月別アーカイブ: 2014年12月

山陽電気鉄道が台湾鉄路管理局と初の姉妹協定

山陽電気鉄道が台湾鉄路管理局と初の姉妹協定

山陽電気鉄道は、台湾の台湾鉄路管理局と姉妹鉄道協定を結んだ。ツアーの企画など観光誘客で連携する。今年1月に電車に忘れ物をした台湾人観光客が山陽電鉄の丁寧な対応に感激し、帰国後に台北駐大阪経済文化弁事処(大阪市西区)を通して謝意を伝えようとしたのがきっかけ。

交流が進む中で、山陽電鉄の亀山駅(兵庫県姫路市)と同名の駅が、台湾北東部を走る宣蘭線にあることが分かり、協定に発展した。山陽電鉄が鉄道会社と姉妹提携するのは国内外問わず初めて。

名産「温州ミカン」使い商品開発し地域活性化の起爆剤に

名産「温州ミカン」使い商品開発し地域活性化の起爆剤に

大阪府和泉市の農家の女性グループが設立した農業法人が中心になって開発した名産・温州ミカンを材料にした商品が地域活性化の”起爆剤”として脚光を浴びつつある。この中心になっているのが2001年、和泉市内の道の駅を拠点に加工品の販売に取り組む農家の女性らが設立した農業法人「有限会社いずみの里」だ。そして、いずみの里と協力して商品開発したのが府泉州農と緑の総合事務所(岸和田市)。

開発され、商品化されたのが温州ミカンをペースト状にし、ドレッシングや和菓子、から揚げ、パンなどの材料として幅広い用途で使えるようにしたもの。「和泉市産まるごとみかんペースト」の名称で、1㌔の袋詰めで主に業務用に販売されている。

大阪府の担当者は「地域の農産物を自ら加工して流通に乗せる6次産業化が、地産地消と販路を拡大させる次のステップになる」としている。12月18日には、和泉市教育委員会や製パン業者と共同開発した「和泉みかんパン」が、小中学校31校と府立和泉支援学校で給食として出され、好評だったという。

関西2015年度1.35%成長 民間4団体が予測

関西2015年度1.35%成長 民間4団体が予測

民間4団体による2015年度の関西の実質域内総生産(CRP)の成長率予測が12月26日出そろった。三菱東京UFJ銀行(MUTB)は15年度の成長率を1.5%と予測。アジア太平洋研究所(APIR)は1.8%、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)は0.9%とそれぞれ予測した。日本総合研究所(JRI)も含めた4団体の平均は14年度の成長率がマイナス0.28%、15年度が1.35%だった。14年度は消費増税と夏場の天候不順でマイナス成長となったが、15年度は日銀による大規模な金融緩和の効果が景気を下支えし、経済の好循環生まれてくるとみる。ただ、その程度をどれだけ取り込めるか、その見方の違いが上下0.9ポイントの差となって表れた。

 

栃木県がイチゴ新品種「スカイベリー」を育成

栃木県がイチゴ新品種「スカイベリー」を育成

栃木県は「とちおとめ」と並ぶ県産イチゴにと意気込む新品種「スカイベリー」を育成した。スカイベリーは開発に17年かけ、育成で選び抜いた株は10万株以上に及ぶという。栃木県は収穫量が年2万6000㌧と、全国ナンバーワンのイチゴ産。スカイベリーは1粒の重量が25㌘以上と大きく、中には60㌘の超特大の実も。高級イチゴのブランド確立に向けて、県として大々的にPRしていく考えだ。

インドネシア新総領事が岡山県庁を表敬訪問

インドネシア新総領事が岡山県庁を表敬訪問

在大阪インドネシア共和国総領事として就任間もないウィヌス・エディ・プラティクニョ氏が12月17日、岡山県庁を表敬訪問。伊原木隆太知事に着任のあいさつをした。インドネシアには岡山県から14企業が進出している。また、ジャカルタを拠点に活動している、AKB48のアイドル姉妹グループJKT48のメンバーが「おかやまフルーツ大使」として、インドネシアで岡山県産果物の販促・PRに一役買うなど、同国とは関わりが深い。今回の会見も初対面ながら、終始打ち解けた雰囲気で、今後の連携を約束し合った。

わび茶「珠光茶会」15年2月は2日延長し7日間に

わび茶「珠光茶会」15年2月は2日延長し7日間に

奈良市の春日神社や東大寺など7社寺を主な会場として奈良の茶文化に親しんでもらおうと開く「珠光茶会」が、2015年2月には7日間と今年より2日延長されることになった。奈良市などの実行委員会が決めた。今年2月に初めて開かれ、3日間で予想より2000人多い6000人が参加したことから、期間の延長で混雑を緩和する。茶会はわび茶の祖とされる室町時代の茶人、村田珠光が奈良市の出身であることにちなみ、今年2月に初開催した。

健康・医療産業に焦点 15年2月の関西財界セミナー

健康・医療産業に焦点 15年2月の関西財界セミナー

関西経済同友会と関西経済連合会は12月25日、2015年2月に開く「第53回関西財界セミナー」の概要を発表した。2月5~6日の2日間、国立京都国際会館(京都市左京区)で、「持続的な成長への挑戦–一極集中の是正と関西が持つ強みの発揮」をメーンテーマに開く。企業経営者ら約500人の参加を見込む。今回は初めて健康・医療産業に焦点を当て、二つの分科会で健康・医療イノベーション拠点への成長と企業の発展や、健康・医療ビジョンなどを議論し、最後に合同分科会として取りまとめる。

高機能タマネギ 16年度約3倍に生産拡大 植物育種研

高機能タマネギ  16年度約3倍に生産拡大 植物育種研

植物育種研究所(北海道栗山町)は、健康機能性成分のケルセチンが一般品種より1.5~3倍多い高機能タマネギ「さらさらレッド」の生産を拡大する。契約農家と共同で畑の栽培面積を増やし、生産量を2014年度の180㌧から16年度は約3倍の500㌧を狙う。ケルセチンが多く含まれる特徴を生かし、差別化メニューの食材として外食企業やコンビニエンスストアに拡販する。

 

おせちピンチ エビ・ホタテ・サケなど水産物高騰

おせちピンチ  エビ・ホタテ・サケなど水産物高騰

おせち料理をはじめ年末年始の食卓を彩るエビ、ホタテ、ウニといった水産物の価格が上昇している。円安で漁船の燃料費が上がっているほか、海外からの買い付けが増えていることも響いている。大阪市の中央卸売市場では12月25日、鹿児島、沖縄県産などのエビが1㌔当たり3780~9180円で取引された。昨年12月の平均価格(産地問わず)の2~5倍強の水準だ。北海道産のホタテも2376~7452円で、昨年12月の平均価格(同)の1.6~5倍強。このほか、ノルウェー産のサケが1188~2484円と最大で昨年12月の平均価格(同)の2倍程度となっている。

11月外食売上高 休日増で1.9%プラス 6カ月ぶり増に

11月外食売上高 休日増で1.9%プラス 6カ月ぶり増に

日本フードサービス協会(東京都港区)が12月25日まとめた11月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比1.9%増えた。休日が前年よりも2日多く、天候も比較的良かったことから、6カ月ぶりのプラスとなった。ファミリーレストランが引き続き好調で、ファストフードも休日増の影響で前年実績を上回った。業種別にみると、ファストフードが0.5%増。日本マクドナルドは減少幅が縮小した。高価格メニューが堅調のファミリーレストランは5.9%増えた。