「経済」カテゴリーアーカイブ

関西主要企業で16年春入社予定者の内定式

関西主要企業で16年春入社予定者の内定式

関西の主要企業が10月1日、2016年春入社予定の学生らを対象に内定式を開いた。東洋ゴムやシャープなど採用に苦戦する企業もあったが、パナソニックやクボタといった大手企業は採用計画人数を確保したとみられる。
パナソニックは計画通り約600人の内定者を確保したほか、クボタも予定を5人上回る165人、回転ずし最大手のあきんどスシロー(大阪府吹田市)は150人の採用予定に対し148人のそれぞれ内定者を確保した。
これに対し、免震ゴムの性能偽装で揺れる東洋ゴム、再建中のシャープなどは計画予定とはかなりかけ離れた内定者数となったほか、事情は全く異なるが、不慮の事故で多大な功績があった前社長が亡くなった後は、マスコミへの露出頻度が激減した王将フードサービス(京都市)も、内定者は採用計画を大幅に下回った。

訪日外国人客消費が長率押し上げ「関西経済白書」

訪日外国人客消費が成長率押し上げ「関西経済白書」

シンクタンクのアジア太平洋研究所(大阪市)は10月1日、2015年版の「関西経済白書」を発表した。訪日外国人客の消費が14年度の関西の実質域内成長率を0.46%(3630億円相当)押し上げ、大きな経済効果があったと推計。台湾や中国、韓国などからも観光客の増加が貢献した。
訪日外国人による消費で関西の各府県にプラス効果があったと分析。府県別にみると、京都の0.91%が最高で、以下、大阪の0.51%、和歌山0.32%、滋賀0.25%、兵庫0.24%、奈良0.20%と続いた。

近畿景況感横ばい 9月日銀短観 一部で中国減速の影響

近畿景況感横ばい 9月日銀短観 一部で中国減速の影響

日銀大阪支店が10月1日発表した近畿2府4県の9月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数が全産業でプラス7となり、6月の前回調査から横ばいだった。円安による輸出増などで製造業は伸びたが、中国の景気減速の影響が一部の業種に出始めているという。
製造業は2㌽改善してプラス4。住宅需要の回復で「木材・木製品」が23㌽と大幅改善し、ゼロとなった。一方で「鉄鋼」は市況をけん引する中国の低調も響き、12㌽悪化のマイナス7だった。
非製造業はプラス11で横ばい。外国人観光客の堅調で「宿泊・飲食サービス」が前回と同じプラス22だったほか、レジャーなどの「対個人サービス」は11㌽ 悪化したもののプラス20で、それぞれ高水準を保った。

USJ 上半期入場者654万人で最多 年間1270万人更新か

USJ 上半期入場者654万人で最多 年間1270万人更新か

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)を運営するユー・エス・ジェイは10月1日、平成27年上半期(4~9月)の入場者数が前年同期比18%増の654万人で上半期としては過去最高だったと発表した。中国を中心に海外からの観光客が入場者数を押し上げた。
運営会社によると、関西以外の日本国内からの入場者も伸びており、27年度の入場者数はこれまでの最多記録である26年度の約1270万人を更新する可能性が高いという。

9月大阪百貨店売上高 訪日客需要引き続き好調で増に

9月大阪百貨店売上高 訪日客需要引き続き好調で増に

大阪市内の主要百貨店は10月1日、9月の売上高(速報値)を発表した。外国人観光客の買い物が引き続き好調だったことに加え、大型連休が好天に恵まれたため各店で前年同月を上回った。
阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)は14.5%増。秋物の雑貨や衣料品の動きが目立ち、免税品売上高は約4.5倍だった。大丸心斎橋店(同中央区)は9.7%増で、化粧品中心に売り上げを伸ばした。梅田店は7.7%増。高島屋大阪店(同中央区)は7.5%増、「あべのハルカス」の近鉄百貨店本店(同阿倍野区)は2.8%増だった。

「おおさか維新」結党表明17人参加 都構想再挑戦掲げ

「おおさか維新」結党表明17人参加 都構想再挑戦掲げ

橋下徹大阪市長は10月1日、大阪市内で記者会見し、新党「おおさか維新の会」の結党を正式表明した。10月24日に結党大会を開き、執行部体制などを決める。橋下氏は「大阪都構想を掲げた改革政党として、本物の維新をもう一度つくる必要がある」と述べ、5月の住民投票で否決された都構想への再挑戦を新党の旗印とする考えも示した。
維新の党の馬場伸幸前国会対策委員長は1日、松野頼久代表らに対し、現時点で新党に衆院議員11人、参院議員6人の計17人が参加を決めていると伝えた。
新党名に「おおさか」を入れた理由について「東京一極集中の是正の象徴だ」と説明。統治機構改革や地方分権など8項目の基本政策を掲げた新党の綱領を発表し、綱領には大阪の副首都化や地方自治体が国政に関与できる新たな仕組みづくりを盛り込んだ。

4月時点の近畿の待機児童601人増の2930人

4月時点の近畿の待機児童601人増の2930人

厚生労働省のまとめによると、近畿2府4県の保育所などへの入所を希望する待機児童は、4月1日時点で2930人となり前年から601人増えた。保育所の整備は進んでいるが、希望者がそれを上回る勢いで増えた自治体が多かったためとみられる。新たに求職中の女性の子供も集計対象にしたこともあり、待機児童数が膨らんだ面もある。
近畿6府県で待機児童数が最も増えたのが兵庫県加古川市で206人増の252人となった。大阪府豊中市も121人増の253人となり、近畿で最多となった。

中小企業の医療機器参入を支援 近畿経産局

中小企業の医療機器参入を支援 近畿経産局

近畿経済産業局は、関西のモノづくり中小企業が医療分野へ参入するのを支援する「マーケットイン型医療機器市場参入支援事業」を始めた。製造業が比較的参入しやすい医療機器に絞り、秘密保持契約が必要な機密性の高い製品開発などのニーズから技術やアイデアを幅広く求める機密性の低いニーズまで一括して扱う。ニーズの内容や機密性に応じたマッチングによりニーズ数を増やし、商談成立の精度を上げる。
2016年3月末までに機密性の高い案件で5~10件の商談成立を目指し、低い案件で50件の商談成立を目指す。同事業は大阪商工会議所が担当する。

米コムキャストがUSJ買収 株51%を1830億円で取得

米コムキャストがUSJ買収 株51%を1830億円で取得

米メディア大手・コムキャストは9月28日、テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ、大阪市此花区)の運営会社「ユー・エス・ジェイ」を買収すると発表した。
コムキャストが子会社のNBCユニバーサルを通じユー・エス・ジェイ株式の51%を15億㌦(約1830億円)で取得。グレン・ガンベル現CEO(最高経営責任者)は買収完了後、11月中めどに退任し、コムキャスト側から派遣されるジャン・ルイ・ポニエ氏が新CEOに就任する。

大阪の中小企業 7~9月景況ほぼ横ばいで足踏み

大阪の中小企業 7~9月景況ほぼ横ばいで足踏み

大阪シティ信用金庫が9月28日発表した取引先中小企業の7~9月期の景況調査によると、業況判断指数(DI)は前期(4~6月期)から0.1㌽改善しプラス5.0となった。2期連続の改善だが、同信金は「ほぼ横ばいで足踏み状態」と分析している。調査は9月上旬、大阪府内の1400社を対象に実施し、1344社から有効回答を得た。