「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

東レ タイで膜利用プロセスの実証へ三井製糖と合弁

東レ タイで膜利用プロセスの実証へ三井製糖と合弁

東レ(本社:東京都中央区)はこのほど、水処理分離膜技術とバイオ技術を融合した「膜利用バイオプロセス」の技術実証を行うため、三井製糖(本社:東京都中央区)との合弁会社をタイに設立することを決めた。
新会社「Cellulosic Biomass Technology Co.,Ltd.」(本社:バンコク市、事業所:ウドンタニ県)の資本金は6億8000万バーツ、出資比率は東レグループ67%、三井製糖33%。
これは製糖工場で発生する余剰バガスを原料として、各種バイオ化学品生産の共通原料となるセルロース糖を製造する実証事業を行もの。実証プラントの設備能力はバガス日産15㌧(乾燥重量)で、粉砕・前処理、酵素糖化、膜分離工程を経て、日産約4.2㌧のセルロース糖を製造する。
今回の取り組みはNEDO国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業に係る「余剰バガス原料からの省エネ型セルロース糖製造システム実証事業」について、セルロース糖製造システム普及の事業化検討を目的としている。

さくらインターネット グローバル展開へ香港子会社

さくらインターネット グローバル展開へ香港子会社

インターネットのインフラサービスを提供するさくらインターネット(大阪市中央区)は、「さくらのIoTプラットフォーム」のグローバル展開のため、香港に子会社「櫻花移動電信有限公司」を設立した。さらに、同プラットフォームに海外でも接続可能な「さくらの通信モジュール」を2017年度中に提供する。
さくらのIoTプラットフォームは、データを送受信するための通信環境や、データの保存・処理に必要なシステムを一体型で利用できるサービス。新子会社の資本金は75万香港㌦。

静岡ガス シンガポール事務所を現地法人化

静岡ガス シンガポール事務所を現地法人化

静岡ガス(静岡市)は、1月3日付でシンガポール事務所を現地法人化し、100%子会社「SHIZUOKA GAS TRADING PTE.LTD.」として開業した。
同社はLNGトレーディングにおけるフロントオフィス業務を担い、LNG調達価格の更なる低減に向けて取り組んでいく。
また、グローバルな事業展開に対応できる人材育成の場としての機能を担うとともに、アジア太平洋地域における新規事業開拓拠点としての活動も一層強化していく。

住友倉庫 ベトナム子会社が国際規格ISO9001取得

住友倉庫 ベトナム子会社が国際規格ISO9001取得

住友倉庫(大阪市北区)の海外子会社Sumiso(Vietnam)Co.,Ltd.が品質保証の国際規格ISO9001の認証を取得した。
認定機関はANAB(ANSI=ASQ National Accreditation Board)、認定機関はBSI(British Standard Institution)、対象事業はフォワーディング事業、倉庫業。対象拠点はホーチミン本社。認証日は2016年12月5日。

センコー 上海紡織物流と業務提携 拠点設置

センコー 上海紡織物流と業務提携 拠点設置

センコーの子会社「上海扇拡国際貨運有限公司」(本社:上海市、以下上海扇拡)は、上海紡織集団有限公司の子会社「上海紡織集団国際物流有限公司」(以下、上海紡織物流)と、中国国内を中心に物流のサプライ・チェーン構築や人材育成など、広範囲なパートナー関係を築くため、業務提携契約を締結した。上海紡織物流が上海市青浦区に建設する新物流センターを上海扇拡が賃借し、2018年1月から業務を行う予定。
また、新センターは常温に加え冷凍・冷蔵エリアも設置した3温度帯とし、センコー、ランテック、シノトランスエアの3社合弁による冷凍・冷蔵物流ネットワークの拠点としても使用する予定。
新センターは鉄筋コンクリート造2階建て、敷地面積約5万平方㍍、延床面積約2万2000平方㍍(うち約4000平方㍍は冷凍・冷蔵エリア)。
上海紡織集団有限公司は中国最大手の総合繊維企業で、コア事業のアパレル製品、自動車用シート、生活用品等の製造・販売を行っており、中国国内に約6000店舗を持つ。

鴻海 中国に1兆円投じ最大級の液晶工場新設へ

鴻海 中国に1兆円投じ最大級の液晶工場新設へ

鴻海(ホンハイ)精密工業(本社:台湾)の郭台銘(かくたいめい)会長は、中国広東省広州市に世界最大級の液晶パネル工場を建設すると発表した。投資額は610億人民元(約1兆円)の予定で、巨費を投じて液晶事業で勝負をかける。
鴻海の子会社で、シャープと共同運営する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト(大阪府堺市)を通じて実施する。生産するのはテレビ用の大型液晶パネルで、2019年中にも量産を開始する。
新工場では「第10.5世代」と呼ばれるガラス基板を使い、大きなパネルを扱う。傘下のシャープの技術も活用して高性能製品づくりを目指す。