月別アーカイブ: 2014年9月

経産省・JXなど官民でミャンマーの製油所整備を支援

経産省・JXなど官民でミャンマーの製油所整備を支援

日本の経済産業省は、ミャンマーでガソリンや軽油など石油製品の供給網の整備支援に乗り出す。製油所の修繕・新設のほか、流通面の制度設計を手助けする。JX日鉱日石エネルギーや総合商社など日本企業も参加を検討しており、低利融資や貿易保険で後押しする。同国では民主化を機に自動車普及が進み、ガソリン需要も増加が見込まれる。日本は他国に先行して官民で供給網構築を目指す。

タイに第1陣到着 東南アジアの日本語教育を支援

タイに第1陣到着  東南アジアの日本語教育を支援

東南アジアで日本語教育の普及を促そうと、2020年までに日本から合わせて3000人を派遣して、各国の日本語教師の仕事を支援する新しい事業が始まり、その第1陣がタイに到着した。この事業は国際交流基金が東南アジアの10カ国で3000人を各国に派遣して、日本語教師の仕事を支援するといもの。このうち最初の派遣国となるタイに第1陣の29人が到着し、9月13日首都バンコクで説明会に出席した。東南アジア各国では、日本を訪れる観光客が大幅に増えているほか、日系企業の進出も相次いでいて、日本語教育への関心も高まっているが、教師の日本語能力の向上などが課題となっている。NHKが報じた。

台湾モスバーガーも代金払い戻し 廃油使用の油で

 

 

台湾モスバーガーも代金払い戻し 廃油使用の油で

台湾で廃油を原料とした食用油が流通していた問題で、ハンバーガーチェーンの「モスバーガー」を運営する現地法人は9月13日、主力のモスバーガーなど5つの商品に食用に不適な油が使用されていたと発表した。レシートの提示で払い戻しに応じる。

豊臣秀長の郡山城の天守は5階 礎石群見つかる

豊臣秀長の郡山城の天守は5階?  礎石群見つかる

奈良県大和郡山市教育委員会は9月12日、豊臣秀吉の弟、秀長が城主だった郡山城(奈良県大和郡山市)の跡で、天守を支えた礎石群(16世紀末)が見つかったと発表した。店主は礎石の配置などから1階は南北約18㍍、東西約15㍍の5階建て程度に復元できるという。金箔が一部に残る瓦も、城内から初めて出土した。

豊臣政権期の築城で様相が明らかな城は少なく、同市文化財係でも城郭構造や築城技術の発展を考えるうえで重要–としている。郡山城の天守に関する史料はほとんどなく、築造年代も不明で、天守の存在を疑う説もあった。今回出土した瓦の形や製作技法、天守台上面に再建や修復の痕跡がないことから秀長らが居城とした16世紀末の築造と判断した。

近畿の景況「緩やかに回復」維持 個人消費持ち直す

近畿の景況「緩やかに回復」維持  個人消費持ち直す

日銀大阪支店は9月12日発表した金融経済概況で、近畿2府4県の景気を「緩やかに回復している」とし、前月の判断のまま据え置いた。公共投資を「増加している」に引き上げた一方、住宅投資は消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減に加え、人手不足による供給不安があるとして「弱めの動きとなっている」に引き下げた。増税後に落ち込んだ個人消費はセールによる集客で百貨店が持ち直し、スーパーや家電量販店もマイナス幅が縮小傾向にあるとしている。

農学部人気をけん引する女子学生 志願者急増

 

農学部人気をけん引する女子学生  志願者急増

大学の農学系学部の人気が高まっている。けん引役は女子学生だ。圧倒的に男臭いイメージが強かった東京農業大学も実に新入生の4割強を女子が占めている。明治大学農学部の女子の志願者は6年前から1500人以上増えた。この間、男子学生の増加は1000人にも満たない。女子の急激な志願者の増加が全体の倍率を引き上げ、農学部のレベルを高めている。

農学部復活のきっかけは、急速なバイオ技術の進展だ。様々な生物のゲノムが解読され、品種改良や作物栽培のあり方が急速に発展した。これに伴い、農学部学生の就職先もこれまでの食品製造業にとどまらず、医療系、金融サービス系などバラエティーに富んできた。志願者急増の女子学生らも実は、将来の就職先や就きたい職業を考えあわせたうえでのものだ。就職先について産業界のニーズは、もはや農学部出身=農業・農業関連産業という構図は全くあてはまらなくなっているのだ。こうしてみると、農学部人気は一過性のものではなく、地に足の付いた選択肢の一つとなった。

ところで、農学部を抱える私立大は少なく、全国でも明治大や近畿大など現在6校しかない。こんな農学部人気を見越してか、龍谷大は来年度農学部を設置するという。

 

 

京都市にまだ違反広告物2割、8900件も

京都市にまだ違反広告物2割、8900件も

京都市屋外広告物条例が9月から完全施行されたのを受け、京都市は9月11日、屋外広告物の違反状況(8月末段階の速報値)を公表した。条例の趣旨に沿った屋外広告物は約3万6000件と全体の8割で、違反広告物は残りの約2割にあたる約8900件残っていたことが分かった。 同市内の屋外広告物は約4万5600件ある。違反広告物のうち、市内全域で禁止されている屋上広告物など景観上の支障が大きいものは約2100件あった。

坂ノ途中 就農希望者を支援 体験研修実施

 

 

坂ノ途中  就農希望者を支援  体験研修実施

有機・無農薬野菜販売の坂ノ途中(京都市)は就農支援を拡充、新規就農を希望する若者らを対象に、1週間泊まり込みで、作物の栽培や収穫を体験する事業を始めた。農業に従事する適性があるか自ら判断してもらうのが狙いで、合宿形式で実施するのは珍しいという。体験事業を通じて就農する若者らを増やし、地域の農業振興につなげる。

「就農準備トライアスロン」と名付け、同社のサイトで募集を始めた。1回の参加者は2人以内で、就農後に栽培したい作物などを聞いたうえで、同社の契約農家約60軒の中から適切な農家を紹介する。

関空の13年食輸出額は75億円 10年で2倍以上に

関空の13年食輸出額は75億円 10年で2倍以上に

2013年度の貿易統計によると、関西国際空港からの食料品輸出額は75億円だった。もともと桃やブドウなど果実類の輸出が盛んだったが、最近では牛肉や鮮魚などに広がり、輸出額はここ10年で2倍以上に増えた。この結果、牛肉、豚肉などの輸出が盛んな福岡空港(56億円)には追い付いたが、首都圏の成田・羽田空港(138億円)との差は埋まらない。関西圏の食料品輸出を担う、関西・食・輸出推進事業協同組合を支援する日本貿易振興機構(ジェトロ)は「関西の食品輸出は出遅れ感が強い」と指摘する。

食品輸出拡大のカギを握るのは関空の有効活用だ。関空はアジア地域への航空便網が充実している。また、敷地がコンパクトなため、成田よりも税関手続きが速い。これらの利点をより前面に打ち出し、輸出拡大につなげたい。

日本・インド自動車工業会が連携 関係緊密化図る

日本・インド自動車工業会が連携  関係緊密化図る

日本自動車工業会(自工会)は、インド自動車工業会(SIAM)との間で投資環境の整備や環境問題の取り組みについて協力関係を強化する。自工会が他国の業界団体と提携するのは初めて。8月末にモディ首相が日本を訪問し、インドへの製造業の誘致を呼びかけたことから、両国の自動車業界同士でも関係の緊密化を図る狙いがある。訪印中の自工会の池史彦会長(ホンダ会長)が9月12日、協力の合意文書に署名する予定だ。