鳳凰堂の翼廊の屋根飾り「露盤宝珠」も平安期の製作か

鳳凰堂の翼廊の屋根飾り「露盤宝珠」も平安期の製作か

 京都府宇治市の世界遺産、平等院は4月19日、国宝の鳳凰堂左右にある翼廊の屋根飾り「露盤宝珠(ろばんほうじゅ)」が平安時代に作られた可能性があるとの調査結果を発表した。平等院によると、露盤宝珠は翼廊の屋根に、それぞれ取り付けられ、重さは140㌔と150㌔。高さはいずれも105㌢で、6つの部材からなり、大部分が青銅製。

 平成の修理のため2013年11月に取り外され、蛍光エックス線で成分調査したところ、銀とアンモニアの割合が平安時代の作とされる鳳凰像と共通していたことから、露盤宝珠の製作も同時期だった可能性があるという。