住友電工 インド貨物専用鉄道向け電車線の納入開始
住友電気工業(本社:大阪市中央区)は7月10日、インド政府が進めている貨物専用鉄道(以下、DFC)建設プロジェクト向けに全長約3400km(路線距離約1340km分)の電車線(トロリ線)を受注し、納入を開始したと発表した。
同社の海外鉄道案件としては過去最大規模の受注量。2019年12月までに順次納入される予定。納入するトロリ線はレワリ~ジャワハルラール・ネルー港間に使用される。
NEC アジアと米国結ぶ光海底ケーブル敷設プロジェクト
NECはシンガポール、香港と米国を結ぶ大容量光海底ケーブル敷設プロジェクト「BtoBE(Bay to Bay Express)Cable System」のシステム供給契約を締結した。
契約先はチャイナモバイル、Facebook、Amazon Web Servicesからなるコンソーシアム。このケーブルは2020年度末までに完成予定。
BtoBEは、総延長距離約1万6000㌔㍍の光海底ケーブルで、大容量かつ最新の光波長多重伝送方式を採用する。シンガポール~米国西海岸(約1万5000㌔㍍)を途中で陸揚げすることなく、光伝送するの世界初となる。
IHI運搬機械 中国で機械式駐車場事業の合弁設立
IHI運搬機械(本社:東京都中央区、以下、IUK)はこのほど、中国山東省青島市の国有資本運営会社、華通集団傘下の華通能源投資有限責任公司、華通科工投資有限責任公司の2社と、新たに機械式駐車場事業を行う合弁会社を設立した。
合弁会社「青島華通石川島停車装備有限責任公司」の登録資本金は1000万米ドルで、株主は華通能源50%、華通科工1%、IUK49%。人員は60名。機械式駐車場の開発、設計、製造、販売、据付、メンテナンスを手掛ける。
合弁会社では、高収容効率を誇り、かつ中国にはないスーパースクエアパーキングをメイン機種として事業展開を図っていく。
東レなどタイで膜利用糖化プロセスの実証プラント
東レ(本社:東京都中央区)はこのほどタイで、製糖工場で発生する余剰バガスを原料として、各種バイオ化学品生産の共通原料となるセルロース糖を製造する実証プラントを三井製糖(本社:東京都中央区)、三井物産(本社:東京都千代田区)と共同で完成させた。
この実証プラントは2017年1月に三井製糖と設立したCellulosic Biomass Technology Co.,Ltd.(本社:タイ・バンコク、以下CBT社)のタイ・ウドンタニ県に所在する事業所に建設したもの。
今回の技術実証の取り組みは、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)が進める、国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業「余剰バガス原料からの省エネ型セルロース糖製造システム実証事業」の一環。
7月下旬に実証プラントの運転を開始し、2020年度まで運転し、省エネ効果、生産物の性能、システムの経済性等の評価・検証を行う予定。
住友林業 タイで不動産開発第2弾 高級分譲マンション
住友林業(本社:東京都千代田区)は100%子会社のSumitomo Foresty(Singapore)Ltd(以下、SFS社)を通じ、タイで高級分譲マンションを開発する。同国の不動産開発会社Property Perfect PCL(以下、PF社)とPF社傘下のGrande Asset Hotels&Property PCL社(GA社)との共同事業で、総投資予定額は2億6600万米ドル。2022年の完成を目指す。
このタイ・バンコクの「(仮称)リバーサイドプロジェクト」はPF社およびGA社と共同で設立する特定目的会社(以下、SPC)が鉄筋コンクリート造、地上60~70階建、500~600戸の高級分譲マンションを開発・販売するもの。2019年5月着工(工期は約3年)、2019年4月から販売開始の予定。SPCの出資比率はSFS社49%、GA社42%、PF社9%の予定。