「和食材のニュース」カテゴリーアーカイブ

JA全農 アマゾンに出店 農畜産物を20~30代に拡販

JA全農 アマゾンに出店 農畜産物を20~30代に拡販

全国農業協同組合連合会(JA全農)は、アマゾンのネット通販サイトに国産農畜産物の産地直送インターネットショッピングモール「JAタウンストア」を開店した。アマゾンの集客力を活用、JAタウンストアが相対的に弱い、20~30代の単身世帯や子育て世帯などに向け農畜産物の拡販を図る。将来的には海外市場への農畜産物輸出も検討する。

米国加州干ばつで、日本国産米輸出に追い風

米国加州干ばつで、日本国産米輸出に追い風

米国・カリフォルニア州の干ばつと円安に伴い、米国産米が1割高となり、日本国産米との価格差が縮小したことは、日本から海外へのコメ輸出に追い風となっている。和食人気の高まりなどで、世界的にみるとジャポニカ米の需要は底堅い。農協や米穀卸は輸出拡大に動いている。農林水産省によると、2014年のコメの輸出量(援助除く)は前年比4割増の4516㌧と過去最高を更新した。香港やシンガポール向けが伸びている。これらの地域の回転ずしなどでは米国産の中粒種から日本米へ切り替える動きも出ている。

日水 鳥取・境港市で銀ザケ加工品出荷量4割引き上げ

日水  鳥取・境港市で銀ザケ加工品出荷量4割引き上げ

日本水産は銀ザケを加工した主力商品「境港サーモン」の出荷量を引き上げる。総額約20億円を投じ、鳥取県境港市に工場を新設。2015年度の出荷量を現在よりも4割多い年1000㌧にまで引き上げる。数年後にはさらにその倍の2000㌧にまで上積みする計画だ。

工場は水揚げ港の境港市の漁港に隣接して新設する。高い衛生管理が可能で、真空パックのための設備も整備。刺し身など生食向けの商品も生産できる。従来は焼き魚など加熱すtる用途向けのみを生産していた。新工場は子会社で銀ザケの養殖や加工販売を手掛ける弓ヶ浜水産(鳥取県境港市)の本社工場として4月1日から稼働させる計画だ。

富士通がオリックスなどと「スマート農業」事業

富士通がオリックスなどと「スマート農業」事業

富士通は3月26日、静岡県磐田市でオリックス、種苗メーカーの増田採種場(静岡県磐田市)と「スマート農業」事業を立ち上げ、共同で推進すると発表した。IT(情報技術)を活用してハウス内の温度や湿度などをきめ細かく制御するほか、富士通の農業向けクラウドサービス「Akisai(秋彩)」で生産管理や会計管理ができるようにする。

4月1日付で富士通が準備会社を設立し、2015年後半の事業開始を目指す。計画が固まった段階で、富士通、オリックス、増田採種場の共同出資に移行する。新会社が約10㌶の用地を借りて、野菜の生産者や種苗のメーカーに生産設備を貸し出す。

用地面積の半分強に野菜を生産するハウスを設け、残りは種苗の試験栽培などの施設にする。野菜の生産者3社が参加し、まずはトマトやパプリカ、ケールを生産する。農業機械やバイオマス発電などを手掛ける企業の参加も見込む。

静岡・佐藤園 内製化し抹茶原料の生産能力7倍に

静岡・佐藤園  内製化し抹茶原料の生産能力7倍に

茶葉の栽培から商品販売まで一貫して手掛ける佐藤園(静岡市)は7月、抹茶の原料となるてん茶の生産を本格的に始める。3月末にてん茶を生産する専用工場を同市内に新設。協力工場への委託から全量を自社生産に切り替え、生産能力を約7倍に高める。新設の工場は平屋で、延べ床面積は約270平方㍍。茶葉を蒸したり乾燥したりする生産ラインを導入。土地代を除いた投資額は2億1000万円。抹茶の需要は、菓子などの原料としても伸びており、同社は生産体制を強化して市場を開拓する

東芝・サタケがコメの品種判別キット開発 偽装防ぐ

東芝・サタケがコメの品種判別キット開発  偽装防ぐ

東芝は精米機メーカーのサタケと、「コシヒカリ」「あきたこまち」など主なコメ品種を約2時間で判別できる検査キットを開発し、全国の農協やコメ商社などに販売を始めた。これまで数日かかっていた検査期間が大幅に短縮され、品種の偽装や異なる品種の混入を簡単に見抜けるようになる。

粉砕したコメから薬品を使ってDNAを取り出し、その液体をカード状のキットに入れる。このキットを専用の検査装置に取り付けると、自動的に品種が判定され、パソコンの画面に表示されるという。

クロマグロ”産みの親”はサバ 東京海洋大学が新養殖技術

クロマグロ”産みの親”はサバ 東京海洋大学が新養殖技術

サバにマグロの稚魚を産ませる養殖技術にいま、大きな期待が集まっている。東京海洋大学の吉崎悟朗教授らが、クロマグロの卵と精子になる生殖細胞をサバに移植する実験に成功し、今夏にも産卵する見通しとなった。クロマグロは成魚になるまで5年かかり、親となる魚の維持・管理には100㌔㌘の巨体を支える巨大ないけすが必要となる。一方、サバの成魚は体重300㌘程度で小型の水槽で飼える。1年で産卵できる。スペースや水槽を管理する労力、維持にかかるコストの大幅な削減が見込める。

実現の要となるのが卵や精子になるおおもとの「精原細胞」だ。オスの精子をつくる生殖細胞だが、メスの腹に移植すると卵をつくることを発見した。採取したマグロの生殖細胞をサバの腹に注射すると、精子や卵をつくる生殖腺が出す物質に引き寄せられて、サバの生殖腺の中に入っていった。そのままサバの体で成長すれば、マグロの精子や卵ができる。

ただ、サバが自分の精子と卵をつくると、マグロのものと混ざってしまう。そこで温度を変えて染色体の数を増やす手法などで、生殖機能をなくす不妊化技術をサバに施し、移植したマグロの生殖細胞だけが生き残るようにした。こうした技術が実り、サバをマグロの代理親に使うところまで研究が発展した。

15年米粉用米の生産は前年並みの1万8000㌧ 農水省

15年米粉用米の生産は前年並みの1万8000㌧ 農水省

農林水産省は3月26日開いた食糧部会で、2015年産の米粉用米の生産量が14年産と同じ1万8000㌧になるとの見通しを示した。ピークの11年産(4万㌧)と比べると55%少ない。小麦粉に対する割高感からパンなどの原料になる米粉の需要が伸び悩んでいる。25年産で10万㌧の生産目標を達成するために、ピューレなどの原料として米粉用米の利用を促進する方針を提示した。

国産豚肉卸価格は前月比2割安 学校給食需要減などで

国産豚肉卸価格は前月比2割安  学校給食需要減などで

国産豚肉の卸価格が下げている。東京食肉市場では3月26日、指標となる上枝肉の平均卸価格が1㌔当たり522円と2月の平均に比べ2割近く安い水準だ。春休みで学校給食がなくなったことに加え、米国西海岸の港湾の労使対立で、物流が滞っていた米国産豚肉の出回りが回復し、国産への引き合いが弱まっているためだ。国産豚肉の2月の卸価格は前年比3割超高い水準だった。

食酢の中国向け輸出をテコ入れ 広島・センナリ

食酢の中国向け輸出をテコ入れ  広島・センナリ

食酢製造のセンナリ(広島市)は、中国向け輸出をテコ入れする。日本政策金融公庫の支援事業を活用して、現地の小売店に販売ルートを持つ貿易会社の紹介を受けた。3月下旬をめどに上海で販売が始まる予定。中国向けにはこれまでも輸出してきたが、現地での販売ルートが定着していなかった。同社が販売するのは食酢、酢ドリンク、ドレッシングなど80㌜。貿易会社のジェイシンパートナーズ(東京都足立区)を通じて輸出。最終的には日系小売店の売り場を想定している。