中国・雲南省で世界最古級の恐竜胎児の化石を発見
中国やカナダの研究チームは、中国雲南省の約1億9000万年前(ジュラ紀前期)の地層から、大型恐竜の卵と胚(胎児)の化石を発見したと4月11日付の英科学誌ネイチャーに発表した。恐竜の胎児の化石としては世界最古級という。チームは同省昆明の地層で、数㍉から数㌢の大きさにバラバラになった胎児や卵の殻の化石が200片以上、密集しているのを発見。上顎の骨や歯の形から竜脚類のルーフェンゴサウルスと判断した。同じ地層からは全長6㍍と推定される成体の化石が発見されているという。
月別アーカイブ: 2013年4月
山梨県とガルーダ・インドネシア航空が観光客誘致で連携
山梨県とガルーダ・インドネシア航空が観光客誘致で連携
山梨県とガルーダ・インドネシア航空は4月14日、インドネシアから山梨県を訪れる観光客拡大を共同で促進すると発表した。山梨を訪れるコースを組み込んだ旅行商品づくりと販売をインドネシアの旅行会社に共同で働きかける。同航空が日本の自治体と提携するのは初めて。山梨県を選んだのは、インドネシアでは富士山は日本のシンボルとしてよく知られており、同県はその観光拠点だからという。
4月14日、山梨県を訪れた同航空のエミルシャ・サタル社長兼最高経営責任者(CEO)ら一行は、サイクリング・ツーリング用のボディスーツに身を包み、想定されるサイクリングコースを颯爽と駆けていた。今月に続き10月にも、インドネシアで人気のサイクリングツアーを山梨で計画している。山梨県の横内正明知事は10月にインドネシアを訪れ、山梨観光を売り込む。
なお、ガルーダ・インドネシア航空は今後、愛媛県との提携も検討しているという。
沖縄の儀間さんがパレンバンで廃品段ボールで雑貨品講習会
沖縄の儀間さんがパレンバンで廃品段ボールで雑貨品講習会
南スマトラ州パレンバン市で3月30日~4月2日の4日間、日本人講師による、ごみとして出された段ボールを再利用して雑貨品をつくる講習会が行われた。講師は沖縄を中心に活動する儀間朝龍(ぎま・ともたつ)さん(36)で、ごみから生活雑貨をつくる楽しさをインドネシア人主婦や大学生に教えた。
廃品となった段ボールも、①水に浸す②3層状の段ボールを分離する③アイロンで乾かす-と、ひと手間加えることで薄い紙に変わる。こうして、ごみだった段ボールはノートや紙袋、封筒、便箋などの材料になるという。
講習会は、パレンバン市環境事務所に駐在する青年海外協力隊の田島亜希子さん(33)が、リサイクル製品の種類を増やしたいと企画。ウェブサイトを通じ、突然の依頼を受けた儀間さんは快諾し、今回インドネシアを初めて訪れ実現した。
「ジャカルタの過去」テーマに京大で歴史ワークショップ
「ジャカルタの過去」テーマに京大で歴史ワークショップ
総合地球環境学研究所の村松伸教授や京都大学人文科学研究所の籠谷直人教授らの研究グループはこのほど、京都大学で「ジャカルタの過去」と題した国際歴史ワークショップを開いた。これは1000万人規模の都市「メガシティ」を対象に、地球環境問題の解決策を探るもの。今回はアジア各国の人口増加で環境に与える影響を危惧し、アジアのメガシティとして長い歴史があるジャカルタを研究し、人口増加する都市と環境対策を両立させる方法を模索する試みだった。
ワークショップには総合地球環境学研究所の加藤剛客員教授や東南アジア研究所の水野広祐教授、ライデン大学のレオナルド・ブリュッセイ名誉教授など、インドネシアからはインドネシア大学の3人の教員を含め、研究者ら約30人が参加した。オランダ植民地期のバタビアにあった華人コミュニティーの成り立ちや、アラブ移民から形成された居住区の空間分析、GIS(地理情報システム)を利用したメガシティの人口密度の分析などが発表された。