵琶湖固有種ホンモロコ 河川溯り産卵 水産試験場確認
琵琶湖の固有種のホンモロコが沿岸部や接続水域の内湖だけでなく、内湖に流入する河川まで溯って産卵していることを、滋賀県水産試験場や滋賀県水産課などが近江八幡市の西の湖周辺の調査で初めて確認した。
調査は2012年、産卵期の3~6月、西の湖に注ぐ山本川と蛇砂川の中・下流域などで行われた。2河川で3月下旬以降、小石の河床やオオカナダモなどの水中の植物に産み付けられたホンモロコの卵を多数見つけた。
ホンモロコは味の良さから人気が高いが、約20年前から激減して12年の漁獲量は14㌧と最盛期の20分の1以下に減少。環境省のレッドリストで絶滅危惧種になっている。