平安期の東北の英雄アテルイらに思い馳せ、記念の法要

平安期の東北の英雄アテルイらに思い馳せ、記念の法要

平安時代の蝦夷の英雄、アテルイとモレの顕彰碑が建立されて20年を記念する法要が11月8日、碑が建つ京都市東山区の清水寺で営まれた。二人にゆかりのある岩手県と福島県の関係者や、関西在住の東北出身者ら約150人が集い、1200年前の歴史に思いを馳せた。

アテルイとモレは当時の東北地方の指導者で、平安時代、桓武天皇の御世、朝廷から派遣された征夷大将軍・坂上田村麻呂らと数次にわたり激闘を繰り広げた。勝利した田村麻呂は二人を連れて都に凱旋し、朝廷に二人の助命を嘆願したが、許されず、処刑されたと伝わる。関西在住の岩手県出身者が、田村麻呂ゆかりの清水寺に二人の碑を建てさせてもらえるよう持ち掛け、平安遷都1200年に合わせて1994年に実現した。