大阪・寝屋川の小路遺跡で古墳時代初期の集落跡出土

大阪・寝屋川の小路遺跡で古墳時代初期の集落跡出土

大阪府寝屋川市小路南町の小路遺跡で、2世紀後半~3世紀の古墳時代初めとみられる大規模な集落跡が出土したと、同市教育委員会が発表した。北河内地域で、この時代の集落跡が確認されたのは初めて。同市教委では、同地域で古墳が出現した時代を解明する手掛かりになるとしている。
市教委によると、今年3月から9月まで土地区画整理事業に伴い、約4000平方㍍を発掘調査。地表から約50㌢の部分で柱穴や井戸、溝などの遺構を発見した。ごみを捨てたとみられる穴からは約2000点の土器片が出土した。集落跡は東西200㍍、南北約300㍍の範囲に広がっていたと推定される。
土器の中には吉備地方(岡山県)や東海地方(愛知県)のものも見つかり、こうした地域との交流も想定される。遺構から南東に約500㍍離れた四条畷市岡山には、古墳時代前期の前方後円墳(忍岡古墳)があり、集落跡との関連も考えられるという。