「アジア-国際交流」カテゴリーアーカイブ

日本の警視庁音楽隊がJJSで初のコンサート交流 

日本の警視庁音楽隊がJJSで初のコンサート交流 
 インドネシアのバンテン州南タンゲランのジャカルタ日本人学校(JJS)の小・中学部を9月3日、日本の警視庁音楽隊が訪れ、体育館で約1時間の公演会を開き、児童・生徒と音楽で交流した。皮切りのJJS校歌では子供たちが管・打楽器の伴奏で元気にはつらつと歌った。
 音楽隊は日本の人気アニメ「となりのトトロ」メドレーや「名探偵コナンのテーマ」、アイドルグループの「AKB48」メドレーなど子供たちに馴染みの深い曲を含め全9曲を演奏。演奏にあわせて、子供たちが歌を口ずさむ場面もあった。
 警視庁音楽隊がインドネシアの日本人学校で演奏したのは初めて。今回は2日にジャカルタで行われた「世界のお巡りさんコンサート・イン・インドネシア」の演奏会を終えた翌日、JJSを訪れたもの。

手芸教室、手まり作りに汗 ジャパンウィークスタート

手芸教室、手まり作りに汗 ジャパンウィークスタート
 9月1日からスターとした第5回ジャカルタ日本祭り(JJM)の関連イベントで、日本・インドネシアの文化交流を目的としたジャパンウィークが2日、南ジャカルタのショッピングモール「プラザ・スナヤン」1階のアトリウムで始まった。7日まで6日間、手芸教室やトークショーなど日本を紹介する展示など盛りだくさんのイベントが予定されている。
 じゃかるた新聞によると、初日には手まり作りや端切れ教室があり、訪れた人は細かい作業を通して日本の文化の一端を体験した。参加者約20人は、ジャカルタで手まり作りを教えるカズヨ・ソウフワットさん(74)ら講師のアドバイスを受けながら、約2時間にわたる握りこぶし大の手まり作りに”悪戦苦闘”していた。

世界5カ国の警察音楽隊が交流 ビル街に楽器音響き渡る

世界5カ国の警察音楽隊が交流 ビル街に楽器音響き渡る
 世界各国の警察音楽隊が音楽を通じて交流する「世界のお巡りさんコンサート・イン・インドネシア」のパレードが9月1日、中央ジャカルタで開かれた。日本、インドネシア、韓国、ベトナム、米国の5カ国の警察音楽隊が、独立記念塔(モナス)があるムルデカ広場からホテル・インドネシア(HI)前ロータリーまでの約1.5㌔をパレード。休日の娯楽の場となるモナスに集まった市民約15万人(国家警察発表)が沿道に詰めかけ、カーフリーデイとなったタムリン通りのビル街にドラムや金管楽器の音が響き渡った。
 先陣を切ったのは日本の警視庁音楽隊。女性警察官によるカラーガード隊がピンクと白の華やかな衣装と笑顔で慣習を魅了した。以下、ベトナム、韓国(ソウル特別市)、米国(ニューヨーク市)のそれぞれ警察音楽隊が続いた。トリを務めたのは中部ジャワ州スマランにある国家警察士官学校のチェンドラワシ音楽隊。先頭を歩く隊員が指揮棒を空高く投げたり、ホルンを口で支えたりすると、大きな歓声が上がった。外国から参加した各隊が50人前後だったのに対し、約380人が参加、迫力ある演奏で堂々とホスト役を果たした。
 この世界5カ国の警察音楽隊のパレードは、9月1日開幕した第5回ジャカルタ日本祭り(JJM)の目玉の一つとなった。

「いつも一緒に…」第5回ジャカルタ日本祭り開幕

「いつも一緒に…」第5回ジャカルタ日本祭り開幕
 第5回ジャカルタ日本祭り(JJM)が9月1日、開幕した。国交樹立55周年、日本・ASEAN友好協力40周年の今年は「日本・インドネシア いつも一緒に…」をテーマに設定。今後1週間各所で文化交流行事があり、8日(日)に独立記念塔(モナス)広場のクロージング・イベントでフィナーレを飾る。
 じゃかるた新聞によると、オープニングイベントは今年オープンした南ジャカルタ・クニンガンのJSルワンサ・ホテルのボールルームで開かれ、色鮮やかな衣装を身に着け、躍動的に手足を動かすジャカルタ土着のブタウィの伝統舞踊で幕を開けた。小林一則JJM実行委員長が「インドネシアと日本はいつも一緒です。フェスティバルを一緒に楽しみ、成功させましょう」と呼び掛け開幕を宣言した。鹿取克章・駐インドネシア日本大使は「ジャカルタ日本祭りは早くも5回目を迎え、日イの重要な懸け橋になっている。様々な分野で関係が深まっており、市民レベルの交流は国と国との重要な礎」と強調した。
 ジャカルタ特別州のアリーブディマン観光局長は「在留邦人だけでなく、ジャカルタ市民も楽しみにしているイベント。芸術文化、スポーツ、食など様々な分野を通じて友好関係を深めてほしい」とあいさつした。モナスで開かれるクロージングイベントにはジョコウィ知事が出席する予定という。

「独自技術を集積」佐藤繊維4代目社長招きセミナー

「独自技術を集積」佐藤繊維4代目社長招きセミナー
 日本貿易振興機構(ジェトロ)、インドネシア日本友好協会(PPIJ)などは8月29日、佐藤繊維(山形県寒河江市)の4代目社長・佐藤正樹氏を講師に招き、中央ジャカルタのホテルで「モノづくりセミナー」を開催した。このセミナーは”日本のモノづくり精神”を通じ、企業理念などをインドネシアに伝えようと松下ゴーベル財団の後援を受け、開催されているもので、今回が4回目。会場にはインドネシアのファッション産業、繊維産業関係者など150人が参加した。
 今回のセミナーで佐藤氏が強調したのは、顧客のニーズに合わせて製品をつくっているだけでは、生き残っていけない。生産者が主体となって製品を開発し、独自の技術を蓄積することで、流行を自らつくり出していく必要がある-との考え方だ。さらに、企業として、雇用を守り続けていくためには製品開発と広告宣伝に注力し、独自技術とブランドを確立することが重要だ-とし、生産だけでなく、つくった製品を売り込んでいく宣伝活動の重要性を説いた。
 佐藤繊維は2005年、南アフリカに生息するアンゴラヤギの毛に着目し、1㌘の原料から52㍍の糸を紡ぎ出すことに成功。これにより、極細モヘア糸が可能になり、素材が持つ独自の柔らかさを実現した。その功績が認められ、09年には第3回モノづくり日本大賞の製品・技術開発部門で経済産業大臣賞を受賞している。

JJS生徒がジャカルタ漁港にマングローブを植樹

JJS生徒がジャカルタ漁港にマングローブを植樹
 じゃかるた新聞によると、ジャカルタ日本人学校(JJS)の5年生137人は8月28日、北ジャカルタ・ムアラ・バルのジャカルタ漁港を見学し、港内海水浄化システムの敷地にマングローブの苗木を植えた。
 ジャカルタ漁港は日本のODA(政府開発援助)案件として、1984年に完成。コンサルタントして1970年代後半のプロジェクト開始時から30年以上関わり、第一線を退いてからも、ジャカルタと日本を行き来しながら、漁港の面倒を見続ける折下定夫さんが子供たちを案内した。10年前にJJSの見学受け入れを開始。今年初めてマングローブの植樹を実施することになった。この日のために子供たちは、7月上旬から授業の一環で種から苗木になるまでマングローブを育ててきた。折下さんは、マングローブを植えることで、子供たちが再び港にきてくれる、そんなきっかけになってほしい-と語っている。

愛知県立大・ガジャマダ大が産学共同で人材育成事業

愛知県立大・ガジャマダ大が産学共同で人材育成事業
 愛知県立大学とインドネシアのガジャマダ大学(UGM)は8月26日、日系企業と産学共同でUGMの学生25人を対象にした人材育成事業を開始した。両大学は2010年に全学協定を締結しており、インドネシアで展開する日系企業へ優秀な人材を送り込むのが狙い。
 インドネシアの日本語学習者は増加しているが、仕事に結び付く日本語能力を持つ人は少ない。それだけに、今回両大学が推進する、就職市場で需要の高い理工系の学生を中心に日本語や企業文化などを教える人材育成事業が、日系企業への質の高い人材の就職の”橋渡し役”になることが期待される。
 愛知県立大学の日本語教育専門家が8月26日から9月20日までの4週間、高校生時代に日本語を第二外国語として学んだ理工系や政治、経済学部のガジャマダ大学の選抜者25人に、日本語再教育プログラムを実施する。今年の予定では10月~12月に文学部日本語学科の学生2人を追加して就職支援講座などを実施する。
 来年以降は16年までの2年間で、日本語再教育プログラム、日系企業の日本国内の工場でインターンシップを実施していく予定だ。講座修了者には修了証書が発給される。

 

囲碁の団体戦でインドネシア人3兄弟が健闘し準優勝

囲碁の団体戦でインドネシア人3兄弟が健闘し準優勝
 東京都で7月28、29の両日行われた囲碁の全国大会「第10回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦」の小学生の部で、小金井市立東小学校(東京)チームのインドネシア人3兄弟が初出場で準優勝という快挙を成し遂げた。準優勝したのは同市在住のラフィフ・シドキ君(11)とファイソル・ウマル君(9)、ファイズ・ウスマン君(7)の3人。
 地方予選で、292チーム1082人から選抜された64チーム192人の各都道府県代表が、3人1組の団体戦で覇を競った。8チーム1グループに分かれて戦う予選リーグを勝ち抜き、決勝トーナメントで群馬や京都のチームを下した。決勝戦では同じ東京の千代田区立九段小学校チームに善戦したが、あと一歩及ばなかった。
 両親ともインドネシア人の3人は日本で生まれ、小金井東小学校に通っている。子供たちに日本文化を学ばせようと考えた父フィトラ・グナワンさん(39)が、子供たちを同市内の囲碁教室に通わせたのが、囲碁との出会いだったという。

 

ユドヨノ大統領らと経済はじめ文化交流の推進を確認 

ユドヨノ大統領らと経済はじめ文化交流の推進を確認 
 インドネシアを訪問中の自民党の高村正彦副総裁は8月26日、中央ジャカルタの大統領宮殿でユドヨノ大統領らと会談し、経済だけでなく、文化など様々な分野で協力および交流を深めていくことで一致。とりわけ、経済については「インドネシアが力強い成長を継続していけるよう、日本としても最大限、経済協力や民間投資を通じて、より高度な経済協力をしていきたい」旨伝えた。

流木のバイオリンで演奏 日・イで奏でる復興への願い

流木のバイオリンで演奏 日・イで奏でる復興への願い
 じゃかるた新聞によると、イオン環境財団(岡田卓也理事長)が主催するジャカルタのマングローブ植樹活動の開会式で8月25日、2011年の東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市に残された流木でつくられたバイオリンがインドネシアで初披露された。豪州在住のバイオリニスト石川綾子さんが「アメイジング・グレイス」や「上を向いて歩こう」を演奏し、復興を願う清澄な音色が会場に響き渡った。
 バイオリンは、世界的なバイオリン修復家として知られる中澤宗幸さんが「震災を風化させない」との願いを込め、制作した。裏板には大津波に耐えた”奇跡の一本松”が描かれている。制作されたバイオリンは復興のシンボルとして昨年3月11日に陸前高田市で初演奏されたのを皮切りに、世界のバイオリニスト1000人がリレー演奏するプロジェクト「千の音色をつなぐ絆」として、世界や国内の演奏会で引き継がれる予定。
 なお、北ジャカルタのパンタイ・インダ・カプックの沿岸部で行われた植樹には岡田理事長はじめ、イオンの関連会社、取引先、一般公募から自費で集まった日本人約1100人とインドネシアの非政府組織(NGO)や高校生など400人ら計約1600人が参加した。