5億年前の節足動物の化石 CTで脳や神経の撮影に成功

 海洋研究開発機構や英国自然史博物館などの研究チームは、約5億年前のカンブリア紀の節足動物の化石をコンピューター断層撮影装置(CT)で観察し、ほぼ完全な形で残っていた脳や神経を撮影することに成功した。化石に神経が残っていることは極めて珍しいという。この節足動物は、その構造から現存するクモやサソリの近縁種と分かった。生物の進化の解明に役立つ成果とみられる。