「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

コクヨ 香港のオフィス家具会社を買収 中国事業拡大

コクヨ(本社:大阪市東成区)は7月21日、「Lamex(ラメックス)」ブランドでオフィス家具の製造・販売を手掛ける香港のHNI香港を買収すると発表した。中国市場でのさらなる業容拡大を図る。親会社の米国の家電メーカー、HNIからHNI香港の株式を100%取得する。取得価額はアドバイザリー料含め94億4,600万円。

大同特殊鋼 タイ・チョンブリ県で二次加工拠点で開所式

大同特殊鋼(本社:愛知県東区)は7月21日、下村特殊精工(本社:千葉県市川市)との合弁による、みがき棒鋼を手掛けるタイの連結子会社、ダイドー・シモムラ・スチール・マニュファクチャリング・タイランド(DSST)が、チョンブリ県で二次加工拠点の開所式を開いたと発表した。
今回DSSTが開設したのはチョンブリ県のビントン5工業団地で、1万850㎡の敷地に工場建屋と事務所棟各1棟を建設。7月18日にタイ投資委員会(BOI)やIEAT(タイ工業団地公社)などの関係者を招き、開所式を開いた。
同工場の設備能力は月間700トンの製造と、1,000トンの倉庫保管能力がある。

中国のEV大手BYD 日本の乗用車市場に進出攻勢

中国の電気自動車(EV)メーカー大手、比亜●(本社:広東省深セン市、BYD)の日本法人は7月21日、日本の乗用車市場に進出すると発表した。2023年からスポーツタイプ多目的車(SUV)とコンパクトカー、セダンのEVを順次投入する。
BYDはすでに日本市場には商用車(バス)では参入、多くの納入実績がある。

民間6社が「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」設立

ENEOS、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、トヨタ自動車、豊田通商の6社は7月20日、燃料を「つくる」プロセスでの効率化を研究するため「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」を7月11日、設立したと発表した。
同組合では、カーボンニュートラル社会実現のためバイオマスの利用、生産時の水素・酸素・CO2を最適に循環させて効率的に自動車用バイオエタノール燃料を製造する技術研究を進める。

第一交通と電脳交通 EVタクシーの充電効率化で実証

タクシー大手の第一交通産業と配車システム開発の電脳交通(所在地:徳島市)は7月19日、タクシー配車システムと電気自動車(EV)の給電管理システムを連携させることでEVタイプのタクシーを効率的に運営する実証実験を開始すると発表した。
給電所の予約状況に合わせて最適な充電タイミングを指示するシステムをつくる。実証実験は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「スマートモビリティ社会の構築」などをテーマにした公募事業に採択された。広島と和歌山の両県で最長2030年度まで実施する。

塩野義のコロナ治療薬 緊急承認制度適用見送る

厚生労働省は7月20日開いた公開審議で、塩野義製薬(本社:大阪市中央区)が開発した「ゾコーバ」に対し、緊急承認制度適用を見送った。
審議の最大の焦点は有効性の評価。実際の治験は臨床症状が異なるオミクロン株「BA.1」などの流行期に実施され、目標すべての総合的な改善効果は明確に出せなかった。ただ、効果をオミクロン株に特徴的なせきや喉の痛みなどの5症状に絞った場合、改善がみられたという。
塩野義製薬が5月末に行った緊急承認の適用申請からすでに約2カ月。同社の最終段階の治験の結果は、秋ごろまでにまとまる見通しで、審議はそれ以後の再開となる。

HIS ハウステンボス売却へ 香港の投資会社に

旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が、傘下の大型リゾート施設「ハウステンボス」(所在地:長崎県佐世保市)を、香港の投資会社に売却する方向で最終調整していることが分かった。売却額は数百億円に上る見通し。
HISは新型コロナウイルス禍による旅行需要の低迷で業績が悪化しており、保有するハウステンボス株のおよそ3分の2の大半を売却することで、財務体質の改善を図る。なお、ハウステンボスは投資会社の傘下で営業を継続する。