神戸製鋼 比にエンジニアリング・指導員派遣新会社
神戸製鋼所は6月27日、フィリピンマニラ首都圏マカティ市に新会社「コベルコ・マシナリー・フィリピン」を設立し、このほど本格的に営業を開始したと発表した。これによりエンジニアリング業務や指導員の派遣活動の最適分業体制を構築し、圧縮機事業の世界展開を推進する。
新会社の資本金は4300万フィリピンペソ(約1億円)で、同社の100%出資のシンガポール法人が全額出資する。米国、中国(無錫市)、フィリピンなどを対象に指導員の派遣活動を一体的に行う。
日本特殊陶業 タイで自動車用センサの新工場
日本特殊陶業(名古屋市瑞穂区)は、自動車用各種センサの需要拡大に対応するためタイに新工場を建設する。新工場は アジア諸国における自動車用センサの製造拠点のタイNGKスパークプラグ(以下、タイNGK)の既存工場の隣接地に建設する。
ジルコニア酸素センサと温度センサに加え、新たに全領域空燃比センサの生産を計画している。2017年11月に着工し、完了次第、順次生産を開始する。
新工場建設と能力増強に伴う投資がkは約120億円を予定。2023年までにタイNGKでのジルコニア酸素センサの生産能力を約2倍に、温度センサの生産の力を約2.5倍に引き上げる。
新工場の所在地はバンコク市内より南東約65㌔㍍のアマタナコン工業団地内、建物延床面積は約3万4700平方㍍(4階建て)。
横河電機子会社がシノペック子会社とパートナー契約
横河電機(本社:東京都武蔵野市)の子会社の横河電機(中国)有限公司(本社:上海)は、シノペックエンジニアリング(以下、SEG)との間で、両社の長期的な協力関係を構築するパートナー契約を結んだ。
シノペックエンジニアリングは、世界有数の石油・石油化学企業グループ、シノペック傘下のエンジニアリング企業で、中国国内のみならず国外の石油・石油化学プラントの設計・建設を手掛けている。
今回の両社の契約は3年で、YOKOGAWAはSEGが手掛ける石油・石油化学プロジェクトに生産制御システムや安全システム、伝送器、分析計などのフィールド機器、高度プロセス制御ソリューション等を優先的に供給する。
均勝電子傘下の米KSS タカタの資産取得、運営
浙江省寧波市に本拠を置く自動車部品メーカーの寧波均勝電子(以下、均勝電子)は6月26日、自動車安全部品を手掛ける米子会社キー・セイフティー・システムズ(KSS)が、欠陥エアバッグのリコール(無料の回収・修理)問題で経営破たんしたタカタの主要資産を取得すると発表した。取引額は15億8800万米㌦(約1767億2900万円)に上る見通し。
均勝電子は2016年6月にKSSの買収を完了。均勝電子はタカタの主要資産の取得を通じてKSSの生産能力を拡充し、新たに市場を開拓するとともに技術強化を図る方針だ。
タカタによると、同社とKSSの事業を実質的にすべて統合することで、世界23カ国に展開し、約6万人の従業員を擁する世界最大級の自動車用安全部品会社が誕生することになる。
鹿島 シンガポールの複合開発プロジェクトに着手
鹿島(本社:東京都港区)のアジア開発事業統括会社、カジマ・デベロップメント社(以下、KD)とシンガポール政府系メディア企業、シンガポール・プレス・ホールディングス社(以下、SPH)が共同で設立したシンガポール法人(折半出資)は、同国都心部から北東へ約5㌔㍍に位置するビダダリ地区土地(2.54㌶)に応札し、約900億円で落札した。今後、住宅・商業の複合開発プロジェクトに着手する。
同事業は、シンガポールの地下鉄(MRT)北東線ウッドレイ駅に直結。主要高速道路やバス・インターチェンジにも隣接する交通至便な立地の緑豊かで自然環境に恵まれた新興住宅地の開発事業だ。600戸を超える分譲住宅や、延床面積約2万7000平方㍍にわたるショッピングモールのほか、コミュニティクラブや警察署等で構成される超大型開発プロジェクトとなる予定。