川崎重工 重油・LPG二元燃料機関を初受注
川崎重工はこのほど、くみあい船舶(本社:東京都千代田区)の子会社、クミアイ・ナビゲーション(所在地:シンガポール)の大型LPG運搬船に向けに、重油と液化石油ガス(LPG)の双方に対応する二元燃料エンジンを国内舶用主機メーカーとして初めて受注したと発表した。
このエンジンは、海運業界のSOx(硫黄酸化物)の規制に対応した次世代エンジンで、神戸工場で製造し、2020年9月には同社が運営するLPG運搬船に坂出工場で搭載する予定。
ジャパンディスプレイ 中・台連合の傘下に
業績不振が続くジャパンディスプレイ(本社:東京都港区、以下、JDI)は中国と台湾の企業連合の傘下に入り、台湾の電子部品メーカーなど3つのグループで構成される同連合から総額800億円の金融支援を受けると発表した。
これにより、かつて掲げた”日の丸液晶”は挫折。JDIは日本の官民ファンド・旧産業革新機構が筆頭株主として再建を主導した体制から、中・台連合の傘下で経営再建を目指すことになる。
JDIは2012年、ソニー、東芝、日立製作所の液晶ディスプレー事業を統合し「日の丸液晶連合」として発足した。しかし、近年はスマートフォン向け液晶パネルの不振などで苦戦。2019年3月期は5年連続連結最終赤字に陥っている。
東風ホンダ 第三工場を湖北省武漢市に竣工
ホンダの中国における四輪車の生産販売合弁会社、東風本田汽車有限公司(本社:湖北省武漢市)は4月12日、第三工場の完成を記念し、同市で開所式典を執り行った。式典には湖北省武漢市政府関係者をはじめ、東風汽車集団有限公司およびホンダの両社首脳ら約400人が参列した。
第三工場は、電動化が加速する商品の進化にもフレキシブルに対応できる新工場として、環境にも配慮するとともに最新鋭の生産技術を取り入れ、4月中にも生産を開始する。
東風本田汽車有限公司の資本金は9億4800万米ドルで、出資比率は東風汽車集団有限公司50%、本田技研工業40%、本田技研工業(中国)投資有限公司10%。従業員数約1万3000人(2019年4月現在)。生産能力は第一、第二工場がそれぞれ年間24万台、第三工場が同12万台。第三工場への投資金額約30億元。