「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

日本郵便 4/2から153カ国・地域宛ての郵便物の引き受け停止

日本郵便(本社:東京都千代田区)は3月31日、世界153カ国・地域宛ての国際郵便物の航空便による引き受けを4月2日から当分の間、停止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う航空路線の運休や減便が相次ぎ、輸送ルートが途絶えたため。
引き受け停止の対象はイタリア、スペイン、フランス、ドイツなど欧州35カ国のほか、アジア8カ国、北中米25カ国など。153カ国・地域のうち126カ国・地域は船便が利用できるが、届くまで1カ月単位で時間がかかる。

丸紅 インド・ムンバイ市の不動産開発事業に参画 インド第1号案件

丸紅(本社:東京都中央区)は3月30日、インド・マハラシュトラ州のデベロッパー、Wadhwa Group Holdings Pvt.Ltd.(以下、Wadhwa)などが実施するムンバイ市郊外の住宅開発・分譲事業「Atmosphereプロジェクト」に参画すると発表した。Atmosphere Realty Pvt.Ltdが発行するNCD(非転換社債)を引き受け、事業参画する。丸紅にとって、インドでの不動産開発第1号案件となる。
Atmosphereプロジェクトの敷地面積は約2万5,000㎡、建物面積は約9万2,000㎡(地上47階建て3棟、住宅戸数約700戸)。2020年3月着工、2024年6月竣工予定。

ダイハツ 海外調達部品の一部不備見込みで滋賀第2工場を稼働停止

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は3月31日、滋賀(竜王)第2工場を4月13~21日、稼働停止すると発表した。これは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部の海外調達部品について、納入に影響が出ることが見込まれるため。今後の稼働については状況を見極めたうえで改めて判断するとしている。同工場ではロッキー/ライズ、タント、ムーヴキャンバスを生産している。

三菱商事・千代田化工 シンガポールの水素社会へ協力の覚書

三菱商事(本社:東京都千代田区)と千代田化工建設(本社:横浜市西区)は3月30日、水素エネルギーを利用した経済・社会の実現を目指すシンガポール政府の取り組みに協力するため、シンガポールの民間企業5社と相互協力の覚書を締結したと発表した。千代田化工の水素貯蔵・輸送技術(スぺラ水素(R))を軸に、シンガポールのCity Gas社、Juron Port社、PSA Corporation社、Sembcorp Industries社、Singapore LNG Corporation社の5社を合わせた7社のプロジェクトとなる。
シンガポール政府は、21世紀後半のできるだけ早い時期に「CO2排出量実質ゼロ」達成を掲げ、水素および低炭素技術の導入を重要な取り組みの一つと位置付けている。

ANAとNEC ANAの総合トレーニングセンターにローカル5G導入

全日本空輸(本社:東京都港区、以下、ANA)と日本電気(本社:東京都港区、以下、NEC)は3月30日、ローカル5Gを活用した共創活動を開始すると発表した。
ANAは、NECが取得したローカル5Gの実験免許を活用し、実務訓練を実施するANAグループの総合トレーニングセンター「ANA Blue Base」(以下、ABB)に日本の航空業界として初めてローカル5Gを導入する。NECが5Gネットワーク機器(コア、基地局、端末など)を提供することで、品質の高い環境を構築する。ABBは3万㎡以上の敷地面積と世界最先端の訓練設備を有する日本最大級・最新鋭の訓練施設。

富士フィルム富山化学「アビガン」の臨床試験開始

富士フィルムホールディングス傘下の富士フィルム富山化学(本社:東京都中央区)は3月31日、インフルエンザ治療薬「アビガン」を新型コロナウイルスの感染者に投与し、治療効果と安全性を確認する臨床試験(治験)を開始したと発表した。
日本政府の要請を受けて3月上旬に生産を開始し、増産準備にも着手しているという。治験では100人を目標に最大14日間投与する。アビガンには、先に中国当局が新型コロナウイルスへの有効性を確認したとの見解を示し、治療薬としての期待が高まっている。

2月の日本8社の中国での自動車生産86%減 新型コロナ禍で

日本の自動車メーカー主要8社のまとめによると、2月の中国での生産台数は前年同月比86.7%減のわずか2万9,911台にとどまった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、同国政府の指導も加わって工場の稼働を停止したことが大きく響いた。海外生産全体も18.6%減の114万1,214台に減少した。

マクロミル 韓国子会社がコスダックに新規上場の承認を取得

マーケティングのマクロミル(本社:東京都港区)は3月27日、韓国の連結子会社MACROMILL EMBRAIN CO.,LTD.(議決権所有割合50.5%、所在地:韓国・ソウル市、以下、エムブレイン)が、3月26日付で韓国取引所(KRX)より、新興企業向け株式市場コスダック(KOSDAQ)市場への新規上場承認を取得したと発表した。
エムブレインは1998年の創業以来、韓国におけるインターネットリサーチの最大手企業として業界をけん引。昨今では独自の自社パネルを活用したビッグデータサービス等の新しい取り組みにも注力している。

朝日インテック フィリピン・セブ工場を新型コロナ禍で操業停止

カテーテル治療の医療機器を手掛ける朝日インテック(本社:愛知県瀬戸市)は3月27日、フィリピンの連結子会社TOYOFLEX CEBU CORPORATION(セブ工場)の操業を一時的に停止すると発表した。これは新型コロナウイルスの感染拡大により、フィリピン・セブ州全域で外出禁止令の措置が3月29日から4月14日まで実施されることになったため。
なお、セブ工場の休止による代替生産はグループの主力工場であるASAHI INTECC THAILAND CO.,LTD.(タイ工場)やASAHI INTECC HANOI CO.,LTD.(ハノイ工場)で実施する予定。