大阪市長選で柳本氏擁立へ 非維新勢力結集
11月22日投開票の大阪市長選で、自民党大阪府連は大阪市議団幹事長、柳本顕氏(41)を擁立する方針を固めた。大阪維新の会代表の橋下徹・大阪市長が都構想の再挑戦を掲げて後継候補を立てる考えを表明しており、柳子基司は大阪市の存続を訴える構えだ。無所属で出馬して他党にも京当を呼びかけ、非維新勢力の結集を目指す。柳本氏は5月の住民投票で「大阪都構想」の反対運動の旗振り役を務めた。
農業ビニールハウスを「植物工場」に 費用は1/4 東大
東京大学の河鰭(かわばた)実之教授らは、農業ビニールハウス内に人工の光で野菜を生産する植物工場と同じ環境を、簡単に作れる手法を開発した。ビニールハウス内を産業用の遮熱シートで密閉し、明るさや温度・湿度などを管理する。一般的な植物工場に比べ同じ規模で建設費を最大で4分の1に抑えられるという。天候不順に強く、安定して野菜を生産できる。ビニールハウスと植物工場の利点を併せ持つシステムとして、今後普及を目指す。
新手法は、植物工場の技術開発ベンチャーのプランツラボラトリー(東京都港区)と組み、技術を確立した。ビニールハウスの内部に太陽光や外気の侵入を防ぐアルミ製の遮熱シートで囲った空間を設けた。遮熱シートは植物工場で使われている断熱材よりも性能が高いという。遮熱シートの厚みは0.2㍉で工場の屋根などに使われる産業向けを活用した。
カゴメ 乾燥米を野菜ジュースで戻す 非常時用で提案
カゴメは非常時の備蓄用食品に用いられているアルファ化米の調理に、野菜ジュースを使う方法を提案する。備蓄の水が不足しても水の代わりに野菜ジュースを使っておいしく食べられることをアピールする。カゴメは今年2月に賞味期限が5年間の野菜ジュースを発売しており。長期保存が可能な食品同士の組み合わせで備蓄用途の需要を伸ばす考えだ。
アルファ化米は炊いた飯を乾燥させるなどした保存食でお湯や水で戻して食べるのが一般的だ。登山などアウトドアで使われるほか、保存性や携帯性の高さから備蓄食品としての用途も広がっている。この乾燥米を野菜ジュースで戻す、非常時活用法を紹介した専用のパンフレット約3万枚を制作。防災用品の展示会などで配るほか、量販店や防災専門店などの店頭にも置く。自治体などの担当部署にも提案する。
訪日客の高額品の購入いぜん好調 8月大阪百貨店売上高
大阪市内の主要百貨店は9月1日、8月の売上高(速報)を発表した。各店とも訪日外国人観光客による高額品の購入が好調だった。猛暑で帽子や日傘など夏物雑貨も売れ行きが良かった。
阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)は前年同月比15.0%増。100万円以上の宝飾品やバッグなど高額品の売上高が2.5倍となった。大丸心斎橋店(同市中央区)は同21.0%増。高額品が好調で、夏物雑貨も動きが良かった。梅田店(同市北区)は同2.4%増。
高島屋大阪店(同市中央区)は同11.8%増。晩夏向け衣料品などセール対象外の商品が伸びた。「あべのハルカス」に入る近鉄百貨店本店(同市阿倍野区)は同約5%増だった。