奈良に春呼ぶ東大寺二月堂で炎の舞”おたいまつ”
古都・奈良に春を呼ぶ東大寺二月堂(奈良市)の伝統法会「修二会(しゅにえ)」(お水取り)が3月1日、本行入りした。長さ約6㍍の”おたいまつ”が舞台に現れると、夜空を焦がす炎と舞い落ちる火の粉がつくる勇壮な光景に、参拝者らは思わず大きな歓声を上げた。
奈良時代から続く法会は今年で1263回目。練行衆と呼ばれる11人の僧が二月堂に籠もり、3月15日未明の満行まで本尊の十一面観音の前で罪を悔い改め、五穀豊穣などを祈る。おたいまつは、夜の勤行のため練行衆の足元を照らす明かり。14日まで毎晩続く。