作家、織田作之助の生誕100年を祝い10月26日、生国魂神社(大阪市天王寺区)で新たな銅像がお披露目された。生国魂神社は作之助の生家の向かいにあり、彼の幼少時の遊び場であると同時に、作品に何度も登場する。銅像は1.3㍍の立像で、愛用のマントと帽子を身につけ、師と仰いだ井原西鶴の銅像に顔を向けている。愛好家らでつくるオダサク倶楽部の会員、石田英治さんが寄贈。
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京都・浄福寺 鎌倉時代に制作の秘仏 100年ぶり公開
「和食」世界の文化遺産に 社会の連帯に大きな役割果たす
政府がユネスコの無形文化遺産に提案した「和食 日本人の伝統的な食文化」について、事前審査を担う補助機関が新規登録を求める「記載」の勧告をしたことが10月22日、分かった。登録の理由として、和食は世代から世代に受け継がれる中で、社会の連帯に大きな役割を果たしていることを挙げている。文化庁によると、過去の事前審査で記載勧告された提案が覆されたケースはなく、12月2~7日、アゼルバイジャンのバクーで開かれるユネスコの政府間委員会で正式に登録される見込み。
食と関係する無形文化遺産としては、これまでにフランスの美食術、スペインやイタリアなどの地中海料理、メキシコの伝統料理、トルコのケシケキ(麦がゆ)がすでに登録されている。無形文化遺産は世界遺産や記憶遺産と並ぶユネスコの遺産事業の一つ。
杉田玄白の漢詩2首発見 将軍家斉との面会の喜び記す
江戸時代の蘭方医・杉田玄白(1733~1817年)が晩年、西洋医学発展の功績が認められ、江戸城での11代将軍・徳川家斉との面会を許された喜びなどを詠んだ漢詩2首が10月19日までに見つかった。直筆で1枚の紙に記していた。前野良沢らとオランダ医学書「ターヘルアナトミア」を翻訳し、日本で初めて著わされた医学書「解体新書」で知られる玄白が、医学への情熱を生涯燃やし続け、長年の苦労が報われた玄白の感激をうかがわせる貴重な史料といえる。玄白の漢詩が新たに確認されたのは、1936年に漢詩が書かれた日記を子孫が公開して以来、約80年ぶり。
群馬県高崎市の古書店「名雲書店」の名雲純一さんが今秋、古書市で発見。京都外大の松田清教授らが、玄白の別宅名に由来する「小詩仙翁」の署名があることや、内容が玄白の日記と合致することなどから本物と確認した。