「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

国産豚肉、卸値1割下落 夏休みで給食向け需要減で

国産豚肉、卸値1割下落 夏休みで給食向け需要減で

 国産豚肉が下落している。7月18日の東京食肉市場では指標となる枝肉の上物平均が1㌔当たり581円。学校の給食向け需要が減少する夏休みを迎え、600円台前半で推移していた7月上旬までに比べ1割ほど下がった。

  昨年夏の猛暑で種付けが不調だったことや、春以降に広がった豚流行性下痢(PED)の影響で出荷頭数が少ない状況が続く。6月の東京の平均卸値は前年同月比3割高い1㌔当たり666円だった

フェリシモ無農薬・無化学肥料りんご栽培農家を支援

フェリシモ無農薬・無化学肥料りんご栽培農家を支援

 フェリシモは無農薬・無化学肥料のりんご栽培を世界で初めて成功させた篤農家、木村秋則氏を寄付や農産品購入で支援する事業を始める。活動報告書やメールマガジンを送る登録会員を募り、会費を寄付。木村氏が提唱する農法で栽培した農産物の通信販売も実施する。

大阪堂島のコメ先物取引増加 2000枚ペースに

大阪堂島のコメ先物取引増加 2000枚ペースに

 大阪堂島商品取引所のコメ先物取引が増えている。1日当たりの平均売買高は、3月までの3倍程度になっている。4月にコメ先物取引で商品設計の見直しをしたことが主な要因だ。

 東京コメと大阪コメを合わせた1日の平均売買高は、3月まで650枚前後で推移していた。ただ、5月には1000枚を超え、6月以降は約2000枚ペースだ。商品設計を見直した東京コメが増え、大阪コメもつられて増えた。とはいえ、採算ラインといわれる3000~4000枚には届いていない。

大阪府中央卸売市場が新阪急ホテルと創作料理

大阪府中央卸売市場が新阪急ホテルと創作料理

 大阪府中央卸売市場は府内の農産物など生鮮食料品の消費拡大を目指し、ホテルと共同で創作料理などを提供する「産地フェア ホテルde マルシェ」を始める。第1弾は大阪・梅田の大阪新阪急ホテルと組み、8月9日に開催する。全国20道県の協力を得て、各地域が薦める旬の食材をホテルのシェフが調理する。

国分 名産品を土産物用にご当地食材で缶詰に

国分 名産品を土産物用にご当地食材で缶詰に

 食品卸大手の国分は全国各地のご当地食材を使った缶詰を開発する。地場の魚介類や精肉などを発掘して缶詰に適した料理に仕立てる。産地周辺の土産物屋などに販売エリアを限定することで、地域の名産品を土産物として売り込む。8月から売り出す。観光振興を目指す地元の自治体などとも連携し「ご当地缶詰」として旅行者の需要を取り込む。

 同社のおつまみ用の高級缶詰「缶つま」ブランドに地域限定の商品を追加する。第1弾として北海道小樽市の「小樽しゃこのアヒージョ」(65㌘で税抜き1200円)を8月から同市内の土産物店や駅、新千歳空港(北海道千歳市)の売店などで販売する。小樽産のシャコをワインで風味付けして調理した。

水産加工品の合食 アジア・米向け輸出強化

水産加工品の合食 アジア・米向け輸出強化

 水産加工品製造・水産物商社の合食(神戸市)は、鮮魚や加工食品の輸出事業を強化する。グループ会社で乾物を販売する神乾(神戸市)から4月に貿易部門の営業権を譲り受け、神戸と東京に合わせて約10人の体制で海外営業部を新設。神乾が手掛けていた調味料や即席麺などの加工食品のほか鮮魚、干しアワビなどの乾物、冷凍加工水産物の4分野を中心に輸出する。仕向け先は香港、台湾などのアジアや米国で、ブリ、アジ、タイなど鮮魚の空輸などを増やす。

 海外での“和食人気”を受け、日本食関連需要を取り込み、現在35億円の年間輸出額を2015年3月期に40億円に引き上げる。

 

旬のスイカの卸値3割安 13㌔当たり1500円程度

旬のスイカの卸値3割安 13㌔当たり1500円程度

 旬を迎えたスイカの卸値が安い。東京・大田市場では千葉県産の卸値(相対取引・中値)が13㌔当たり1500円程度と前年同期比3割安い。生育期の5月に晴天が続き、出荷が順調なことが影響した。

 東京市場全体の直近5営業日の入荷量は前年同期に比べ1割弱多い。7月上旬までは雨の日が多く収穫ができなかったため、入荷量は前年割れしていたが、中旬から増えている。都内のスーパーの店頭価格は1玉1300~1600円程度が多く、前年より約1割安い。ギフト用は1玉5000円程度と前年並みだ。

新サンマ出回る 築地市場卸値は前年並み

新サンマ出回る 築地市場卸値は前年並み

 新サンマが店頭に並び始めた。北海道沖でサンマ漁が解禁となり、東京・築地市場の卸値は1㌔当たり2500~3000円と前年並みとなっている。都内の鮮魚店で1尾800~900円で販売されている。

 7月上旬に北海道東部で流し網漁が解禁となった。今後、サンマ漁の中心で、夜間に光に集まる習性を利用した棒受け網漁は、8月以降始まる。2013年の水揚げ漁は12年比で3割程度少なかった。

日本食の健康に良いなど効能を科学で示す

日本食の健康に良いなど効能を科学で示す

 京都大学は食品メーカーの明治や京都の老舗料亭などと組み、日本食のおいしさや健康に良いとされる秘密を探る研究プロジェクトを8月からスタートさせる。だしが特徴の日本食は塩分や脂肪が少なく、豊かな風味が海外で人気。料理人が培った調理法を医学や栄養学の専門家が検証、豊富なデータをもとに日本食の価値を高める。海外での日本食の普及を後押しする狙いもある。

 医学研究科や農学研究科の研究者らを中心に、京都の老舗料亭、菊の井や木乃婦も加わる。農林水産省が研究資金を助成し、明治などが協力する。7月17日に京都市で開く研究会で計画を公表する。他社も加わる産学連携のコンソーシアムも9月に立ち上げる計画だ。

台風の影響でネギ、レタスが品質低下し下落

台風の影響でネギ、レタスが品質低下し下落

 7月11日に熱帯低気圧に変わった台風8号の影響で、ネギ、レタス、ニンジンなごの野菜の卸値が下がっている。これは大雨と、その後の高温により野菜の品質が低下し、評価が下がっているものだ。15日の東京・大田市場では茨城県産ネギの卸値が1週間前に比べ4割安い。長野県産レタスも2割安く、青森県産ニンジンも1割安い。ネギの卸値は5㌔当たり約1500円。レタスは10㌔当たり1100円。ニンジンは10㌔当たり約1200円。