近畿景況感横ばい 9月日銀短観 一部で中国減速の影響

近畿景況感横ばい 9月日銀短観 一部で中国減速の影響

日銀大阪支店が10月1日発表した近畿2府4県の9月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数が全産業でプラス7となり、6月の前回調査から横ばいだった。円安による輸出増などで製造業は伸びたが、中国の景気減速の影響が一部の業種に出始めているという。
製造業は2㌽改善してプラス4。住宅需要の回復で「木材・木製品」が23㌽と大幅改善し、ゼロとなった。一方で「鉄鋼」は市況をけん引する中国の低調も響き、12㌽悪化のマイナス7だった。
非製造業はプラス11で横ばい。外国人観光客の堅調で「宿泊・飲食サービス」が前回と同じプラス22だったほか、レジャーなどの「対個人サービス」は11㌽ 悪化したもののプラス20で、それぞれ高水準を保った。