近畿日本鉄道(以下、近鉄)は7月から、大阪と名古屋を結ぶ特急「アーバンライナー」に、工業製品などの荷物を載せる”貨客混載”を始めた。長引く鉄道利用者の減少から低迷する業績建て直しに向け、新たな収入源の確保につなげていく。
新型コロナの影響で近鉄の鉄道収入は、昨年度は前年度比65%にまで落ち込み、今年度もコロナ感染拡大前の75%までしか回復が見込めないと予測している。貨客混載は、JR西日本も実用化を目指して新幹線や在来線で実証実験を始めている。
「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ
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丸紅,日立など福島県浪江町の水素利活用で連携協力
福島県浪江町と丸紅、日立製作所、パナソニック、みやぎ生協・コープふくしまは7月2日、水素を含めた復興まちづくり構想およびRE100等に向けた取り組みに関して、連携協力に関する協定書を締結したと発表した。
この協定は、令和2年度に丸紅とみやぎ生協が浪江町で行った「水素サプライチェーンの構築に係るFS調査」(環境省委託)を契機として、復興まちづくり構想およびRE100産業団地建設への貢献や地域産業活性化、デジタルトランスフォーメーション(DX)化など、浪江町の総合的な復旧・復興を推進することを目指すもの。
RE100:Renewable Energy100%。事業活動で消費する電力を再生可能エネルギーを用いて発電した電力で賄うことを目標とするイニシアチブ。
旭化成 CO2主原料のEC・DMC技術の第1号ライセンス
旭化成(本社:東京都千代田区)は7月1日、スマートフォンや電気自動車で使用されるリチウムイオン電池(LIB)の電解液の主要原料であり、世界中で需要が高まっている高純度エチレンカーボネート(EC)および高純度ジメチルカーボネート(DMC)の製造技術のパッケージが完成し、第1号のライセンス契約を締結したと発表した。
同技術パッケージの最大の特徴は、二酸化炭素(CO2)を原料としたポリカーボネート(PC)樹脂製造技術と同様、CO2を原料とすること。原料の約半分がCO2であり、今回のライセンスで年間約5万トンのCO2を消費するすることになる。同技術により、環境にやさしいLIB用電解液の供給が可能になり、持続可能な社会の実現に貢献する。