食品製造・販売のヨシムラ・フード・ホールディングス(本社:東京都千代田区)は12月8日、シンガポールの食品関連の不動産管理会社シャリカット・ナショナル・フード(以下、シャリカット社)を買収すると発表した。同社のシンガポール子会社で海外事業を統括するヨシムラ・フード・ホールディングス・アジアを通じて、シャリカット社の株式7割を327万6,000シンガポールドル(約2億7,300万円)で取得する。株式譲渡実行日は12月17日の予定。現地子会社の拠点を集約し、事業拡大計画の一環。
残りの株式3割はシャリカット社の親会社シャリカット・ナショナルが引き続き保有する。同社とは協業関係を構築し、不動産管理業のノウハウを受け継ぎ、2024年12月に残りの株式を買い取り、完全子会社化する計画。
「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ
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帝人フロンティア 次世代型の自己調節「FIBALIVE AC」開発
帝人フロンティア(本社:大阪市北区)は12月7日、発汗により高いレベルで自動的に通気性をコントロールする、次世代型の自己調節快適素材「FIBALIVE AC(ファイバライブエーシー)」を開発したと発表した。発汗時の水分に反応して編地が三次元的に構造変化することにより、体感可能なレベルで通気性が高まり、衣服内の蒸れ感を解消するという。
同社は2023年度向けから、この新素材を通年対応が可能なスポーツ・アウトドア向け衣料の重点プロモート素材と位置付け、積極的に拡販を図っていく。
同社は、吸湿性の異なるポリマーからなるS/S(サイド・バイ・サイド)型複合糸を使用した、水分に反応して網目が開閉することで衣服内の蒸れ感を軽減する快適素材「FIBALIVE」を2009年より販売してきた。しかし、今回バージョンアップし、S/S型複合糸による特殊加工糸を使用することで、編地構造が二次元方向ではなく三次元方向に変化し、高いレベルで通気性をコントロールできる新たな立体編地構造体として、自己調節快適素材の開発にこぎつけた。
兼松 インドネシア「チモリー」に30億円出資 食品販路拡大
兼松(東京本社:東京都港区)は12月7日、インドネシアで「Cimory(チモリー)」ブランドの乳製品を生産・販売する食品メーカー、チサルア・マウンテン・デイリー(チモリー)の株式を取得したと発表した。出資額は約30億円。
兼松は中期ビジョンで「アジア食市場の深耕」を注力分野の一つに掲げている。同社とチモリーグループは2012年より食品加工およびセントラルキッチン事業会社、カネモリ・フード・サービスを共同設立・運営し、良好なパートナーシップを育んできた。今回の出資を機に、グループの販売チャネルを活用した総合食品卸業への進出や、今後インドネシアへ進出する日本食品メーカーや小売企業への支援を強化し、フードバリューチェーンの構築・強化を推進していく。
SBI HD シンガポールの暗号資産取引所Coinhako社へ出資
SBIホールディングス(本社:東京都港区)は12月7日、シンガポールの子会社、SBI VENTURES SINGAPORE PTE.LTD.(所在地:シンガポール)および、同社グループが運営するSBI-Sygnym(シグナム)‐Azimut(アジムット)Digital Asset Opportunity Fund(所在地:シンガポール)を通じて、シンガポール最大の暗号資産取引所Coinhakoを運営するHoldbuild Pte.Ltd.(本社:シンガポール)へ共同出資したと発表した。
今後も金融当局と良好な関係を築きつつ、シンガポールを拠点としながら東南アジア他国への事業展開も予定しており、同社グループもその国際的なネットワークを活用して、Coinhako社の事業拡大をサポートしていく。
富士フィルム 迅速測定可能なコロナ抗原定量検査試薬発売
富士フィルム和光純薬(本社:大阪市中央区)は12月7日、迅速測定が可能な自動化学発光酵素免疫分析装置「アキュラシード新型コロナウイルス抗原」を同日発売すると発表した。
今回発売する抗原定量検査試薬は、公立大学法人横浜市立大学が開発した抗体を用いており、同大学との共同研究の成果として得られたもの。この試薬により、変異株「アルファ株」「ベータ株」「ガンマ株」「デルタ株」に対してもウイルス抗原を検出できることを確認している。この試薬と組み合わせて使う自動化学発光酵素免疫装置は、抗原抗体反応と化学発光反応を組み合わせた化学発光酵素免疫測定法に基づく免疫分析装置。甲状腺疾患や感染症など30項目以上の測定が可能で、測定時間約10分という迅速測定を実現している。