第20回日中韓3カ国環境大臣会合 中国・蘇州で6/23・24
日本・中国・韓国の3カ国環境大臣会合(TEMM20)が6月23、24の両日、中国・蘇州で開催される。日本から中川環境大臣が出席する予定。
会合では過去20年にわたる3カ国の環境協力について振り返り、日中韓サミットも踏まえ将来に向けた展望を議論する。また、日中、日韓での会談が予定されている。
このほか、持続可能な開発目標(SDGs)およびグリーンファイナンスセミナー等の関連する5つのサイドイベントが実施される予定。
印・太平洋地域のインフラ支援5.5兆円 新興国から留学生2000人
安倍晋三首相はこのほど、東京都内の会合で講演し、インド・太平洋地域のインフラ投資を支援するため、今後3年間で500億ドル(約5兆5000億円)規模の資金を提供する新たな枠組みを国際協力銀行(JBIC)に設ける方針を明らかにした。
新興国の若手行政官らを留学生として受け入れて知日派人材を育成する事業も年度内に始める。2023年までに年間2000人規模を目指す。
資金支援は、安倍政権が重要戦略の一つに掲げるインフラ輸出拡大につなげるのが狙い。中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の始動後、相対的に存在感が低下しつつある、新興国における日本の地位向上を急ぐ。
カンボジア変電所・送配電網整備に92億円の円借款
国際協力機構(JICA)は5月28日、カンボジアの首都プノンペンで同国政府との間で「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)(第二期)」を対象として、92億1600万円を限度とする円借款貸付契約に調印した。
同事業はプノンペンの変電所の新・増設、送電線・配電線の拡充により、首都圏の電力供給の安定化を図るもの。今回の貸付資金は変電所建設や送配電網の敷設に必要な土木工事、資機材の調達、コンサルティング・サービス等に充てられる。事業実施機関はカンボジア電力公社、事業の完成予定時期は2021年6月。
なお同事業の第一期で38億1600万円の円借款を供与済み。
インドの国際交流・観光振興に無償資金協力の書簡交換
インドの首都ニューデリーで5月18日、日本の平松賢司駐インド大使とインドのS・セルヴァクマール財務省経済局局長との間で、供与限度額8億200万円の無償資金協力「第2次ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター建設計画」に関する書簡の交換が行われた。
これは、インド政府がインド北部のウッタル・プラデシュ州ヴァラナシ市において、国際協力・コンベンションセンターの設備等を整備するための資金を無償で供与するもの。先行する「ヴァラナシ国際協力・コンベンションセンター建設計画」と併せたこの無償資金協力により、同施設には年間約5万人の訪問者を見込み、国内外の人的・文化的交流の促進を図り、観光分野の振興を通じた産業競争力の強化に寄与することが期待される。