月別アーカイブ: 2014年10月

農業振興で6次産業化支援ファンド設立

農業振興で連携 6次産業化支援ファンド設立

兵庫県養父市は10月20日、但馬銀行、みずほ銀行と市内の農業事業者を支援するための連携協定を神戸市内で結んだ。両行のネットワークやノウハウを生かして、農家の経営改善や販路開拓などを後押しする。農林漁業者が加工や流通まで担う「6次産業化」を支援するファンドも共同で設立し、農業特区である養父市の地域活性化に生かす。

「食」商談会に卸50社 メーカー72社参加 7地銀が開催

「食」商談会に卸50社  メーカー72社参加  7地銀が開催

近畿大阪銀行などは10賀津21日、伊予銀行など全国の地銀6行と共同で「食」をテーマにした商段階を大阪市内で開いた。近畿大阪銀行と取引関係のある大手百貨店やホテル、食品卸など50社の調達担当者と、7行の取引先の食品メーカーなど72社が個別に商談した。

14年度の新米品質「平年並み」関東・東北おおむね良好

14年度の新米品質「平年並み」関東・東北おおむね良好

農林水産省が発表した2014年度の新米の品質検査の結果は、9月末時点で1等の比率が前年同期比0.5ポイント高い79.2%だった。8月以降の天候不順の影響で北海道が低下する一方、東北や関東はおおむね良好で全体でみると「平年並み」だった。北海道の1等米比率84.0%で前年同期比9.5ポイント低下した。8月以降の降雨による日照不足で粒が小さかったり、白く濁ったりした。関東は前年同期比2.3ポイント高い93.5%、東北は3.0ポイント低下したが92.3%と高水準だった。

15年3月からJR新大阪駅改札内に最大規模の商業施設

15年3月からJR新大阪駅改札内に最大規模の商業施設

JR西日本は10月23日、新大阪駅の在来線コンコースに、同社管内の駅改札で最大規模の商業施設「エキマルシェ新大阪」(延べ床面積約3400平方㍍)を2015年3月にオープンすると発表した。駅弁・土産物店のほか、飲食店、書店など計36店舗を展開し、年間約70億円の売り上げを目指す。設置場所は同駅東改札口向かいの在来線コンコースで、同社は2009年から約50億円をかけて、商業エリアの面積を2倍に広げる工事をしている。同駅在来線の1日の乗降客数は約10万3000人で、新幹線との乗り継ぎ客なども加えれば利用者は計約15万~20万人に上る。

海外に進出している近畿企業の割合34.8%で全国トップ

海外に進出している近畿企業の割合34.8%で全国トップ

帝国データバンク大阪支社は10月21日、海外に進出している近畿2府4県の企業の割合は34.8%で、地域別で全国トップだったと発表した。海外展開に積極的な電気機械などの製造業が多いことや、東日本に比べてアジアに近いことが背景にあるとみられる。2位は「南関東」(31.9%)、3位は「東海」(30.0%)だった。府県別の進出割合は、大阪府が37.3%で全国1位、京都府は35.1%で2位、兵庫県が33.1%で4位だった。

JR西日本 病院レシピでグローカル・アイと提携

JR西日本  病院食レシピでグローカル・アイと提携

JR西日本は10月21日、病院食のレシピを食品加工会社に販売するベンチャー企業、グローカル・アイ(大阪市)と業務提携したと発表した。給食や弁当を手がける沿線地域の会社にレシピを使ってもらい、住民の健康づくりに貢献するのが狙い。将来的には病院食をアレンジした新しいメニューを共同で開発し、販売することも検討する。

JR西日本 沿線農家支援へ神明HDと提携

JR西日本  沿線農家支援へ神明HDと提携

JR西日本は10月21日、コメ卸売最大手の神明ホールディング(HD、神戸市)と業務提携したと発表した。JR西日本は沿線地域を活性化する取り組みの一環として、農家を支援している新品種の導入など、コメ作りに関する神明HDの多様なノウハウを提供する。

食料自給率「目標引き下げを」財務相が要請

食料自給率「目標引き下げを」財務相が要請

財務省は10月20日、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の分科会を開き、国内で消費する食料を国産品でどの程度賄えているかを示す「食料自給率」に関して、補助金に依存した自給率引き上げは限界と指摘した。2020年度にカロリーベースの自給率を50%にするとした政府目標は、引き下げる方向で見直し、関連予算を効率化するよう求めた。日本の2013年度の自給率は39%で、先進国で最低水準となっている。20年度の目標達成は困難との見方が強く、農林水産省も見直す方針だ。

卑弥呼の箸墓古墳にそっくり 京都府向日市・五塚原古墳

卑弥呼の箸墓古墳にそっくり  京都府向日市・五塚原古墳

京都府向日市の前方後円墳・五塚原(いつかはら)古墳(3世紀後半)が邪馬台国の女王・卑弥呼の墓説がある奈良県桜井市の箸墓(はしはか)古墳(3世紀中ごろ)とほぼ同じ形状で、同種の築城技術が使われていることが分かった。向日市埋蔵文化財センターと立命館大が10月16日発表した。最新の測量データ や発掘成果を比較したもので、宮内庁の陵墓として立ち入りができない箸墓の構造を知る手掛かりになる。五塚原は初期の倭王権を支えた有力首長の墓と推測されている。全長約91㍍は同約280㍍の箸墓の3分の壱の規模。墳丘測量図の比較から箸墓をモデルにつくられたとみられてきた。

「平安時代の役人も出世したい」鳥取県大桷遺跡で土器出土

「平安時代の役人も出世したい」鳥取県大桷遺跡で土器出土

鳥取県教育文化財団調査によると、鳥取県大桷(だいかく)の「大桷遺跡」(9~10世紀前半)から出土した平安時代前期の土器に「位能上(くらい よくあがれ)」と判読できる文字が記されていたことが分かった。同遺跡からは役所跡だったことをうかがわせる出土品が数多く見つかっており、同財団は「古代の役人が、出世したいという思いを込めて書いた可能性がある」としている。 土器は直径12.8㌢、高さ4.8㌢の須恵器。食器の一部とみられ、文字は底部に記されていた。遺跡から出土した建物群跡の東側の流路から和同開珎などの銅銭、役人が身に着けた装飾具ほかの墨書土器約20点とともに見つかった。