スズキ 来春にもパキスタンで日本規格の「軽」生産
スズキが日本独自の規格である軽自動車をパキスタン南部のカラチの工場で2019年春にも生産することが分かった。軽ベースの車両は海外でも生産しているが、規格ごと一括での生産は初めて。660ccのエンジンを搭載した車種を製造・販売する計画だ。
パキスタンでは年間通して多くの中古車が輸入されており、すでに軽自動車が走っているため、日本独自の規格が受け入れられると判断した。
ホンダ バングラデシュの二輪車新工場稼働開始
ホンダのバングラデシュの二輪車生産・販売会社、バングラデシュホンダ(以下、BHL)は11月11日、ムンシゴンジ県に新設した二輪車工場の開所式を執り行った。式典にはバングラデシュ政府からアミール・ホセイン・アムー工業大臣、日本政府から泉裕康駐バングラデシュ日本国大使を招き、ホンダから山根庸史生産本部長ら幹部、BHLの石井祐一郎社長らが参列した。
BHLの新工場は完成車組立能力10万台の規模で稼働開始。今後順次生産能力を拡大し、2021年までに倍増の20万台にする予定。稼働開始時の同工場の従業員数は約390名で、事業拡大に伴い増員を見込んでいる。
今回ムンシゴンシ県アブドルモネム経済特区に広さ10万平方㍍の土地を購入。工場建設、土地購入などの投資額は約23億タカ(約32億円)。
三井物産 タイ・チョンブリ県のガス火力発電事業年内着工
三井物産(本社:東京都千代田区)は、タイ民間電力大手のGulf Energy Development Public Company Limited(以下、ガルフ社)と共同で推進するガス火力発電事業向けにこのほど、プロジェクトファイナンスの融資関連契約を締結し、年内にも本格着工する。総事業費約1700億円を見込んでおり、三井物産は30%出資者として参画する。
この事業はタイ電力公社Electricity Generating Authority of Thailand(以下、EGAT)と締結した長期売電契約に基づき、バンコク南東約130kmのチョンブリ県に設備容量2500MWのガス焚き複合火力発電所を新たに建設し、部分開業を予定している2021年3月から25円間にわたり運営・売電するもの。
同事業では三菱日立パワーシステムズと発電所の建設・長期メンテナンス契約を締結しており、プロジェクトファイナンスには国際協力銀行(JBIC)、アジア開発銀行(ADB)ほか、日本およびタイなどの市中銀行団が参画している。
日立と中国の清華大学が未来創新で戦略的提携協定
日立製作所、日立(中国)有限公司および日立(中国)研究開発有限公司は、このほど中国の清華大学と「未来創新(イノベーション)連携計画」に関する戦略的提携協定を締結した。清華大学は中国の理工系トップクラスの有数の総合大学。
両者はこれまで築いてきた連携関係を発展させ、超スマート社会の実現に向けて社会課題を起点に価値創出を目指すイノベーションパートナーとして共同研究に取り組む。両者が持つ技術や資源を活用し、都市のデジタル化、ヘルスケア、エネルギーなど様々な領域における共同研究を展開し、中国社会の持続可能な発展、人々のQoL(Quality of Life)向上に貢献していく。
村田製作所 中国子会社で積層セラミックコンデンサ生産拡大
村田製作所(本社:京都府長岡京市)は11月9日、中国の生産子会社、無錫村田電子有限公司(所在地:中国江蘇省無錫市無錫新呉区)が、総額140億円(建物のみ)を投じ2018年11月に新生産棟の建設に着工すると発表した。
今回の新生産棟の建設は、積層セラミックコンデンサの需要増加に応えるため、生産能力の増強を目的としている。また、管理棟とエネルギー棟も併せて新設する。生産棟RC造4階建て、管理棟RC造5階建て、エネルギー棟RC造3階建て。延床面積は生産棟9万4925平方㍍、管理棟1万5708平方㍍、エネルギー棟1万6595平方㍍。2019年12月竣工予定。