中国・大連山九 ハルビン物流センター開設
山九(本社:東京都中央区)の中国現地法人、大連山九国際物流有限公司(本社:大連市)は、ハルビン物流センターを開設した。
同センターは自動車産業や医薬・食品加工企業等が進出する平房開発区に位置し、延床面積は約3500平方㍍。主要取扱品は自動車部品。同センターの開設により中国の東北3省(遼寧・吉林・黒竜江省)を結ぶネットワーク網が完成する。この結果、大連港をゲートウェイとする第三国向けの輸出入業務への対応が可能となる。
プロシーズ eラーニング事業の越語・英語サイト開設
eラーニング事業を展開するプロシーズ(本社:大阪府吹田市)はこのほど、同事業のベトナム語および英語サイトを開設した。
同社は2016年8月、独立行政法人中小企業基盤整備機構の支援を受け、ベトナムのハノイおよびホーチミンで現地企業へのインタビューによる現地調査を行った。その結果、現在のベトナムで①在ベトナム企業による人材育成ニーズの高まり②ベトナム従業員の自己成長に対する意欲③eラーニング教育導入によるコスト圧縮の機会-など従業員の向上意識の、eラーニング事業が成立する重要な要因を確認することができた。
これを踏まえ同社は今回、ベトナム市場での本格的な事業展開を計画し、その第一弾として英語と同寺にベトナム語に対応したウェブサイトをオープンした。今後は現地法人を設立し、現地での本格的な営業活動を行う予定。
鉄建建設 カンボジアでODA国道改修工事を受注
鉄建建設(東京都千代田区)は、大有建設(名古屋市中区)と共同企業体を構成し、カンボジア公共事業運輸省発注の国道5号線改修事業を受注した。
この工事は国際協力機構(JICA)とカンボジアとの有償資金協力に基づき計画された日本ODA事業で、首都プノンペンとタイ国境を結ぶ国道5号線のバッタンバン~シソポン間において、既存の本線道路を改修するとともに、バッタンバン市街を迂回するバイパス道路を整備する。
これにより、カンボジアの基幹道路であり、アジアハイウェイ1号線および南部経済回廊の一部でもある国道5号線の輸送能力の増強および輸送効率の改善を図り、メコン地域の産業大動脈として機能することが期待されている。
今回の受注内容は、本線道路の改修(延長22.35㌔㍍)およびバイパス道路建設(延長23.92㌔㍍)で、総額89億円(契約日レート換算)。
東レ タイで膜利用プロセスの実証へ三井製糖と合弁
東レ(本社:東京都中央区)はこのほど、水処理分離膜技術とバイオ技術を融合した「膜利用バイオプロセス」の技術実証を行うため、三井製糖(本社:東京都中央区)との合弁会社をタイに設立することを決めた。
新会社「Cellulosic Biomass Technology Co.,Ltd.」(本社:バンコク市、事業所:ウドンタニ県)の資本金は6億8000万バーツ、出資比率は東レグループ67%、三井製糖33%。
これは製糖工場で発生する余剰バガスを原料として、各種バイオ化学品生産の共通原料となるセルロース糖を製造する実証事業を行もの。実証プラントの設備能力はバガス日産15㌧(乾燥重量)で、粉砕・前処理、酵素糖化、膜分離工程を経て、日産約4.2㌧のセルロース糖を製造する。
今回の取り組みはNEDO国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業に係る「余剰バガス原料からの省エネ型セルロース糖製造システム実証事業」について、セルロース糖製造システム普及の事業化検討を目的としている。