日本電産 一体型トラクションモータシステムを開発
日本電産(本社:京都市南区)は、急速に拡大する自動車の電動化ニーズに応えるため、トラクションモータ、ギヤボックスとインバータを含めたトラクションモータシステム(E-Axle)を開発、今回それらを一体にした製品を新規に開発したと発表した。
最大出力を150KW、最大システム出力トルクを3900Nmまで向上させながらも、重量は83kgと軽量になっている。この製品は2019年、中国で量産を開始し、その後、グローバル展開を予定している。
NTN 中国FSAT社と技術ライセンス契約 新エネ車量産視野
NTN(本社:大阪市西区)は、空冷式のインホイールモータ駆動システム(以下、IWM駆動システム)と車両運動制御技術(i2-Drive System)を開発し、中国自動車設計・製造メーカー、長春富晟汽車創新技術有限公司(以下、FSAT社)とのライセンス契約を締結した。
NTNが技術支援し、FSAT社はIWM駆動システムを搭載した軽量化新エネルギー車(新エネ車)を量産する。FSAT社が量産する新エネ車には、CFRP製ボディとアルミ鋳造製シャーシを採用したFSAT社の軽量化技術と、NTNが開発したIWM駆動システムおよび車両運動制御技術が搭載される。
新エネ車は2019年に量産開始し、2023年には年間130万台の量産が予定されている。
スズキ インドネシアで新型「エルティガ」発表
スズキのインドネシア子会社スズキ・インドモービル・モーター社は、3列シートの7人乗り多目的乗用車「エルティガ」の全面改良車を発表した。新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、全長を130mm延長したことで広い室内空間と荷室スペースを実現した。新開発の1.5Lガソリンエンジンを搭載した。
このほか、力強さとエレガントさを表現したスタイリングと、繊細につくり込まれたダッシュボードや木目調の加飾あしらった上質なインテリアを採用している。
2012年からインドとインドネシアで生産・販売を開始したエルティガは、2018年2月末までに両国内での販売および輸出を通じて、世界70以上の国・地域で累計68万台を販売している。
MHPS インドネシアの工場向けに蒸気タービン発電設備受注
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、インドネシアの紙・パルプ製造大手APRILグループ傘下の会社が同国のスマトラ島で運営する紙・パルプ工場向けに、蒸気タービン発電設備を受注した。
出力は9万7000KWで、自家発電電力に加え紙・パルプ製造プロセスに発生蒸気の一部を供給するもの。三菱商事を通じて納入し、2019年の運転開始を予定。この紙・パルプ工場はリアウ州ケンリチ工場。
発電設備はボイラー、背圧タービン、発電機などを中心に構成される。MHPSの供給範囲は蒸気タービンおよび発電機の主機、オイルユニット、計装制御関連機器などで、そのほか技術者を派遣して危機据え付け・試運転の指導を手掛ける。
ヤマハ インドネシアで125ccスクーター「LEXi」を発売
ヤマハ発動機は、インドネシアのスクーター市場で拡大するプレミアムクラスに向けて、125cc新型スクーター「LEXi」「LEXi-S」を4月から新発売した。
LEXiは、”ハイバリュー”ユーティリティコミューターをコンセプトに開発、欧州スクーターを連想させるステイタス感漂うスタイル、ワンランク上の高級感を感じさせるボディサイズなどが特徴。LEXi-Sは、スマートキーとサブタンク付リアサスペンションを装備した上級モデル。生産はインドネシアのグループ会社、PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturing(略称:YIMM)が担う。
メーカー希望販売価格はジャカルタ店頭で、LEXiが1995万ルピア、LEXi-Sが2280万ルピア。初年度販売計画はそれぞれ15万台。