「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

ケーヒン インドに二輪車用FIシステムの新工場完成

ケーヒン インドに二輪車用FIシステムの新工場完成

ホンダ系の総合システムメーカー、ケーヒン(本社:東京都新宿区)は3月14日、インド・ラジャスタン州ニムラナで建設していたFIシステム(二輪車用電子燃料噴射システム)製品の清算を担うインド子会社、ケーヒンインディア マニュファクチュアリング・プライベートリミテッド(KPL、本社:インド・ウッタル・プラディーシュ洲ノイダ)の第二工場(新工場)が完成したと発表した。
これによりケーヒンは、第二工場を含むインド国内の5つの工場で、1,000万台規模のFIシステム4製品(インジェクター、燃料ポンプ、スロットルボディ、電子制御ユニット)を生産する。
第二工場の敷地面積は6万㎡、従業員1,200名(2020年3月末予定)。同工場は全館LED照明にするとともに、高効率な空調設備を導入し省エネルギー化した。また、工場からの排水を社内で全量処理しリサイクルすることで、外部排出をゼロにするなど環境に配慮した工場としている。

ヒューマンリソシア インド国立工業大など3校と覚書

ヒューマンリソシア インド国立工業大など3校と覚書

ヒューマンホールディングスの事業子会社で人材サービス事業を運営するヒューマンリソシア(本社:東京都新宿区)は3月15日、IT分野でインドトップクラスの国立工業大学カルナータカ・スラスカル校(以下、NITK)ならびにアッサム州の州立大学2校と、日本語教育とITエンジニアとしての日本での就業支援で、共同で推進していくための覚書を締結したと発表した。
これにより、同社の海外の提携大学はインド国内で計6校、世界全体では7カ国計20校となった。優秀なITエンジニア輩出国のインドからの採用を拡大することで、2020年度の海外ITエンジニア1,000名体制を構築し、日本のIT人材不足解消に寄与していく。

旭化成 300億円投じ日米のLIB用セパレータの生産体制強化

旭化成 300億円投じ日米のLIB用セパレータの生産体制強化

旭化成(本社:東京都千代田区)は3月14日、約300億円を投じリチウムイオン二次電池(LIB)用セパレータの生産体制を強化すると発表した。
滋賀県守山市および米国ノースカロライナ州のいずれも既設敷地内で製造設備を増強。これにより同社グループのLIB用セパレータ生産能力は2021年度に湿式膜が約10億㎡/年、乾式膜が約5.5億㎡/年の合計約15.5億㎡/年となる見込み。
LIB市場は電気自動車等の車載用途や電力貯蔵(ESS)用途を中心に急成長。同社グループはLIB用セパレータとして湿式膜と乾式膜の双方を手掛けるメーカーとして世界No.1のポジションを確立している。

ロイヤルブルネイ航空 成田線の運航開始

ロイヤルブルネイ航空 成田線の運航開始

ロイヤルブルネイ航空は3月15日、ブルネイ・バンダルスリブガワン-成田線の運航を開始した。日・水・金曜日の週3往復運航する。使用機材はエアバスA320neoで、座席数は150席(ビジネス12席、エコノミークラス138席)を設定。同社の日本就航は21年ぶりで、成田乗り入れは初めて。

旭化成 タイでスパンボンド不織布年産5万㌧へ増設

旭化成 タイでスパンボンド不織布年産5万㌧へ増設

旭化成(本社:東京都千代田区)は3月15日、タイのスパンボンド不織布の製造・販売会社、旭化成スパンボンド(タイ)(所在地:タイ・チョンブリ県シラチャ、サハ工業団地内、以下AKST)の製造設備を増設すると発表した。
これにより、AKSTのポリプロピレン(PP)スパンボンドの生産能力は、現行の年産1万5,000㌧から増設後は同5万㌧となる。2019年3月着工し、2021年7月稼働予定。
PPスパンボンド不織布は紙おむつなど衛生材料、自動車などの各種産業資材、消臭シートなどの生活資材用に需要が伸びているが、とりわけアジアにおける紙おむつ市場の成長が著しく、同社として急拡大のニーズに応え、安定供給体制を強化していく。

JFEケミカル 中国の宝武炭材と電池材料事業で合弁

JFEケミカル 中国の宝武炭材と電池材料事業で合弁

JFEスチールの100%子会社、JFEケミカル(本社:東京都台東区)は3月15日、中国宝山鋼鉄股份有限公司(以下、宝鋼股份)の100%子会社、宝武炭材料科技有限公司(以下、宝武炭材)と、中国での電池材料(負極材)事業で合弁会社を設立するため、合弁意向書を締結したと発表した。
このプロジェクトは、中国内モンゴル自治区の烏海市で宝武炭材がすでに展開している炭素事業に、JFEケミカルが参画することを前提として、事業性検証(フィージビリティスタディ:以下FS)を実施する。
第1期としてニードルコークスを原料とした負極材について、年間生産能力1万㌧の設備を建設し、2020年に稼働させることを想定する。

豊田通商 台湾の車載モーターの富田電機へ資本参画

豊田通商 台湾の車載モーターの富田電機へ資本参画

豊田通商は3月15日、台湾豊田通商股份有限公司を通じ、車載用モーター製造事業を展開する台湾の富田電機有限公司(以下、富田電機)の株式をを一部取得し、同社へ資本参画したと発表した。
2019年1月から新エネルギー車(NEV)規制が始まる中国の電動車市場を見据え、電動車の要のモーター製造および、中核部品であるモーターコアの加工事業に、同社として初めて参入する。

楽天 台湾のPChomeと戦略的業務提携を締結

楽天 台湾PChomeと戦略的業務提携を締結

楽天(本社:東京都世田谷区)とPChome Online Inc.(本社台湾・台北市)は3月14日、戦略的業務提携を締結したと発表した。これに基づき両社はその強みを生かし、双方の顧客基盤拡大を目指すとともに、会員向けポイントプログラムを含む両社の複数のサービスにおいて連携することで、ユーザーエクスペリエンスの向上を図る。
また両社は今後、PChomeの運営するECサイトで「楽天市場」出店店舗の取り扱う日本の商品を、台湾のユーザーに向けて販売し、日本と台湾間での越境(クロスボーダー)ECの促進に取り組む。

JFE商事 一宮電機のタイ法人へ出資 モーター部品事業拡大

JFE商事 一宮電機のタイ法人へ出資 モーター部品事業拡大へ

JFE商事(本社:東京都千代田区)は3月15日、一宮電機(本社:兵庫県宍粟市)のタイ現地法人、I.M.E.(THAILAND)CO.,LTD.社の一部株式を取得したと発表した。JFE商事がタイのモーター部品事業に出資するのは初。
I.M.E.(THAILAND)社は1993年に設立した、電機メーカーや車載部品メーカー向けのモーター部品メーカーで、アユタヤとカビンブリに工場を保有している。
両社は今後も需要拡大が期待されるタイ車載モーターマーケットの捕捉において、一宮電機の拠点、モーターコア・紛体塗装・樹脂成型・巻線などの下工程加工機能と、JFE商事の営業力による連携という両社のベクトルが合致したため、今回の出資に至った。

東レ 再生医療用の生体吸収性ポリマーを創出

東レ 再生医療用の生体吸収性ポリマーを創出

東レ(本社:東京都中央区)は3月14日、独自の機能性高分子設計技術を駆使し、初期長に対して10倍に引き伸ばしても破断せずに復元する、皮膚のような柔軟性を有する新規の生体吸収性ポリマーを創出したと発表した。
加えて、このポリマーの加水分解による分解速度を10倍に向上させる技術も見出した。今後この技術を適用したポリマーを用いた再生医療などの医療用途の開発や各種産業用途への拡大を推進していく。
同社は今回、乳酸のニ量体であるラクチドとカプロラクトンを用いた、特殊な共重合方法を開発し、初期長の10倍に引き伸ばしても破断せずに復元する柔軟性と耐破断性を両立させた。