「アジア-国際交流」カテゴリーアーカイブ

インド首相 山中所長に血液疾患治療で協力要請

インド首相  山中所長に血液疾患治療で協力要請

日本を訪問中のインドのモディ首相は8月31日、京都大学iPS細胞研究所(京都市)を視察し、ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥所長から幹細胞研究の説明を受けた。モディ氏は「インドでは血液疾患に苦しむ子供が多い。インドでもiPS細胞の研究を進め、治療に役立てたい」と協力を求めた

インドでは治療法が確立されていない鎌状赤血球貧血症という遺伝病が多数報告され、対応が課題となっている。インド政府筋によると、モディ氏は医療分野での技術向上や開発促進につながる日本の協力に強い関心を寄せており、自ら山中所長との面会を希望したという。

京都市、インド・バラナシ市と提携 確認書交わす

京都市、インド・バラナシ市と提携 確認書交わす

京都市の門川大作市長とワドゥワ・駐日インド大使が8月30日、京都迎賓館で京都市とインド北部の歴史都市・バラナシ市のパートナーシティ提携の意向確認書交わした。安倍晋三首相とインドのモディ首相も立ち会った。2015年、正式に協定を締結し、文化、芸術、歴史遺産保全など特定分野の交流を民間主体で進める。バラナシ市は、ガンジス川沿いにあるヒンズー教の聖地で、人口は約120万人。

ASEAN各国と知的財産分野で協力強化 特許庁

ASEAN各国と知的財産分野で協力強化  特許庁

経済産業省・特許庁は8月28日、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国との知的財産分野における協力を強化すると発表した。ミャンマー知的財産庁設立に対する支援などに取り組む。マレーシア特許庁とは特許審査の迅速化に向けた協力の枠組み「特許審査ハイウェイ(PPH)制度を10月から試行することで合意した。フィリピン、シンガポール。インドネシア3か国それぞれの知的財産庁とも人材育成や模倣品対策、IT分野の特許審査に関するノウハウの習得を日本が支援するなどの協力関係を築く。

北九州市 ベトナムに独自の浄化技術による水処理施設

北九州市 ベトナムに独自の浄化技術による水処理施設

 北九州市は8月27日、政府開発援助(ODA)を活用し、ベトナム第3の都市、ハイフォン市の主力浄水場に、独自方式の高度処理による浄水施設を整備すると発表した。海外の大規模施設への導入は初めて。十数億円の事業規模を見込んでおり、北九州市の「水ビジネス」が本格的に動き出す。

 北九州市の独自の高度処理「上向流式生物接触ろ過」(U-BCF)は、悪臭の原因となるアンモニアなどの物質を分解する微生物を活性炭に定着させて浄水に活用するしくみ。オゾンなどを使う通常の高度処理施設に比べ建設費が約半分、ランニングコストも20分の1で済むのが最大の特徴。

 北九州市は今年1月、ホーチミン市でも実証試験を開始。将来は北九州方式による高度処理のベトナム全土への普及を目指す。

JICA ミャンマーの6空港の保安設備整備事業始動

JICA ミャンマーの6空港の保安設備整備事業始動

 国際協力機構(JICA)はこのほど、ミャンマーに対する無償資金協力の一環として同国の空港の保安設備を整備するプロジェクトを始動した。12億3300万円を投じ、2015年2月までに方角や距離を無線で航空機に伝える設備などを同国内の主要6空港に設置する。

 プロジェクトの第1弾として、爆発物を検査する機器を同国最大の都市ヤンゴンと第2の都市マンダレーの国際空港に据え付けた。荷物に付着している爆発物の粉末を検知する機器で、ヤンゴン国際空港に3台、マンダレー国際空港に2台それぞれ設置した。ミャンマーの空港に爆発物の検査機器が設置されるのは初めて。NNAが報じた。

最後のインドネシア残留元日本兵・小野盛さん死去

最後のインドネシア残留元日本兵・小野盛さん死去

 インドネシア残留日本兵で最後の生存者だった小野盛(おの・さかり、インドネシア名ラフマット)さんが8月25日、東ジャワ州マラン市内の病院で死去した。94歳。死因はチフスによる合併症。

 北海道南富良野町出身。第二次世界大戦でインドネシアに派遣され、終戦後も現地にとどまってオランダとの独立戦争に参加。1960年代にインドネシア国籍を取得し、日本との経済交流にも尽力。元残留日本人兵の互助組織「福祉友の会」で、元残留日本兵の地位向上に貢献した。遺体は国軍兵士らに担がれた棺に納められ、ウスタッド(説法師)によるイスラムの祈りとともに、英雄墓地に埋葬された。

岐阜大 アジア12大学と連携を本格化 複学位制度も

岐阜大 アジア12大学と連携を本格化 複学位制度も

 岐阜大学大学院連合農業研究科は、アジア12大学と共同研究や博士教育での連携を本格的に始める。インドネシアやバングラデシュの3大学に研究拠点を整備。全大学と同研究科の間でダブルディグリー(複学位)制度の開始に向けた覚書を2014年中に締結する。

 共同研究を推進するため、インドネシア・ボゴール農科大学に天然有機化学、同スプラス・マレット大学に環境科学、バングラデシュ・ダッカ大学に生化学の分野の拠点をそれぞれ設置。博士教育では学生が各国大学と同研究科の双方から指導を受け、二つの学位を取得するダブルディグリー展開する。

9/13~15日 インドネシア映画祭 4作品を無料上映

9/13~15日 インドネシア映画祭 4作品を無料上映

 在大阪インドネシア総領事館は9月13~15日、大阪市中央区西心斎橋の映画館「シネマート心斎橋」でインドネシア映画祭を開く。インドネシア映画を身近に感じてもらおうと2011~13年に同国内でヒットした4作品を無料上映する。同映画祭は11年から開催しており、今年で4回目。

 今回上映するのは①インドネシアのベストセラー小説を映画化し、若者の友情と絆を描いた「ファイブ・センチ」②大阪市内など関西各都市で撮影されたラブストーリー「ラ・ターザン」③航空工学の科学者でもあった第3代インドネシア大統領とその妻を描いた「ハビビ&アイヌン」④アジア国際映画祭で最優秀監督賞を受賞した「ラブリー・マン」-の4作品。

 各回定員100人で、先着順で予約を受け付ける。いずれも日本で鑑賞できる機会は少なく、同総領事館では「インドネシアの文化に親しんでもらうきっかけになれば」と話している。

ブータンの学生ら京都府南丹市に住み込み過疎研究

ブータンの学生ら京都府南丹市に住み込み過疎研究

 京都府南丹市美山町佐々里にブータンの若手研究生4人が住み込み、地域の過疎問題について研究を進めている。ブータンでも近年は過疎が進みつつあるといい、課題解決のヒントを探るのが目的。研究とともに、住民との交流も深めており、8月30日には研究成果を地域で発表する。

 京都大津南アジア研究所と知井振興会が昨年に続いて、ブータンの研究生を受け入れた。ブータン王立大シエラブツェ校講師のイシェ・ワンモさん(26)ら同大学の講師や学生らで、7日から佐々里のかやぶき屋根民家に滞在しており、31日まで研究を続ける。

 4人はこれまで住民への聞き取りを通して過疎の現状や美山町の振興会制度など村おこしの取り組みを学んできた。また、地域の子供たちと積極的に交流もしている。美山中では3年生25人とけん玉、よさこい踊りなどを楽しんだ。書道も体験した。京都新聞が報じた。

 

ベトナムの子供に物資・支援金 大垣市のボランティア

ベトナムの子供に物資・支援金 大垣市のボランティア

 ベトナムの貧しい子供への支援活動を続けている岐阜県大垣市のボランティア団体「翠耀(すいよう)会」のメンバーが、今年もホーチミン市を訪れ、文具や生活物資、支援金を贈った。2000年から始まった活動は2015年には15周年を迎える。吉川勝会長は「県内のボランティアなど支援の輪が広がっている」という。

 翠耀会結成当時の校長が、過去にホーチミン市の日本人学校長を務めていたことで、現地の貧しい子供たちの実情を知り支援を始めた。ホーチミン市の非政府組織「ストリートチルドレン友の会(FFSC)」と連携し、物資や支援金を贈ったり、親から見捨てられた子供の自立支援を続けてきた。

 近年ベトナム経済の急成長ぶりが報道されているが、豊かになっているのは、まだ一部の階層だけだという。朝日新聞デジタルが報じた。