「ガスト」でちょい飲み強化 平日夕方ビール割引
すかいらーくは8月、主力のファミリーレストラン「ガスト」の全店で平日夕方にビールを割引価格で提供する。”ちょい飲み”需要を取り込む。先行して導入した中華料理の「バーミヤン」などで客数増などの効果を確認できたため、約1400店を展開するガストに広げる。
8月3日から平日の午後4~6時、ビール(400㍉㍑)の価格を税抜き449円から同249円に割り引く「ハッピーアワー」をガスト全店で導入する。
サントリー ISSで酒の熟成実験 8/16こうのとりに積載
サントリーホールディングスは7月30日、国際宇宙ステーション(ISS)で酒を熟成する実験を始めると発表した。無重力状態が酒に与える影響を調べ、酒がまろやかになるメカニズムの解明を目指す。
酒は8月16日に、種子島宇宙センターから打ち上げられる無人補給機「こうのとり」に載せ、宇宙ステーション内の日本実験棟「きぼう」で1年から数年、保管する。保管後は地球に持ち帰り、成分などを詳しく分析する。ウイスキーの専門家も試飲して味を確かめる。実験用の酒は、樽で21年貯蔵したウイスキーやアルコール濃度40度のエタノールなど5種類の蒸留酒系1㍑を用意した。
外食2カ月ぶり減 6月売上高 ファミレス健闘続く
日本フードサービス協会(JF)は7月27日、6月の外食産業市場の売上高が前年同月比2.3%減となり、2カ月ぶりに前年比マイナスに転じたと発表した。日曜日が1日少ないうえにファミリー層の需要が多く、日本マクドナルドで起きた異物混入問題の余波が続くファストフード業態が同5.9%減だったことが響いた。客数は17カ月連続でマイナスの同4.0%減だったが、客単価は25カ月連続でプラスの同1.7%増となった。ファミリーレストラン業態は客数が同1.5%減だったが、客単価が同2.9%増で売上高は26カ月連続のプラスとなる同1.3%増だった。パブ・居酒屋業態の売上高は、居酒屋の店舗数が同6.4%減となった影響などを受け、4カ月連続でマイナスの同5.1%減と不調が続いている。
世界が食べ始め、広がる日本の抹茶市場
抹茶人気が高い。テーブルで手軽にできる抹茶教室や簡単に飲める商品が登場。抹茶菓子などをけん引役に市場が広がり、世界も注目する新たな日本ブランドに育ちつつある。
着物や正座が要らないテーブル抹茶教室が首都圏で根づき、日本茶専門店で抹茶類の販売が好調だ。手軽さは、高級でオシャレな抹茶を身近なものにし、需要を着実に増やしている。だが、需要の最大のけん引役は「食べる抹茶」だ。
宇治茶専門店「茶寮都路里」の大丸東京店では抹茶菓子の店頭販売が前年比2割増で推移している。日本茶レストランの「1899 お茶の水」は抹茶ビールに加え、抹茶のポテトサラダや抹茶を片栗粉に混ぜた揚げ出し豆腐のサラダを提供。ふりかけとして出すレストランも登場している。全国茶生産団体連合会によると、抹茶原料のてん茶の生産量は2014年に約1969㌧。10年前より36%増え、過去最高を更新した。茶葉全体が19%減ったのと対照的だ。
抹茶が日本に伝わったのは約800年前。禅僧の栄西が茶の粉末をお湯でかき混ぜる「抹茶法」を伝えたとされる。その後、抹茶は茶道文化の象徴として、長年格式の高いイメージが強かった。
それが20年ほど前、1996年、ハーゲンダッツが抹茶味のアイス、2001年にスターバックスコーヒーが抹茶とクリームの氷飲料をそれぞれ発売し、市場に抹茶の新しい楽しみ方を提起した形となった。