「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

三洋化成 タイで帯電防止剤の新棟稼働 能力5割増

三洋化成工業(本社:京都市東山区)は7月11日、タイの関係会社、サンヨーカセイ(タイランド)リミテッドがタイ・ラヨーン県で建設を進めていた、静電気による電子部品の故障を防ぐ永久帯電防止剤の生産棟が竣工、稼働開始したと発表した。
投資額は34億円で、生産規模は年間1,500トン。この結果、永久帯電防止剤の生産能力は日本とタイ合わせ年間4,700トンとなり、5割増える。
永久帯電防止剤はプラスチックなどに混ぜることで、半永久的に帯電を防ぐ素材。電子機器や精密機器の部品を搬送するときに使うトレーや包装材料に使うことで、静電気を逃し、破損や誤作動を防ぐ。

PPIH 弁当・惣菜のカネ美食品にTOB実施 傘下に

総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(本社:東京都目黒区、以下、PPIH)は7月11日、持分法適用会社で弁当や惣菜の製造・販売を手掛けるカネ美食品に対し、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。期間は7月12日から8月9日まで。カネ美食品株の12%にあたる114万5,000株を保有するファミリーマートより、全株を最大32億円で取得する。PPIHはカネ美食品株を議決権ベースで27.02%を保有する筆頭株主。

日系11社がインド・ラジャスタン州に231億円投資の覚書

インド・ラジャスタン州政府は日系企業11社との間で7月7日、計133億8,000万ルピー(約231億7,000万円)を同州に投資する覚書を交わしたと発表した。これに伴い、同地で2,200人以上の雇用が創出される見込み。参画している日系企業は東海理化、日本電産の子会社など。NNA ASIAが報じた。

応用地質 シンガポールのジオスマート社を子会社化

地質調査などを基幹事業とする応用地質(本社:東京都千代田区)は7月8日、シンガポールのインフラモニタリング、地質調査などを手掛けるジオスマート・インターナショナル(以下、ジオスマート社)の株式を取得し連結子会社化すると発表した。シンガポールにおける地質調査関連事業を強化する。
ジオスマート社の議決権株60%を取得する。取得価額は非開示。株式譲渡実行日は10月上旬の予定。

クボタ 30年までに3,000億円投じ海外生産比率5割に

クボタ(本社:大阪市浪速区)は7月11日、2030年までに3,000億円超を投じ、海外での生産比率を現在の3割から5割に引き上げる方針を明らかにした。米国やインドに建機や農機の新工場を建設する。新型コロナウイルス禍などで供給網(サプライチェーン)の世界的な分断が深まっており、需要のある場所で生産する「地産地消」の体制づくりを加速する。

NX台湾 倉庫で保税認証取得し半導体の空調施設を新設

NIPPON EXPRESSホールディングスは7月11日、グループのNX臺灣國際物流股份有限公司(以下、NX台湾)が、台湾南部の台南市に所在する日系物流事業者として初となる自社オペレーション倉庫で、今年の2月に保税認証を取得し、拡大する半導体関連の需要に対応する空調施設を新設したと発表した。
同施設は3階建て、延床面積1万1,800㎡で、うち空調エリアは現在3,900㎡、2022年末までに9,285㎡に拡張する予定。
同倉庫は、世界大手のファウンドリ企業をはじめとする半導体関連企業が多数入居する、半導体生産部材や製造装置保守パーツなど高品質な保管環境が求められる商品に対し、温湿度管理下での保管・管理が可能。

TIS 中国の自動運転EVスタートアップ企業と提携

TISインテックグループのTIS(本社:東京都新宿区)は7月11日、自動運転電気自動車(EV)向けの共通シャシを開発する中国の貴州翰凱斯智能技術有限公司(本社:中国貴州省貴陽市、以下、PIX Moving)と、資本・業務提携したと発表した。
この提携を通じて、MasS(Mobility as a Service)、スマートシティ領域等における新たなITサービスを創出していく。
PIX Moving社は中国、米国、イタリアに拠点を置く自動運転EVスタートアップ企業。

5月の機械受注5.6%減 3カ月ぶり前月割れ 内閣府

内閣府が7月11日発表した5月の機械受注統計によると、設備投資の先行指標とされる民需(船舶・電力を除く)は、前月比5.6%減の9,088億円だった。減少は3カ月ぶり。新型コロナウイルス禍からの需要回復を受け、前月の4月はプラス10.8%の大幅増で、その反動が出た。5月の製造業は9.8%減、非製造業は4.1%減だった。ともにマイナスなったのは3カ月ぶり。

TOTO 134億円投じたベトナム第4工場が稼働開始

TOTO(本社:北九州市小倉北区)は7月8日、グループのTOTO VIETNAM CO.,LTD.(本社:ベトナム・ハノイ市)が、約134億円を投じベトナム・フンイエン省の第2タンロン工業団地に建設していた第4工場が竣工、7月から稼働開始したと発表した。4日に開業式が行われた。同工場は便器・タンクなど衛生陶器を年間100万ピースの生産能力があり、TOTOベトナム全体で衛生陶器の生産能力は約1.4倍となる。
TOTOベトナムはハノイ市内に第1工場(2004年)、第2工場(2006年)を、そしてハノイ市近郊のフンイエン省に第3工場(2018年)を稼働させ、ベトナム国内およびアジア・米州へ衛生陶器を供給してきた。今回、第3工場と同じ敷地内に第4工場を新設した。

三井化学とJiksak iPS細胞の高効率培養技術を共同開発へ

三井化学(本社:東京都港区)とJiksak Bioengineering(本社:川崎市幸区)、以下、Jiksak)は7月8日、ヒトiPS細胞由来神経組織の実用化に向けて共同研究を開始したと発表した。三井化学の高酸素透過培養容器の技術と、Jiksakが持つ創製に係る技術を融合させ、創薬分野や再生医療分野などで、今後必要とされる神経組織を、より簡便かつ高効率に培養するための実用化技術の開発を目指す。