月別アーカイブ: 2014年7月

7/23 京都府など農業ビジネス交流組織設立

7/23 京都府など農業ビジネス交流組織設立

 京都府や府農業総合支援センターなどは7月23日、農業ビジネスの振興に向けた交流組織を立ち上げる。府内の農業法人や加工業者などが参加し、食品開発や販路開拓など「6次産業化」を促進するのが狙い。府内各地にコーディネーターを配置し、相談機能も充実する。農家の経営拡大や事業提携を促し、収益向上を後押しする。

 交流組織は「きょうと農業ビジネスプラットフォーム」と名付け、農業法人や加工業者の連携を促す専門の担当者を配置する。同組織には地元金融機関も加わるため、加工設備の導入など資金調達が必要な場合も迅速に対応できるようになる。

リニア「関西一丸」へ一歩 大阪同時開業推進協

リニア「関西一丸」へ一歩 大阪同時開業推進協

 大阪府内の自治体、経済団体が中心となって7月18日、「リニア中央新幹線全線同時開業推進協議会」が発足した。国や東海旅客鉄道(JR東海)への要望活動など、関西一丸で同時開業を求める司令塔となる。

 設立総会には大阪府市に加え、関西経済連合会、大阪商工会議所、関西経済同友会の代表者も出席した。さらに名古屋以西の沿線地域の三重県、鈴鹿商工会議所、奈良商工会議所、関西広域連合の関係者もオブザーバーとして参加した。これにより、オール関西での誘致活動へ体制は整った。

    ただ、大阪までの開業の現行計画は東京-名古屋間開業の18年後の2045年。これを覆すのは費用などの面で極めて厳しい。実現へのハードルは高い。

大阪府中央卸売市場が新阪急ホテルと創作料理

大阪府中央卸売市場が新阪急ホテルと創作料理

 大阪府中央卸売市場は府内の農産物など生鮮食料品の消費拡大を目指し、ホテルと共同で創作料理などを提供する「産地フェア ホテルde マルシェ」を始める。第1弾は大阪・梅田の大阪新阪急ホテルと組み、8月9日に開催する。全国20道県の協力を得て、各地域が薦める旬の食材をホテルのシェフが調理する。

地方法人2税の国税化を提言 関西経済連合会

地方法人2税の国税化を提言 関西経済連合会

 関西経済連合会は7月17日、地方税財政改革に関する提言を発表した。東京都など大都市に税収が集中している現状を是正する必要があると指摘。地方税である法人事業税と法人住民税を国税化し、人口などに応じて地方に配分することを求めた。

大阪府中央卸売市場が新阪急ホテルと創作料理

大阪府中央卸売市場が新阪急ホテルと創作料理

 大阪府中央卸売市場は府内の農産物など生鮮食料品の消費拡大を目指し、ホテルと共同で創作料理などを提供する「産地フェア ホテルde マルシェ」を始める。第1弾は大阪・梅田の大阪新阪急ホテルと組み、8月9日に開催する。全国20道県の協力を得て、各地域が薦める旬の食材をホテルのシェフが調理する。

国分 名産品を土産物用にご当地食材で缶詰に

国分 名産品を土産物用にご当地食材で缶詰に

 食品卸大手の国分は全国各地のご当地食材を使った缶詰を開発する。地場の魚介類や精肉などを発掘して缶詰に適した料理に仕立てる。産地周辺の土産物屋などに販売エリアを限定することで、地域の名産品を土産物として売り込む。8月から売り出す。観光振興を目指す地元の自治体などとも連携し「ご当地缶詰」として旅行者の需要を取り込む。

 同社のおつまみ用の高級缶詰「缶つま」ブランドに地域限定の商品を追加する。第1弾として北海道小樽市の「小樽しゃこのアヒージョ」(65㌘で税抜き1200円)を8月から同市内の土産物店や駅、新千歳空港(北海道千歳市)の売店などで販売する。小樽産のシャコをワインで風味付けして調理した。

水産加工品の合食 アジア・米向け輸出強化

水産加工品の合食 アジア・米向け輸出強化

 水産加工品製造・水産物商社の合食(神戸市)は、鮮魚や加工食品の輸出事業を強化する。グループ会社で乾物を販売する神乾(神戸市)から4月に貿易部門の営業権を譲り受け、神戸と東京に合わせて約10人の体制で海外営業部を新設。神乾が手掛けていた調味料や即席麺などの加工食品のほか鮮魚、干しアワビなどの乾物、冷凍加工水産物の4分野を中心に輸出する。仕向け先は香港、台湾などのアジアや米国で、ブリ、アジ、タイなど鮮魚の空輸などを増やす。

 海外での“和食人気”を受け、日本食関連需要を取り込み、現在35億円の年間輸出額を2015年3月期に40億円に引き上げる。

 

旬のスイカの卸値3割安 13㌔当たり1500円程度

旬のスイカの卸値3割安 13㌔当たり1500円程度

 旬を迎えたスイカの卸値が安い。東京・大田市場では千葉県産の卸値(相対取引・中値)が13㌔当たり1500円程度と前年同期比3割安い。生育期の5月に晴天が続き、出荷が順調なことが影響した。

 東京市場全体の直近5営業日の入荷量は前年同期に比べ1割弱多い。7月上旬までは雨の日が多く収穫ができなかったため、入荷量は前年割れしていたが、中旬から増えている。都内のスーパーの店頭価格は1玉1300~1600円程度が多く、前年より約1割安い。ギフト用は1玉5000円程度と前年並みだ。

太閤検地より古い「指出検地」の記録見つかる

太閤検地より古い「指出検地」の記録見つかる

 兵庫県たつの市立竜野歴史文化資料館は7月16日、豊臣秀吉が行った「太閤検地」よりも古い「指出見地」(1585年)の記録が市内で見つかったと公開した。秀吉が指出検地を行ったことは知られていたが、記録が見つかったのは初めて。

 後の太閤検地が実際に土地を測量したのに対し、指出検地では測量せずに大名からの申請をそのまま追認、領地として与えていたことが分かり、秀吉の土地支配や、領地を与えた手続きを知る史料となるという。

 史料は「淡路二郡指出帳」で、縦約27㌢、横約20㌢。淡路島の津名と三原の2郡の記録。秀吉の直筆部分、朱印もあった。                  

奈良飛鳥京・福岡粕屋町で飛鳥時代の新たな発見

奈良飛鳥京・福岡粕屋町で飛鳥時代の新たな発見
 奈良県立橿原考古学研究所は7月14日、国内最古の本格的庭園・飛鳥京跡苑池(えんち、奈良県明日香村、7世紀後半)で、敷地を囲った塀跡が見つかったと発表した。塀跡は南池を見下ろす高台にあり、7つの柱穴が南北約15㍍にわたり並んでいた。過去の調査で発券された北池付近の塀の柱穴と一直線につながった。苑池は斉明天皇や天武天皇の宮殿に附属した施設と考えられている。
 福岡県粕屋町教育委員会は7月14日、町内の粕屋官ガ遺跡群阿恵(あえ)遺跡で、7世紀後半の飛鳥時代の役所、粕屋評(かすやのこおり)とみられる建物跡が見つかったと発表した。税として集めた穀物を保存する倉庫群の遺構とセットで出土し、全国でも珍しい発見という。
 町教委によると、建物跡は縦42.0㍍、横4.2㍍の掘っ立て柱建物など5棟で、中庭をかこむようなコの字形の配置から地方行政単位の評の役所とみられる。大宝律令(701年)で施行された郡に相当する。穀物を保存する倉庫跡は6棟が出土。最大で縦7.0㍍、横8.5㍍で、役所跡の東130㍍から発見。穀物の重みを考慮し、床を多数の柱で支える構造となっている。