「経済」カテゴリーアーカイブ

インドネシア日系企業の72%がコロナで業績は前年の80%未満

経営コンサルティングの山田コンサルティンググループ(本社:東京都千代田区)が、インドネシア日系企業を対象にオンライン方式で実施したアンケート調査によると、2020年の業績が前年に比べ80%未満に落ち込むと予想した割合は全体の72%に上った。コロナ禍で「深刻な影響を受けている」と回答したのは64.1%。
同社は9月11~25日、ジャパン・アジア・コンサルタンツ(JAC)の顧客企業を対象に実施。有効回答数は159人。製造業が3分の2を占めた。

日立システムズ ローカル5Gアセスメントサービス販売開始

日立システムズ(本社:東京都品川区)は11月4日、ローカル5Gワンストップソリューションのラインアップの一つとして、ローカル5Gの導入において、免許不要の電波を用いて事前に電波干渉の有無や電波強度測定を行い、適切な基地局配置や無線通信システムの設計、構築を支援する「ローカル5Gアセスメントサービス」を同日から販売開始すると発表した。
同サービスは、ローカル5GやWiFi6、sXGP方式(プライベートLTE)など、進化・多様化する次世代無線通信技術の動向を踏まえて提供するもの。

トヨタ 燃料電池車の生産能力10倍に増強 普及へ量産体制整備

トヨタ自動車は燃料電池車(FCV)の生産能力を現在の10倍となる年間3万台規模に増強する。12月にFCV「MIRAI(ミライ)」を全面刷新して発売することから、本格的な量産体制を整えて普及を図る考え。動力の中心となる燃料電池の生産能力を現行の10倍に増やすことで、バスなどの商用車を含めたFCVの量産体制を整える。読売新聞が報じた。
2代目ミライは、水素をフル充填した際の航続距離を初代ミライの3割増の850kmに伸ばし、乗車定員は4人から5人に増やすなど使い勝手を向上させている。
現行の初代ミライは2014年に世界初の量産FCVとして発売された。ただ、生産能力が年間3,000台に限られていたことや水素ステーションの未整備もあり、販売は伸びていない。2019年の国内のFCV乗用車の販売台数は計690台にとどまっている。

インテリアのサンゲツ タイ・バンコクで内装材事業の法人設立

内装材、インテリアの専門商社サンゲツ(本社:名古屋市西区)は10月30日、連結子会社Goodrich Global Holdings Pte.Ltd.(以下、Goodrich社)が、タイ・バンコクに現地法人「Sangetsu Goodrich(Thailand)Co.,Ltd.」を設立したと発表した。
新会社の資本金は1億1,000万タイバーツ(約3億7,400万円)で、Goodrich社が全額出資した。6月25日に設立し、11月2日営業開始の予定。タイ国内での内装材の販売および内装仕上げの設計・施工を手掛ける。

関西空港でPCR検査施設開設 渡航先で提出する陰性証明書発行

関西空港でこのほど、渡航先で提出するための陰性証明書を発行するPCR検査施設が開設された。PCR検査を担うのは関西空港ターミナルビルにある近畿大学医学部クリニック。
海外との往来制限が段階的に緩和される中、渡航先で新型コロナウイルスの陰性証明書の提出を求められるケースが増えているため、日本政府の要請を受けて開設された。
検査を受けるには、経済産業省の新型コロナウイルス検査センターのホームページから事前に予約する必要がある。結果は検査の翌日に判明し、陰性の場合、英文の証明書が発行される。費用は自費で4万円。検査数は現在1日10人。

NECからシャープへの66%の株式譲渡完了 新生SNDSが始動

シャープは11月2日、NECディスプレイソリューションズ(以下、NDS)の66%の株式について11月1日付でNECからシャープへの譲渡が完了したと発表した。これを受けNDSの社名を「シャープNECディスプレイソリューションズ(以下、SNDS)」に変更し、新たな経営体制を発足した。
SNDS(所在地:東京都港区)の資本金は30億円で、株主構成はシャープ66%、日本電機(NEC)34%。SNDSはグローバル市場での映像表示装置および映像表示ソリューションの開発、製造、販売事業を展開する。

塩野義製薬 新型コロナ治療薬の治験開始の延期を発表

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は10月30日、本年度内の開始を目指していた新型コロナウイルス治療薬の臨床試験(治験)の開始時期を延期すると発表した。治験の前段階で行った試験で、既存薬に比べて優位性を確認できなかったため、有効性や安全性のさらなる検証が必要と判断した。

御堂筋で「大阪・光の饗宴」点灯式 年内華やかに街を彩る

冬の大阪の街を色鮮やかなイルミネーションで彩る恒例のイベント「大阪・光の饗宴」が11月3日からスタートした。夕刻、大阪のメインストリート、御堂筋で吉村知事出席のもと点灯式が行われた。
カウントダウンの後、銀杏並木の街路樹に設置されたイルミネーションが一斉に灯されると、訪れた人たちから歓声が上がった。梅田から難波にかけておよそ4kmが青、紫など色鮮やかな130万個のLED電球で年内中、華やかに彩られる。このほか「大阪・光の饗宴」は大阪城や中之島など府内各地で行われる。
このイベントは地域の活性化を目指して大阪府や大阪市、経済界が毎年行っている恒例行事。

異業種から陸上養殖へ参入 関電がJR西日本に続き21年から

水産資源の安定供給につなげようと、3年前からのJR西日本に続き、異業種の関西電力が陸上養殖に参入する。JR西日本が陸上養殖を始めたのはサバだったが、関西電力が手掛けるのはバナメイエビ。
10月にエビの養殖業者と連携して新会社を立ち上げた。2021年1月から静岡県磐田市に養殖用プラントを建設し、2022年から国内向けに生産を開始する予定。年間生産量80トン、売り上げ数億円を想定しているという。
事業化のきっかけは、大阪湾の水質改善を図ろうと、ドロを分解する細菌を研究していたところ、バナメイエビに与えると成長を促す効果が確認できたこと。関西電力では順次、養殖の拠点を増やしたり、ノウハウを活用した他社への支援を行い、会社を育てていきたいとしている。
JR西日本はサバから始め、現在カキやフグなど6種類の水産物を手掛けている。今後も生産量や種類を増やしていく予定としている。

大阪市「存続」都構想 住民投票で「反対」 松井氏は引退表明

大阪市を4つの特別区に再編する「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が11月1日、大阪市の有権者220万人余を対象に行われ、「反対」が多数を占め再び否決された。開票結果は「反対」69万2,996票、「賛成」67万5,829票。
これにより、いまの政令指定都市・大阪市が今後も存続することになった。この結果を受け、日本維新の会と大阪維新の会の代表を務める松井大阪市長は、市長の任期を全うしたうえで、政界を引退する意向を表明した。