商船三井 中国石油化工向け新造LNG船が竣工
商船三井(東京都港区)と、中国遠洋海運集団有限公司および中国石油化工股份有限公司の合弁会社が発注したLNG船”CESI BEIHAI”が6月1日、上海の●東中華造船(集団)有限公司で竣工した。
CESI BEIHAIは、中国石油化工が豪州Australia Pacific LNGプロジェクトから購入するLNGの輸送に長期貸船される。全体では計6隻の新造LNG船が建造され、今回が3隻目。残る3隻も2018年にかけて順次竣工する予定。
タイでバガス原料にバイオエタノール製造技術を実証
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトで、月島機械(東京都中央区)とJFEエンジニアリング(東京都千代田区)は、タイ・サラブリ県に建設したバイオエタノール製造プラントで、サトウキビの搾りかす(バガス)を原料に、オンサイト酵素生産技術を用いてバイオエタノールの製造技術の有効性を実証し、技術面や採算面で実現可能な商業生産モデルを構築した。
今後はタイはじめ東南アジア地域へ普及・拡大を図り、未利用資源を活用したエネルギー生産と温室効果ガスの排出削減への貢献を目指す。
今回の実証の事業期間は2012年度~2016年度。バガス処理能力は年間1300㌧、バイオエタノール生産規模は年間100kl。事業予算規模は約12億円(うちNEDO負担約10億円)。
豊田通商 台湾の燃料電池発電開発会社と販売契約
豊田通商は、ガス絶縁用開閉装置(GIS)や発電機などを手掛ける中興電工機械股彬有限公司(本社:台湾・桃園市、以下、中興電工)と、日本市場でのメタノール改質型燃料電池の販売契約を締結した。
メタノール改質型燃料電池は、メタノールから水素を取り出し発電する。そのため、水素と比べ燃料供給、保管が容易であり、すぐに導入することが可能だ。また、中興電工のシステム技術により「省スペース」、メタノール使用燃料電池として「高出力化」に成功している。
豊田通商は中興電工の定置式燃料電池の販売・設置・メンテナンス・燃料供給を行う。携帯電話基地局、浄水場、鉄道駅舎向けには中興電工と豊田通商の間で専売契約を締結する。