「アジア-国際交流」カテゴリーアーカイブ

バリ日本語補習校で夏休みが終わり2学期がスタート

バリ日本語補習校で夏休みが終わり2学期がスタート
 地元紙によると、バリ日本語補習授業校で、6月中旬から始まっていた夏休みが終わり、7月8日から2学期がスタートした。ただ、夏休みは現地校の学年末の休み期間に合わせて決めており、一時帰国した児童の登校は遅れることが多いという。したがって、日本国内のように日を区切って全員が顔を揃えてというわけには行かないようだ。
 新学期が始まってから、児童たちには思いがけない遊び場ができた。それは、夏休み期間に保護者の支援も受けて学校の敷地内にミニアスレチックが設置されたからだ。これまで運動することが少なかった児童たちは、手が痛い、足が疲れたなどといいながらも、体を動かす喜びを感じたのか、アスレチックに行列をつくり連日好評だという。
 学習面では日本語能力試験で、より高い級での合格を目指すため授業時間を増やした。7月から1カ月に1回だけ2時間、小学4年から中学生までの児童・生徒を受験級に応じたクラスにまとめる「チャレンジクラス」を編成。8月4日には希望者を対象に日本語能力校内模擬テストを行うという。
 同校は1990年に設立され、小・中学部では5月時点で約190人の子供が学んでいる。8月には運動会、11月には補習校祭りを開催する予定だ。

バンドン日本人学校で夕涼み会、七夕会 さながら夏祭り

バンドン日本人学校で夕涼み会、七夕会 さながら夏祭り
 地元紙によると、バンドン日本人学校(BJS)はこのほどPTA主催の夕涼み会、七夕会を開いた。夕涼み会の当日は昼過ぎに雨が降り、一時は開催が危ぶまれたが開会予定時間前に雨がやみ、無事、会を催すことができた。佐藤邦壽校長、バンドンジャパンクラブ(BJC)の高森健彰会長のあいさつで会がスタート。BJSの子供たちや職員、BJCの参加者も浴衣姿で、会場はさながら日本の夏祭りのような雰囲気に包まれた。
 輪投げや射的などのゲームや、焼きそばやホットドッグ、フライドポテト、たこ焼きなどの出店が並び、インドネシアにいながら、日本さながらの祭りを楽しんだ子供たちは、すいか割りや神輿担ぎも体験した。日本人だけでなく、会場のインドネシア人も参加し、盆踊りや線香花火で盛り上がった。
 7月5日にはBJSで七夕会を開催した。当日までにそれぞれのクラスで願い事を短冊に書き、七夕飾りを作って準備していた子供たち。1人ずつ願い事を発表し、願いが叶うように全員で七夕の歌を元気に歌った。

西ジャワ州でスマートコミュニティ技術の実証事業

西ジャワ州でスマートコミュニティ技術の実証事業
 新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)は、インドネシアで日本のスマートコミュニティ技術を売り込む実証事業を開始する。インドネシアのエネルギー・鉱物資源省と7月15日、基本協定書を締結。同日から西ジャワ州カラワン県のスルヤチプタ工業団地に電力品質の安定化技術や省エネ化に向けたエネルギーマネジメントシステムなどの設置に取り掛かり、システムの基盤となる情報通信技術(ICT)プラットホームを導入し、来年4月をメドにシステムの運用を始め、効果を実証する。
 事業費は35億円。期間は2016年2月まで。システム運営のビジネスモデルも確立し、実証事業終了後は民間へシステムを売却する予定。事業は委託先の住友商事、富士電機、三菱電機、NTTコミュニケーションズが現地の国営電力PLN、スルヤチプタ工業団地と協力して進める。

アジア文化交流懇談会の委員9人がジャカルタを訪問

アジア文化交流懇談会の委員9人がジャカルタを訪問
 東京大学の山内昌之名誉教授を座長とするアジア文化交流懇談会の委員9人が7月14~16日の日程でジャカルタを訪れた。15日夕、インドネシアの文化人たちと4時間にわたり意見交換。相互に文化の違いを認識したうえで、アジアの文化の融合や調和を目指し、対話やコラボレーションを継続していくことが大切-との認識を共有した。
 日本大使館とインドネシア日本友好協会(PPIJ)が主催した両国の文化人による意見交換会では、インドネシア側の旗振り役となったラフマット・ゴーベルPPIJ会長のほか、歌手で国会議員のタントウィ・ヤフヤ氏ら、映画、音楽、舞踊、テレビなど各界の著名人が参加した。今回参加の日本側の懇談会委員は山内座長のほか、井上弘・日本民間放送連盟会長、猪子寿之チームラボ代表、コシノジュンコ(デザイナー)、迫本淳一・松竹社長、知花くらら(モデル)、鳥井信吾(サントリーホールディングス副社長)、長谷川三千子・埼玉大学名誉教授、宮廻正明・東京芸術大学教授(日本画家)。
 アジア文化交流懇談会は、ASEAN(東南アジア諸国連合)を中心としたアジアでの日本の文化交流を促進させようと、安倍政権の肝いりで立ち上げられたもの。安倍首相がASEAN外交5原則の中で掲げた方針に基づき、映画、音楽、ファッション、絵画などの各分野の有識者11人を委員として4月に発足。月1回のペースで会合を重ね、今回が初の海外視察となった。会合や視察を踏まえたうえで、今年12月に日本で開かれる予定の日・ASEAN特別首脳会議で日本政府が発表する予定のアジアとの文化交流政策に向け提言する。 

インドネシアの日本語学習者が87万人余で世界2位に

インドネシアの日本語学習者が87万人余で世界2位に
 国際交流基金が3年ごとに実施している海外の日本語学習者調査によると、2012年度のインドネシア国内の日本語学習者数は09年比21%増の87万2406人となり、世界3位から2位に上がった。とりわけ、インドネシア国内の中等教育(中学・高校)における日本語学習者は多く、世界一となった。親日国のインドネシアでは日本文化に対する関心が高く、高校の選択科目への日本語採用で学習者が増加している。ただ、日本語教師不足や新しい教材の開発など課題も多く、継続的な取り組みが求められている。
 日本語学習者の総数は、09年比9.1%増の398万4538人と大幅な伸びを記録。国別では中国が同26.5%増の104万6490人で前回の2位から首位に。2位がインドネシアで、3位は首位から転落した韓国で、同12.8%減の84万187人だった。インドネシア国内の日本語学習者を地域別にみると、西ジャワ州が22万5566人で最多、以下、東ジャワ州13万8431人、中部ジャワ州8万416人と続いた。同国内の日本語を教える教育機関はは06年の1084、09年の1988から増加し、12年は2346となっている。

インドネシア大学で「観光」テーマに第19回日本文化祭

インドネシア大学で「観光」テーマに第19回日本文化祭
 西ジャワ州デポックのインドネシア大学(UI)で7月5~7日の3日間、同大学人文学部日本語学科の学生主催の「グラル・ジャパン2013(第19回インドネシア大学日本文化祭)」が開かれた。これは、インドネシア国内に向けて日本文化を紹介するもの。今年のテーマは「観光」。コスプレやマンガなどの日本文化を肌で感じようと3日間通算で1万5000人をかなり上回る来場者があった。
 初日はセミナーが開かれ、日本政府観光局(JNTO)で働いた経験のある元職員やUIの講師らが出席、日本の観光政策について講演があった。会場では東京都、京都府、沖縄県、北海道など日本の観光名所ごとにエリアを分け、東京タワー、シーサーなど当該観光地区を代表するものをモチーフに装飾が施されていた。

日本・ASEAN友好40周年でunit asiaとen塾がコラボ

日本・ASEAN友好40周年でunit asiaとen塾がコラボ
 日本・ASEAN友好協力40周年記念事業として、国際交流基金(ジャパンファンデーション)は7月4日、中央ジャカルタの劇場タマン・イスマイル・マルズキ(TIM)で、日本や東南アジアのジャズ・ミュージシャン5人が結集した「unit asia(ユニット・エイジア)」の東南アジア巡回公演を開催した。福島県の高校生が作詞した東北の復興を願う歌を、特別参加したインドネシア人学生による日本語ミュージカル劇団「en塾」が合唱し、日本・ASEAN友好への想いを込めた。
 日本人3人、タイ、マレーシア人各1人の計5人のミュージシャン、ユニット・エイジアが奏でるジャズのリズムに会場が包まれ、観客は一体となった。9曲の演奏を終えた後、en塾の団員8人が登場。東日本大震災からの復興の願いが歌詞に込められた「トゥモロウ・ラブ・ソング」を披露。2コーラス目はインドネシア語で歌った。

新たな緊密な両国関係構築に向けオールジャパン協力会議

新たな緊密な両国関係構築に向けオールジャパン協力会議
 インドネシア各地の日本の在外公館と日本人会の代表が集まり、今後の日本・インドネシア両国の関係のあり方を話し合うオールジャパン協力会議が7月2~3日の両日、中央ジャカルタの在インドネシア日本大使館で開かれた。会議には各総領事、ジャカルタ、東ジャワ、バンドン、バリ、西ヌサトゥンガラ州、ソロ、ジョクジャカルタなどの各日本人会の幹部らが出席した。経済成長著しいインドネシアに多くの国々が熱い視線を送る中、各地の日系企業関係者や在留邦人らが、新たな、そして緊密な両国の関係構築に向けた方策を議論した。
 今後の両国のあり方について、「インドネシアがODA(政府開発援助)の対象外になったとしても、国際協力銀行(JBIC)や民間投資を通じて緊密な関係は変わらない」とし、草の根の人的交流や相互の人の行き来などと合わせ、これまで以上に幅広い範囲での関係促進を図っていく必要性などを指摘した。

在スラバヤ総領事館が各国領事夫人招き着物文化を紹介

在スラバヤ総領事館が各国領事夫人招き着物文化を紹介
 在スラバヤ総領事館はこのほど、野村昇総領事公邸に各国領事の夫人を招き、日本の着物文化を紹介した。これは、着物の魅力を海外の幅広い広い人たちにも知ってもらおうと企画されたもので、景子・総領事夫人が色彩豊かな様々な着物を紹介。着用機会にあわせ、暮らしに根ざした日本の着物の魅力を説明した。
 日本食を囲みながら、参加者との話も弾み、格好の交流の場にもなった。また、日本の茶道を紹介する一環として、総領事の長女、真弓さんが出席者の目の前でお茶を点(た)て、外国の参加者は熱心に魅入っていたという。

マカッサル芸術カウンシルの式典に招かれラグラグ会が合唱

マカッサル芸術カウンシルの式典に招かれラグラグ会が合唱
 ラグラグ会マカッサル支部は6月16日、同地のホリゾンホテルで開催されたマカッサル芸術カウンシルの式典のオープニングイベントに招かれ、日本・インドネシア両国の歌を披露した。現在のラグラグ会のメンバー10人(うちインドネシア人6名、日本人4名)は浴衣姿で登場。東部インドネシア地方の代表的な歌「アンギンマミリ」「インドネシアプサカ」、そして日本の「花は咲く」「心の友」の4曲を合唱。
 今回は初の試みとして、マカッサルのクラシック楽団「クラシックミュージック・コミュニティ・マカッサル」と共演。バイオリン、ギターの美しい演奏に乗せて歌い上げ、会場からは温かい拍手が湧き起こった。歌を通じてインドネシアの言葉や文化に親しみインドネシア人との交流を深める、というラグラグ会のコンセプト通りの、ちょっと心温まる、ハッピーな一日となった。