「アジア-国際交流」カテゴリーアーカイブ

滋賀県の新ブランド米が香港の機内食に採用

滋賀県の新ブランド米が香港の機内食に採用

 滋賀県の嘉田由紀子知事は4月15日、定例の記者会見で同県の近江米の新品種「みずかがみ」が香港キャセイパシフィック航空のファーストクラスとビジネスクラスの機内食に採用され、同日から提供が始まったと発表した。近江米が機内食に採用されるのは初めて。1日当たり約300食が提供される。香港から日本へ向かうファーストクラス、ビジネスクラス全便と、日本から香港に向かう便の一部で、計1日9便。キャセイパシフィック系列の香港キャセイパシフィックケータリングサービスが用意し、提携先の全日本空輸(ANA)のビジネスクラスでも香港発・日本着で1日5便に使われる。

 今回「みずかがみ」が同航空のメニューに採用されたのは、2013年9月に関西広域連合のトッププロモーションで香港に赴いた際、現在キャセイパシフィックケータリングサービスの和食料理長をしている森静昭さんに手土産として「みずかがみ」(5㌔袋)を持参したのがきっかけ。

 13年から作付けが始まった「みずかがみ」は日本穀物検査協会(東京)の食味ランキングで最上位の特Aランキングに選定。県やJA全農しがなどが増産や販路拡大を目指している。

南ジャカルタに日本語・マンガ教室カフェオープン

南ジャカルタに日本語・マンガ教室カフェオープン

 インドネシアの南ジャカルタ・ブルンガン通りも日本食スーパー「コスモ」の2階に、マンガも読めるコミュニティーカフェ「アンバサダーカフェ」がこのほどオープンした。開放的な店内の中央にマンガ雑誌、コミック1000冊ほどが並ぶ書棚を配置し、カフェを併設した。このカフェの最大の特徴はマンガ教室や日本語教室を開講していること。同カフェを運営している長島正治さんは「日本人とインドネシア人の交流の場になれば」と語る。

 マンガ教室には現在6歳から17歳までの生徒6人が通っている。趣味で習う人やプロを目指す人まで様々だが、日本のマンガやアニメが好きなのはみんな同じだ。講師は角川書店で編集の仕事に携わっていた若鍋善彦先生。4月5日から始まった講座では絵の描き方など技術的な指導をしている。

 日本語教室も同時に開講している。インドネシア人講師ナディヤ・フリスコ先生が教えている。生徒は学生や社会人など9人で、本格的な日本語習得を目指している。日本語教室は月・水・金曜日19~21時のコースと、土・日曜日10~12時のコースから選択できる。平日コースが月額50万ルピア、休日コースが同35万ルピア。マンガ教室は土・日曜日13~16時で同40万ルピア。

 バリスタが常駐し、本格的な味を楽しめる。サンドイッチやパスタなどとのセットメニューも取り揃え、ランチにも最適だ。希望があればパーティーもできるという。じゃかるた新聞が報じた。

120人が新しい仲間に JJS幼稚部で入園・進級式

120人が新しい仲間に JJS幼稚部で入園・進級式

 ジャカルタ日本人学校(JJS)は4月15日、幼稚部の入学・進級式を開いた。2014年度の新入園児として年少90人、年長30人の計120人が新たに仲間入りした。この結果、総勢199人の園児たちが、これからともに新しい幼稚園生活を過ごしていくことになった。

ベトナムIT大手 2000人の技術者を日本で研修

ベトナムIT大手 2000人の技術者を日本で研修

 ベトナムのソフトウエア開発大手、FPTソフトウェアは日本でベトナム人技術者の日本語研修を始める。社員を来日させ、日常会話ができるようにする。ビザ取得などの準備が整い次第始め、3年間で合計2000人を来日させる。日本でシステム開発の技術者が不足しているため、人材を育てて日本の企業やシステム開発会社からの業務委託を増やす。FPTの社員が9カ月ほど日本語を学ぶ。研修後はベトナムに帰国し、FPTが日本企業から受託したシステム開発に従事する。

JJS新入生251人で在校生過去最高の1199人に

JJS新入生251人で在校生過去最高の1199人に

 ジャカルタ日本人学校(JJS)は4月14日、小・中学部の入学式を開いた。小学部144人、中学部107人の合わせて新入生251人が仲間入りし、上級生や先生たちとの新たな学校生活が始まる。これにより、2014年度の両部在校生は計1199人となり、過去最多だった1997年の1193人を上回った。じゃかるた新聞が報じた。

 齋藤稔校長は、「笑顔あふれる学校にし、生徒・児童一人一人の可能性を伸ばしていきたい」との思いを込めた、2014年度の学校テーマ「笑顔」を発表した。入学式にはJJS維持会の藤岡也寸志・理事長やジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)の吉田晋事務局長らが出席。在インドネシア日本国大使館の青木公使や井上裕PTA会長らが来賓祝辞を述べた。

「自立をサポートしつつ共存共栄が大切」JJC本岡理事長

「自立をサポートしつつ共存共栄が大切」JJC本岡理事長
 2013年4月からジャカルタ・ジャパンクラブ(JJC)の理事長を務め、4月17日の総会を機に退任する本岡卓爾氏(伊藤忠インドネシア社長)はこのほど、日本・インドネシアの関係について、「インドネシア経済の自立、発展をサポートして、共存共栄を目指すことが大切だ」と強調、大要次の通り語った。
本岡氏はインドネシアの近況について「ASEAN(東南アジア諸国連合)から唯一G20に選ばれており、自信を持っている。それが昨年の国産化の流れというか、外国製品排除の規制につながっている。新通商法や新鉱業法などは大臣レベルで規制をかけられるようになった」という。
しかし、「日本製品はインドネシア社会にあふれている。日本ばかりが目立ってはいけない。インドネシア経済の自立、発展をサポートして共存共栄を目指すことが大切だ」と。
また日本・インドネシアの友好親善の課題について「日本だから、ということでリスペクトされる時代ではないということを認識して動かないとうまくいかない。最近では(政府関係者との間で)JJCとしてアポイントが取れないこともある。昨年は『ジャカルタ日本祭り(JJM)』、『インドネシア日本エキスポ』など多くのイベントを通じて、日本を好きになってもらう努力をしたが、今後も続けてほしい」と語っている。じゃかるた新聞が報じた。

静岡大学が2016年春からアジア留学生の学費免除

静岡大学が2016年春からアジア留学生の学費免除
 静岡大学は2016年春からアジア各国の長期留学生を学費免除で受け入れる。これは静岡県内で増えている、アジアに進出する企業の人材確保を支援する一環。日本語などを習得した有能な理系人材を県内企業に送り込む。
 ベトナム、インド、タイ、インドネシアの4カ国から学部・大学院の理系学生を年間80人程度募る。情報学、理学、工学、農学の4学部と、修士課程の4研究科が対象。入寮や奨学金制度などを通じて生活費も支援する。

熊本市がマレーシアHDCと提携 自治体では初めて

熊本市がマレーシアHDCと提携 自治体では初めて
 熊本市の幸山政史市長は4月9日、マレーシアのハラル産業開発公社(HDC)のジャミル・ビディン社長兼最高経営責任者(CEO)とハラルに関する協定書に調印した。熊本市によると、日本の自治体でマレーシア政府のハラル関係機関と協定を結ぶのは初めてとなる。幸山市長はハラルを基盤に今後、積極的にムスリム観光客の熊本市への誘致に力を入れていく意向を示した。
 熊本市はHDCの協力を受け、市内の飲食店などで提供するハラル食のガイドラインを秋までに策定するほか、HDCから講師を招いて7月に熊本市内でセミナーを開催する予定。47(よんなな)NEWSなどが報じた。

日本語能力検定 1、2級合格者33人に認定書を贈呈

日本語能力検定 1、2級合格者33人に認定書を贈呈
 インドネシア東ジャワ州のスラバヤ日本総領事館は3月26日、平成25年第2回日本語能力検定で1、2級の合格者33人を対象に、野村総領事出席のもと認定書の贈呈式を開いた。スラバヤの合格者は年々増加し、前年に比べ1級は8人、2級は3人それぞれ増えた。またスラバヤ会場で実施される試験の申込者は、2013年12月開催時には2000人を超えた。東ジャワ州の日本語学習者数は約14万人で、インドネシア国内で2番目に多い。じゃかるた新聞が報じた。

イに日本語パートナー1950人派遣 ASEANと文化交流加速

イに日本語パートナー1950人派遣 ASEANと文化交流加速
 日本政府はこのほど、国際交流基金に東南アジア諸国連合(ASEAN)各国との文化交流を加速させる促進拠点として「アジアセンター」を設置した。交流加速の一環として推進するのが現地日本語教育機関への支援事業だ。ASEAN各国の日本語教育機関へ2020年までに3000人、インドネシアには1950人派遣する計画だ。この目玉となるのがASEAN各国の日本語教育に携わる教師や生徒を支援する「日本語パートナーズ派遣事業」だ。14年はインドネシア、ベトナム、フィリピン、マレーシアに計105人を派遣。20年までにインドネシアへ1950人、他のASEAN各国に1050人を派遣する。じゃかるた新聞が報じた。
 現在、14年9月にインドネシアへ派遣する候補者25人を募集。派遣期間は約9カ月。合格者は各地の高校へ赴き、授業の教材作成や運営補助、生徒の学習支援を担い、日本語教育の支援体制を強化する。
 日本のアニメやコスプレ人気が拡大、浸透しASEANにおける日本語学習者数は、12年時点で計113万人に増加している。世界の日本語学習者数398万人の3割近くがASEANに集中しているわけだ。とりわけ、インドネシアは多い。日本語学習者数で世界2位(87万人)だが、高校生でみると世界1位だ。このため、インドネシアにはジャカルタ首都圏の高校を中心に派遣する。
 インドネシアの日本語教育機関数は2346あり、大半が中等教育機関。教育現場では急増する学習者数に教師の数が追いつかず、初級レベルの日本語能力の教師が教える学校も多いといわれ、教育現場での質的向上も大きな課題となっている。