東芝が主要事業ごとに、会社を3分割する案を検討していることが分かった。原子力や火力発電を手掛けるインフラ事業、ハードディスクドライブなど電子機器を手掛けるデバイス事業、半導体メモリー事業を独立させ、それぞれが上場する方針。11月12日に公表する中期経営計画で、方向性を示すとみられる。
実現すれば、日本の大企業が会社を完全に分割し、上場する初の事例となる。
「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ
三菱自 マレーシア・スランゴール州に新3Sセンター開業
ニプロ ベトナム・ホーチミン市に医療機器販売会社
ニプロ(大阪市北区)は11月8日、連結子会社のニプロアジアPTE LTD(本社:シンガポール)がベトナム・ホーチミン市に医療機器販売子会社Nipro Sales Vietnam Limitedの設立および2022年1月からの営業開始を発表した。新会社の資本金は300万米ドル。
ベトナムではこれまで現地代理店を通じて主に医療機器を販売してきたが、今後さらなる市場拡大が見込まれることから、同国最大都市ホーチミン市に販売会社を設立し、透析製品の直販体制の確立、ホスピタル製品を取り扱う現地代理店の販促支援強化、地産地消の推進、地域に根差したきめ細やかなサービスの提供を通じ、「ニプロブランド」のプレゼンスを一層高めていく。
ニプログループの海外拠点は今回の新会社設立により、58カ国219拠点となる。
三井物産 インドのTCI CCSに出資 冷蔵・冷凍物流事業に参入
サイバーダイン 米社を買収し医療サービス事業に進出
筑波大学発スタートアップ企業で、装着型ロボット開発のサイバーダイン(本社:茨城県つくば市)は11月8日、米カリフォルニア州でリハビリ施設を運営するライズ・フィジカル・セラピー(以下、ライズ社)を買収すると発表した。サイバーダインは、機能回復訓練ロボット「HAL」を開発・製造しているが、今回の買収を通じ新たに医療サービス事業に進出。これまで培ってきたロボットを活用し、成長が見込める世界最大級の米国市場を開拓する。
サイバーダインの100%米国子会社が、11月中にライズ社の発行済み株式の80%を保有する新会社「NewCo」(所在地:サンディエゴ市)社を設立。同社がライズ社を統括・管理し、サイバーダインの連結子会社にする。株式譲渡実行日は11月末。買収金額は非公表。
ライズ社は米カリフォルニア州に16カ所の外来リハビリテーション拠点を持つ。
パナソニック EV専用保険で中国法人と協力協定
ホンダ 今期は増益予測から一転減益に 部品不足などが影響
帝人 パラ系アラミドのリサイクル技術開発・試験生産に成功
帝人(東京本社:東京都千代田区、大阪本社:大阪市北区)は11月4日、グループでアラミド事業を展開しているテイジン・アラミドB.V.(所在地:オランダ・アーネム市)が、パラ系アラミド「トワロン」長繊維のリサイクル技術を開発し、長繊維からリサイクル挑戦位を再生するパイロット生産に成功したと発表した。
テイジン・アラミドはこれまで20年以上にわたり、超繊維状のトワロンを使用したロープやケーブル、タイヤなどの使用済み最終製品を回収し、パルプ状にリサイクルして、自動車のブレーキパッドやガスケットなどの用途に向けて再利用する事業を展開している。また、近年はバイオ由来原料を使用したトワロン生産技術を開発。2021年にはトワロンのライフサイクルにおけるCO2排出量を2020年比で約30%削減している。
今回こうした環境に配慮した取り組みを一層強化する中でリサイクル技術を開発し、そのパイロット生産に成功したもの。
ニプロ 東洋紡と共同でCTAダイアライザの一貫生産工場を新設
ニプロ(本社:大阪市北区)と東洋紡(本社:大阪市北区)は11月5日、共同でニプロの大館第7工場内に、CTA製(セルローストリアセテート)ダイアライザ(人工腎臓)の一貫生産工場を新設すると発表した。世界で需要増が見込まれるダイアライザの増産に対応するため、2024年7月の稼働開始を目指し、生産体制の強化を図る。
ダイアライザは、腎臓の機能低下により慢性腎不全となった患者が、人工透析により血液をろ過し、毒素を取り除くために利用する医療機器。
今回両社が共同で新設する工場では、前工程で東洋紡が原料から製造した中空糸をそのまま後工程でニプロがダイアライザにまで加工、製品化する。両社の生産工程がスムーズに連携する一貫生産体制を構築することで、生産効率の飛躍的な向上が可能という。
商船三井 環境配慮のメタノール燃料船「Capilano Sun」竣工
商船三井(本社:東京都港区)は11月5日、環境負荷の低いメタノールと重油の2元燃料に対応可能なメタノール専用船「Capilano Sun」(キャピラノサン)が4日、現代尾浦造船(本社:韓国・蔚山市)で竣工したと発表した。同船は久福汽船(本社:広島県尾道市)から用船し、商船三井からWaterfront Shippinng Company limited(本社:カナダ・バンクーバー)向けに長期賃船される。
メタノール2元燃料船は、従来の舶用燃料を燃焼した場合に比べ、メタノール燃焼時の硫黄酸化物(SOx)排出量を最大99%、粒子状物質(PM)排出量を最大95%、窒素酸化物(NOx)排出量を80%、二酸化炭素(CO2)排出量を最大15%削減できる。同船は、メタノール燃料に水を混ぜて燃焼温度を調整する新技術を採用し、NOx3次規制をスクラバーなしでも満たすことができる最新型の低エミッション船。