平城京跡で2度の大地震による液状化現象の痕跡

平城京跡で2度の大地震による液状化現象の痕跡

 奈良文化財研究所(奈良市)は8月22日、本庁舎建て替えに伴う発掘調査で、奈良時代以降に起きた2度の大地震による液状化現象の痕跡が見つかったと発表した。現場は平城京跡で平城宮の西側に隣接する一条南大路。大地震の詳細な発生時期は特定できていないが、痕跡は「震度5以上」の強い揺れがあったことを示しているという。

 特定された地層から1度目は8世紀以降、2度目は14世紀以降の地震と推測される。今後は、地層の堆積時期を検証し、地震発生時期の特定を目指す。